ママがトリマーとして働くには?独立開業と育児と両立可能な働き方
ペットとして可愛がられている犬のヘアカットやスタイリング、グルーミングなどをするトリマーは、動物好きの人に人気の専門職です。結婚前や子どもが生まれる前はトリマーとして働いていたけれど、今は育児中でいつか復帰を考えているママに、どのような仕事復帰の方法があるかご紹介します。
まずは知っておきたいトリマーの現実
トリマーが抱える悩みあるある
肩こり、腰痛になる:大きな犬をシャンプーするのは一苦労。犬に姿勢をキープしてもらうのにかなりの力が必要です。
動物アレルギー:犬に噛まれたり毎日犬の毛にまみれたりするうちに動物アレルギーを突然発症してしまうことがあるそうです。
結構汚い:肛門腺絞り(肛門腺から出る分泌液を人の手で排出させる方法)も大事な仕事の一つ。うんちやおしっこ、よだれにまみれることも日常茶飯事です。
お客さまは人間:ペット相手の仕事だと思っていても、現実は人間である飼い主がお客さまです。子ども同様のペットであるがゆえのクレームもあります。
ペットのケアができるトリマーの需要は高い
子どものようにペットを可愛がる飼い主も多く、技術の高いトリマーは人気があります。動物病院やペットショップ、ペットホテルやペット専用サロンでもトリマーが活躍しています。
美容師のように指名を受けて仕事をするトリマーも多いので、トリミングサービスを提供する店では高い技術を持ったトリマーを多く獲得したいと募集をしています。入れ替わりも激しい職種なので求人もたくさんありますが、正社員よりもパートやアルバイトでの募集が多いようです。
手に職の仕事だから転居しても復職できる
ただし、それだけで引く手あまたのトリマーになれるわけではありません。技術力をアップさせるためには、トリミングやカットの練習、経験を積むことが必要不可欠です。
技術が高く、ペットに信頼され飼い主にも認められるようになると、ペットホテルやサロンでも即戦力となるため採用されやすくなります。転居や出産で一時休養などをしても復職は難しくありませんね。
自分の顧客が獲得できる自信と技術があれば、独立するのも夢ではありません。
育児中でも自宅開業を目指せるのがトリマー
家賃がかからないので低コストで始められる
自分でお店をオープンするとき、継続的にコストがかかるのが家賃です。場所を借りると、売り上げがあってもなくても家賃を払わなければいけません。
その点、自宅で開業すればその心配はなく、景気のよいときも悪いときも焦らず仕事に取り組めます。トリマーに必要な設備であるシンクやトリミング台を購入し、自宅の一角をトリミング室にして身の丈に合ったビジネスを始めるのがポイントです。
最初からたくさんのお客さまは来ないかもしれませんが、少しずつ口コミで評判が広がればコンスタントに仕事が舞い込むようになるでしょう。
一番のメリットは家事との両立ができること
トリマーの仕事を予約制に限れば、突然お客さまが来て家事を中断ということもありません。しばらくは子どもが幼稚園や保育園に行っている間だけ予約を受けることも可能です。
突然の子どもの病気で幼稚園、保育園を休むことになっても、出勤しなければいけない職場に比べれば気が楽ですね。予約の変更やキャンセルを申し出るのは気が引けますが、子どもの様子を見ながら必要であれば仕方ありません。
どんなことも自分に責任がかかってくるのが自宅開業、独立です。無理をせず、自分らしい働き方を目指しましょう。
家族はもちろんご近所さんの理解も得よう
住宅街に店舗を作る場合は、隣近所の住人にもきちんと理解してもらう必要があります。サロンのお客さまとして、不特定多数の人が行き来するのを不安に思う人もいるはずです。犬や猫の鳴き声や抜け毛などを快く思わない人もいるかもしれません。
きちんと挨拶しないまま開業してしまうと、後からトラブルになることがあります。先に一言あるだけで印象が大きく違いますので十分注意しましょう。
自宅ママトリマーとして働けるワケ
開業しても扶養内で働くことも可能
人気店となり売り上げが負担を大幅に超える場合はよいですが、微妙なラインで扶養を外れると逆に収入が減ることも考えられます。自宅サロンを開業したママは「個人事業主」となるため、自分で確定申告をする必要があります。
そのとき、白色申告ではなく青色申告をするのがポイントです。「所得税の青色申告承認申請書」を提出しておくと青色申告が可能になります。帳簿付けなど面倒な部分はありますが、最高65万円の控除などがあり、扶養内である程度稼ぐことができるようになります。