3歳児のスプーンが下手で悩む!持ち方の変化や道具選びのコツは
3歳にもなるとほとんどの子どもが食べさせてもらうのではなく、自分自身でご飯を食べるものです。しかし、そうなると中にはスプーンの使い方が上手ではなく、食べこぼしがひどかったり、うまくいかなくて手で食べたりしてしまう子どももいるかもしれません。そこで、3歳児に合うスプーンの持ち方や選び方をご紹介します。
3歳児の身体の発達や食事の様子を知ろう
身体の発達やできることは
同データの2歳の男の子は86.7~91.1cm、11.93~12.99kg、女の子が85.3~89.8cm、11.29~12.43kgですから、1年の間に身長が7~8cmほど、体重も2kgほど増えることになります。このように数字だけ見ても大きな伸び率ですね。
また、乳歯も20本生え揃ってきます。運動能力も発達してくるため、かけっこやジャンプができるようになったり、片足立ちができるようになったりと、バランス感覚も養われてくるでしょう。
食事のときの様子や特徴は
また、特段迷惑を掛けるようなことはしないけれど、なかなか食べ終わらないという悩みがあるママもいるかもしれません。
「もうすぐ幼稚園に入園するのにこんな感じで大丈夫かしら?」と心配になるママもいるでしょう。平成22年度の厚労省の研究報告書によると食事中の悩みは低年齢のときに多く、3歳代には一時的に好き嫌いが多くなるなどの傾向が見られるようです。ただし、4歳以降になると落ち着くという結果が出ていますよ。
スプーンの使い方に悩むママは多い
「このままでは家以外で食べるのは無理だわ」と感じてしまうかもしれません。また、そのまま成長すると、最終的に恥をかくのは子ども本人となります。そのため、変な癖が定着する前になんとかしたいものですね。
スプーンの上手な使い方を覚えるには、練習が必要です。食べこぼしがひどかったり、何度注意しても持ち方が直らなかったりするとイライラを感じるときもありますね。そのようなときは、ママが正しい持ち方で食べるところを見せる、または手を添えて正しい持ち方をサポートしてみましょう。
スプーンの持ち方を知って練習をしてみよう
十分な手づかみ食べからスプーンの練習を
しかし、すぐに自分でスプーンを持って食べるところまでいくわけではありません。「食べさせてもらう」と「スプーンを使って自分で食べる」との間に「手づかみ食べ」が入ります。この手づかみ食べは、子どもの好奇心を満たすだけでなく、次にスプーンやフォークを使う段階になったときにも重要な要素となるでしょう。
なぜなら、手と口との距離を体感したり、口へ上手に食べ物を入れたりする練習になるからです。たとえ手や服、テーブルがぐちゃぐちゃになってしまっても、このステップは道具を使って食べるときに大切なものなのです。
持ち方には3パターンの変化がある
最初は、手をグーにして上からわしづかみする形です。力の弱い子どもにとっては、この持ち方が一番力を入れやすく、食べやすいものとなります。鉄棒でいうと順手の形です。
次に上からのわしづかみに慣れてくると、下からのグー持ちに移行していきます。この形は、鉄棒の逆手持ちです。手首をひっくり返して持つため、正しい持ち方に近づいていくでしょう。
最後は、鉛筆持ちの形になります。これまでの手のひらで持つ形ではなく、指も上手に使う持ち方になるでしょう。
上手にいかないときは遊びでトレーニング
しかし、多くの場合は自然と持ち方の移行がされていくものです。もしどうしても気になるようなら、遊びを取り入れたトレーニングをしてみましょう。
おままごと遊びでスプーンを使ってみたり、砂場でスコップを使ってみたりするのもよいですね。また人形遊びのときにスプーンで食べさせる役を子どもにさせると、ママの持ち方を真似て上手に使えるようになるかもしれませんよ。ほかにも、お絵描きのときのクレヨンの持ち方を、握り持ちから鉛筆持ちに近くしていく方法もあります。
見守るのか、遊びの中に取り入れるかは、その子の性格などを考慮しましょう。