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乳児の離乳食開始はいつから?食べない、吐く、便秘時の対処法を紹介

乳児の離乳食開始はいつから?食べない、吐く、便秘時の対処法を紹介

食事を集中して楽しめる環境を作ってみよう

好奇心旺盛な赤ちゃんの目に、テレビやおもちゃが映り込むと気持ちがそちらに引き込まれて、離乳食が進まないということは珍しくありません。太陽の光や影、車の音、動物の鳴き声などちょっとしたことでも意識がそれてしまうのです。

もともと赤ちゃんの集中力の限界は30分ほどだといわれています。もちろん個人差があるので、赤ちゃんによっては10分も集中力が続かないということもあるかもしれません。

そこで、食事のときはテレビを消す、窓を閉めて外の音が聞こえないようにするといった工夫をして離乳食に集中できる環境を作りましょう。また、食事にかける時間は長くても20分くらいで切り上げ、次の食事までにおなかを空かせるように元気に活動させてください。

体調不良はないか確認してみよう

離乳食を食べなくなったときは、ただの食べムラの場合もありますが、もしかしたら体調不良の可能性も。赤ちゃんは生後6カ月を過ぎると、ママからもらった免疫力が低下して感染症などにかかりやすくなるからです。

食欲がないだけでなく、熱っぽい、いつもより元気がない、顔色がわるいといった異変があれば離乳食はやめて様子を見ましょう。ぐずりやすい、泣きやすい、怒りっぽいなどの機嫌も体調のバロメーターです。

咳や鼻水が出る、嘔吐するなどの目に見える体調の変化は気が付きやすいですが、目に見えない体調の変化は気付きにくいものです。自分の気持ちをうまく伝えられない赤ちゃんの代わりに、常に周囲の大人が子どもの体調の変化にも気を配りましょう。

乳児が離乳食を吐いたらどうしたらいいの?

赤ちゃんの元気はあるか様子を確認しよう

赤ちゃんが嘔吐すると「大変!病気かも!?」とつい慌ててしまいますが、まずは落ち着いて対処することが大切です。

離乳食を吐いたとしても元気があってすぐにご機嫌になっているようであれば、まずそれほど心配はいらないでしょう。

赤ちゃんの嘔吐には、胃の形状が大きく関係しています。実は赤ちゃんの胃というのは、S字状に曲がっていて入り口がしっかり閉まる大人の胃とは違い、丸い「とっくり」のような形をしているのです。なおかつ、容量は小さいわりに入口が広くできています。

そのため、咳やゲップなどのほんの少しの刺激のせいで食べたものが戻ってきてしまうことがあります。また、少し食べ過ぎただけで吐いてしまうということも珍しくありません。

熱、下痢の症状があるときは病院へ行こう

赤ちゃんが離乳食を吐いてしまったら、発熱や下痢、咳などのほかの症状があるかどうかを確認してください。嘔吐以外にこれらの症状が見られる場合は、風邪やウィルス性胃腸炎などの病気にかかって体調不良になっていることが考えられます。早めにかかりつけの小児科を受診しましょう。

また、嘔吐を繰り返す場合や、嘔吐した後にぐったりしている、顔色がわるい、食欲がないという場合も同様です。体が小さな赤ちゃんは脱水症状に陥りやすいので、嘔吐の際、下痢をともなっている場合には、大さじ1杯程度の水分をゆっくりと与えるなどの対処をしてあげてください。

病院を受診するべきか判断しかねるときは「#8000」の小児救急電話相談で相談してみましょう。

アレルギーの可能性も考慮しよう

同じ食材を食べて2回、3回と嘔吐した場合に、熱や下痢などの症状が見られないのなら食物アレルギーによる嘔吐の可能性も考えられます。アレルギーによって皮膚の発疹が出現しているかもしれないので、体をチェックしてみましょう。

重度になるとじんましんのほかに、ぐったりとしたり、呼吸困難になったりということもあるので注意が必要です。病院を受診する場合、「何をどれくらい食べたのか」「どのような嘔吐物だったのか」など、できるだけ細かい状況を医師に伝えると迅速で適切な処置を受けやすくなります。

アレルギーの可能性も考え、初めて食べる食材は小さじ1の量だけにして午前中に与えるようにしましょう。そうすれば万が一、異変が起きてもすぐに対応できますね。

乳児が離乳食で便秘になったときの解消法

便秘解消レシピを作ってみよう

離乳食をはじめると腸内環境に変化が現れて、便秘がちになる赤ちゃんがいます。これまでに比べて、排便回数が極端に減る、コロコロした便しか出ないといった場合は便秘かもしれません。

便秘になったときは、便意解消に役立つ食材を積極的に食べさせてあげましょう。食物繊維が豊富なさつまいもやかぼちゃは甘みが強く、赤ちゃんにも受け入れられやすい味なのでトライしやすいですよ。かぶも食物繊維が豊富で味が淡泊なので、ゆでるとクセもなく甘みを感じやすくなります。

お腹の強い味方になってくれるヨーグルトも摂り入れたいですね。離乳食中期ではヨーグルトが食べられるようになります。整腸作用のあるバナナやリンゴと和えたデザートは子どもも大好きです。

マッサージや運動をしてみよう

便秘の解消にはお腹のマッサージや軽い運動も効果的とされています。

■お腹のマッサージ…赤ちゃんを仰向けに寝かせて、おへそのまわりを「の」の字を描くように時計回りにゆっくりさする方法です。指の腹を使うイメージで優しく行いましょう。

■自転車こぎ運動…仰向けに寝かせた赤ちゃんの太ももから膝を、左右交互にお腹の方に持ち上げるように動かします。自転車をこいでいるようなイメージでゆっくりと運動させます。

こうしたマッサージや運動は赤ちゃんとのスキンシップにもなります。優しく声をかけながら毎日続けてあげることで排便習慣が整ってくるでしょう。便秘気味かな?と思ったら、完全な便秘になる前の予防としても取り組んでいきたいですね。

便秘で苦しそうなときは病院へ行こう

マッサージや運動でも便秘の改善が見られない場合には、綿棒浣腸という方法もあります。これは、先を少しほぐして柔らかくした大人用綿棒に、たっぷりとベビーオイルをつけて肛門にそっと差し込む方法です。

肛門の約1~2cmの深さの場所を、優しく刺激することで排便を促します。肛門が直接刺激されるので効果が期待できるのですね。

こうしたホームケアを色々試しても改善されずに、赤ちゃんのお腹が張って苦しそうにしているのであれば早めにかかりつけの小児科を受診しましょう。うんちが出ないのに、強くいきみすぎると肛門が切れてしまうこともあります。

また、便秘をたびたび繰り返すようであれば、一度病院を受診して相談してみることをおすすめします。
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