赤ちゃんの靴下は秋になったら履かせるべき?裸足がいいって本当?
「赤ちゃんに靴下は履かせないほうがよい」という話を見たり聞いたりしたことはありませんか?秋が近づき肌寒い日も増えていきますが、本当に赤ちゃんに靴下は必要ないのか、この話は根拠のない言い伝えで赤ちゃんに靴下を履かせた方がよいのか、実際はどうなのか調べてみました。
赤ちゃんにとっての靴下の役割とは
まず赤ちゃんの体温調節の方法を知る
体が小さいわりに一日に必要とするエネルギー量が多いのも、体温が安定しない原因の一つです。また汗の量で体温調節をおこないますが、汗の量を調整できないのも原因としてあげられます。
そこで手足を使って体温調節をしているのです。体温が上がり体に熱がこもったときは、手足を温かくすることで熱を放出し、体温が下がったときは、手足の毛細血管を収縮させ熱の放出を防いでいます。また寒いときは褐色脂肪を分解することによって熱を作り出すのですが、背骨や肩、腎臓周辺など一部に集中しているため、体全体を温めることは難しくなっています。
ずりばいやハイハイなど、体を活発に動かすようになる8カ月ころになると、少しずつ体温調節ができるようになってきます。
靴下によって寒さを防ぎ、汗を吸い取る
まず、靴下は寒さを防ぐ防寒着としての役割があります。大人も夏場は素足で過ごす人が増えますが、冬場は靴下を履く人が多いですよね。寒いときは足を温めることで快適にすごすことができます。
次に、とくに暑くも寒くもないときでも、赤ちゃんの手足が湿っていて、汗をかいていたということがあります。大人と比べて新陳代謝がよく、汗をかきやすいからです。靴下を履くことで、足の汗を吸い取ってくれる効果もあります。
体温調節のために履かせる靴下ですが、必要以上に汗をかいてしまい、汗が体温を奪ってしまった結果、さらに足が冷えてしまうこともあるので注意が必要です。
肌触りが滑らかで吸湿性・放湿性・通気性に優れたシルクの靴下や、保温性・吸湿性・放湿性に優れたウールの靴下が、赤ちゃんには適しているといわれていますよ。オーガニックコットンで作られた靴下も肌に優しいと人気があります。靴下を履かせる季節にあった素材を選んであげてくださいね。
赤ちゃんに靴下を履かせないのはどんなとき
季節に関係なく室内では靴下はいらない
またとくに1歳未満の赤ちゃんはほぼ家の中で一日を過ごします。ハイハイをしたり、つかまり立ちをしたり、ヨチヨチ歩きを始めたりしたときに靴下を履いていると、体のバランスを崩して足元が滑ってしまい、よろけてしまう可能性もあります。けがを防ぐ意味でも、靴下は履かせなくてもよいでしょう。
寝るときは靴下は履かせる?
布団や毛布をかけてあげるだけで十分寒さ対策になります。手足が冷たくても、背中やひざ、ひじなどが温かければ心配ありません。
なかには布団や毛布を蹴ってしまう赤ちゃんもいます。どうしても足の冷えが気になるときは、腹巻でお腹を温めたり、スリーパーを使うとよいでしょう。レッグウォーマーも足の裏を覆わないので、足元は暖かく体温調節の妨げにもならないのでよく使われていますよ。
裸足でいることはいいことずくめ!
足つぼマッサージがあるほど、足の裏にはたくさんのつぼがあります。たくさん足の裏を刺激することで脳が活性化され、赤ちゃんの成長促進にも繋がりますよ。
靴下を履いた状態で上手にハイハイができなかった赤ちゃんが、靴下を脱がせたら上手にハイハイができるようになったという例もあります。