赤ちゃんに快適な睡眠を!環境作りのポイントや快適な眠りに導くコツ
赤ちゃんが夜中に何度も起きてしまってなかなか寝てくれないと、ママもパパも睡眠時間が減ってしまい寝不足になってしまいますよね。そこで今回は、赤ちゃんがぐっすりと眠れるように、赤ちゃんの睡眠の特徴や睡眠リズムを整えるコツを紹介したいと思います。
赤ちゃんの睡眠について詳しく知ろう
赤ちゃんの1日に必要な睡眠時間とは
生後1カ月頃までは、15〜20時間と1日のほとんどを寝て過ごしています。
生後2〜3カ月頃の赤ちゃんの睡眠時間は、14〜15時間くらいです。この頃になると、3時間近く続けて起きていられるようになります。
生後3〜6カ月頃の赤ちゃんは、13〜14時間くらいの睡眠時間です。
生後4カ月以降になると、昼夜の区別がつき始め、朝・昼・夕と3回昼寝をして、夜にまとまった睡眠をとることができるようになります。
生後6カ月〜1歳頃の赤ちゃんの睡眠時間は、11〜13時間くらいです。生後6カ月を過ぎると、“朝は起きて夜は眠る”といった生活リズムが身に付き、夜に長時間寝ることができるようになります。
赤ちゃんの眠りが浅い理由について
大人の場合は、90分周期でレム睡眠とノンレム睡眠を繰り返していますが、生後間もない赤ちゃんは、1回の睡眠周期が約45分〜1時間と短いサイクルを繰り返しています。赤ちゃんのうちは、レム睡眠の割合が多いため、目が覚めやすい状態が長いのです。
レム睡眠とノンレム睡眠のサイクルの間には、目が覚めやすいときがあります。そのタイミングで音を立てたり、刺激があると完全に起きてしまいます。
また、生後間もない赤ちゃんは、「モロー反射」というビクッと両腕を広げて伸ばす姿がよく見られ、それがきっかけで起きてしまうこともあります。
3~4カ月頃から睡眠リズムが整い始める
赤ちゃんの就寝時間は、19〜21時くらいが理想的です。しかし、睡眠時間が安定するのは生後6カ月頃からなので、早い時期から就寝時間を気にしてもうまくいかないことが多いと思います。
この頃の睡眠時間は赤ちゃんによって違い、夜ぐっすり寝てくれる赤ちゃんもいれば、まだ眠りが浅くて夜中に何度も起きてしまう赤ちゃんもいます。ですから、うまく睡眠リズムが作れなくても気にしなくて大丈夫ですよ。
赤ちゃんにとって快適な睡眠環境を整えよう
赤ちゃんに最適な温度や湿度を設定
赤ちゃんが快適に眠れる温度は、夏は25〜27℃、冬は22〜25℃、湿度は50〜60%です。エアコンや加湿器を使って、この室温を保ちたいですね。
また、赤ちゃんにとって快適な布団の中の温度は、33℃といわれています。赤ちゃんは大人よりも汗っかきなので、「少し涼しいかな」と思うくらいが理想的です。
暑さでたくさん寝汗をかいてしまうと、汗疹などの原因にもなるので、ときどき背中を触って汗をかいていないか確認してあげてください。
生活音や外の光で目覚めることがないように
そんなときは、寝室に外の光が入ってこないように、遮光カーテンを使用するのも一つの手です。引き戸の場合は隣室の光が入ってきやすいので、引き戸の上に暗めのシーツをカーテンみたいに垂らすと光が遮られるのでおすすめですよ。
音対策には、ぐっすりノイズがおすすめです。ぐっすりノイズとは、テレビやラジオの砂嵐や水が流れる自然音のことで、生活音を消すことができます。空気清浄機や換気扇の音もぐっすりノイズなので、ぜひ試してみてください。
パジャマや寝具類を工夫して体温調整を
生後0〜3カ月頃の赤ちゃんは、体温調節機能が未熟なので、寝具は保温性の高い素材のものがよいと思います。
また、赤ちゃんは、体温が37℃と大人よりも高いので、とても汗っかきです。パジャマや布団に汗が残ると、体温が下がり、寝冷えの原因になってしまうので、吸湿性・放湿性のよいものを用意してあげましょう。
敷き布団は、まだ柔らかい赤ちゃんの背骨をしっかりとサポートできる硬さのものがおすすめです。
産まれたばかりの赤ちゃんは、1日のほとんどを布団の中で寝て過ごすので、ぜひ寝心地のよいものをこだわって選んであげてください。
赤ちゃんを快適な睡眠へと導くコツを知ろう
寝室の睡眠環境を見直してみて
まず、赤ちゃんの寝る部屋は、風通しがよく、直射日光が当たらない場所がおすすめです。赤ちゃんは光に敏感なので、カーテンの隙間から外の光が入らないようにしっかりと遮断してあげましょう。
また、ペットを飼っている家の場合は、寝ている赤ちゃんにペットが勝手に近づいて起こしてしまわないように注意が必要です。
赤ちゃんはデリケートなので、大きな音がすると反応して起きてしまいます。良質な睡眠がとれるように、静かで快適な環境を作ってあげてください。