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1歳の子どもが転んで歯に異常が!すぐにできる対処と受診の目安

1歳の子どもが転んで歯に異常が!すぐにできる対処と受診の目安

1歳の頃に子どもは少しずつ歩けるようになります。そのよちよち姿がかわいくていつまでも見ていたくなりますが、転んでけがをするリスクも高くなります。特に歯が折れたり抜けたりすると、パパやママは心配でたまりませんよね。子どもが転んで歯に異常があったときの対処法と受診の目安についてまとめます。

転んで口の中が出血!すぐママができること

折れた、抜けた歯は早く牛乳や食塩水へ浸す

折れたり抜けたりした歯は、牛乳や食塩水に浸けて歯医者さんに持っていけば、再びくっつく可能性があるといわれています。歯科的には「歯牙保存液」(ティースキーパー「ネオ」)が最も推奨されていますが、これらは小学校や中学校の保健室に常備されていることもあります。

ほとんどの場合保存する温度は常温でよいのですが、気温が高い場合は、微生物の繁殖を抑制するため保冷剤などで冷やしましょう。水で洗ったりティッシュペーパーでくるんだりしないで、そのまま液の中に入れて保存します。

歯の状態にもよりますが、歯を元のようにくっつけるまでの制限時間は30分以内が理想で、長くて60分ほどです。一刻も早く歯医者さんに処置をお願いする必要がありますね。

出血部位にガーゼを当てて止血する

口の中をけがしたとき出血量が多く見えることがありますが、それは血と唾液が混ざって傷の程度よりも多く見えるためです。まずは慌てずけがの状態をよく確認しましょう。

傷が砂や泥などで汚れてしまっているときは、優しくうがいをするなどして汚れを洗い流します。勢いよくゆすぐと逆に出血が止まらなくなることがあるので要注意です。

口の中が見えるようになったら、出血しているところに清潔なガーゼを当てるなどして圧迫し、止血します。5~10分程度止血しても血が止まらない場合は、すぐに歯医者さんの受診が必要です。

勢いよくぶつけた場合は、唇や歯だけでなく顎を強く打っていることもあります。けがが軽いように見えても、用心のため歯医者さんを受診することをおすすめします。

かかりつけの歯医者さんに電話をしよう

歯科を受診するときには、まずはかかりつけの歯医者さんに電話で連絡をします。電話口でけがの状態などの簡単な質問をされると思いますので、できるだけ簡潔に、よけいな観測は挟まず、事実だけを伝えるようにしましょう。

聞き取りが終わったら歯医者さんからそのあとの指示が出されますので、そのとおりに行動します。病院に行く途中で交通事故やトラブルなどがあると大変ですから、慌てずに落ち着いて行動しましょう。

かかりつけの歯医者さんが休診日だということも珍しいことではありません。また外出先で突然けがをしてしまうこともありますよね。そのような場合には、インターネットや番号案内で近くの歯医者さんを見つけて、そこで応急処置をお願いするようにしましょう。

すぐに歯科を受診したほうがよいケース

歯が抜けたり折れたりした場合

口の中をけがしたとしても、歯医者さんに連れて行くべきかどうか迷うこともありますよね。そこですぐに受診した方がよいケースについてまとめます。一つの目安として知っておきましょう。

まず歯が抜けたり折れたりした場合です。こんなときにはすぐに受診した方が安心です。抜けたり折れたりした歯をきれいにして元の状態に戻してもらうためには専門医の処置が必須ですので、できるだけ早くかかりつけの歯医者さんに相談しましょう。

前に取り上げましたように30分以内の受診が理想です。抜けたり折れたりした歯は牛乳や食塩水に浸して持参しますが、それらが近くになければ、小さい子どもにはちょっと難しいかもしれませんが、口の中に入れたままで保存するという方法もあります。

歯が歯茎にめり込んでいる場合

歯が歯茎にめり込んだ状態を「埋入(まいにゅう)」といいます。この埋入が見られたら歯科医の受診が必要です。

乳歯が埋入した場合は、元の位置まで引っ張り出して、周りの歯と固定をして歯がその位置に安定するまで待つという治療になります。埋入が浅い場合は、そのまま経過観察をします。

永久歯でも生えかけの場合は、これからの生えてくる力を期待して経過観察を行います。深く埋入している場合は、乳歯の場合と同じように、元の位置まで引っ張り出して周りの歯と固定することになります。

いずれにしても、治療を続けることで元どおりになることが多いので、通院や日常生活も含めて、根気強く治療に専念できる環境を整えておきましょう。

ぶつけた歯の色が変わってきた場合

歯を強く打った場合、歯の色が黒ずんでくることがあります。この場合も専門医の治療が必要です。

歯が変色するのは、外から加えられた力によって歯が大きく動き内出血を起こしているのが原因です。ぶつけた直後は歯がピンク色に見えることもありますが、そのまま放っておくと細菌に感染して歯茎が腫れてきたりしますので、いずれの場合も早めに受診するようにしましょう。

けがをしてしばらく時間がたった後に、徐々に歯が黒ずんでくることもあります。これは歯の根の先に異常があることなどが原因なのですが、歯の神経が死んでしまったために、変色や鋭い痛み、根の先に膿みがたまるなどの症状となって表れます。これらは「歯の漂白」という処置を行って元の状態に戻すことができます。

1歳の子どもと気をつけたい三つのこと

転んだときにすぐに顔の前に手が出る練習を

歩き始めの1歳の頃の子どもは、フラフラしていて気が抜けません。けがをする危険性が高い時期でもありますので、特に気をつけておきたいことを三つに絞って紹介します。

この時期にけがをする原因の多くが、転んだときに手をうまくつけなくて、顔から倒れてしまうことです。平衡感覚がまだ十分に発達しておらず、体に比べて頭が大きいという身体的特徴もあって、バランスをとりにくく転びやすいのです。ハイハイ不足が一つの要因という人もいますよ。

ですので、まずは転んだときにすぐに顔の前に手を出す練習をしておく必要があります。転び方の上手な子は大けがをしないともいわれます。お家で積極的に体の動かし方を教えるなどして、上手に転ぶ練習をしておきましょう。
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