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へその緒はその後の思い出に!適切な保管方法や伝統文化を知ろう

へその緒はその後の思い出に!適切な保管方法や伝統文化を知ろう

もうすぐ出産を迎えるにあたり、「赤ちゃんが生まれたら、へその緒はどうやって保管しよう」と考えているママもいるかもしれません。そこで今回は、へその緒を大切に保管する理由と保管する方法や注意点、へその緒が繋ぐ親子の絆などについてお話しします。ぜひ参考にしてみてくださいね。

へその緒を大切に保管する理由とは?

へその緒を保管するのは日本独自の文化

日本では出産すると、へその緒を保管するのが当たり前という感覚のママがほとんどだと思いますが、実はこれは日本独自の文化なのです。

日本の病院で出産すると、多くの病院ではへその緒を取っておいてくれたり、退院時に箱に入れてプレゼントしてくれたりしますよね。しかし海外では産後に処分されてしまうので、海外で出産する予定のママは要注意です。

たとえば、ママ友はフランスで出産をしたのですが、フランスではへその緒は捨てられてしまうとほかの日本人ママから聞いていたので、助産師に「産後のへその緒は捨てないでください」とお願いしたそうです。

助産師には変な顔をされたものの、日本ではそういう習慣があることを説明したら、驚かれたようですよ。

昔から大きな病の薬になると考えられていた

日本ではなぜへその緒を保管しておくのか、不思議に思うママもいることでしょう。日本では昔、へその緒は大きな病の薬になると考えられていました。

子どもが生死に関わるような大きな病気をしたときに、へその緒を煎じて飲ませると病気が治ると信じられていたようです。これはママと赤ちゃんを繋いでいたへその緒に、神秘的な力を感じていたからだと考えられます。また、ケガをしたときにへその緒でその部分をなでると治るとも信じられていました。

このようにへその緒は、子どもが大きな病気やケガをしたときに使う万能薬として保管され始めたようです。今では子どもにへその緒を煎じて飲ませるという人はいないと思いますが、へその緒を大事に保管する習慣は続いています。

記念やお守りとして大事にされてきた

昔はへその緒をお守り代わりに大事にする風習もありました。

戦争中、子どもが戦場へ向かうときに、ママが子どもにお守りとしてへその緒を渡したということもあったようです。ママと子どもを繋いでいたへその緒が、子どもが戦場で命の危険にさらされたときに助けてくれると考えたのかもしれません。

逆に、へその緒をなくすと子どもの運が落ちたり、子どもが病気がちになるといった言い伝えも地域によってはあるようですよ。ママの住んでいる土地にはどんな言い伝えがあるのか、調べてみても面白そうですね。

今ではへその緒は出産の記念の一つとして大事にしている家庭が多いことでしょう。ママと子どもの絆を象徴するものとして、様々な方法で保管しているママが多いはずです。

へその緒を保管する方法や注意点

名前入りの桐箱に入れて出産の記念に

「へその緒を保管したいけれど、どうやって保管しようかな」と悩んでいるママもいるかもしれません。こうしなければいけないというルールはないので、ママの好きな方法で保管すればよいのですが、一般的なのが桐箱に入れて保管する方法です。

桐は空気を多く含んでいる木材なので湿気や乾燥に強く、アルカリ成分が多いので虫がつきにくいという性質があります。さらに耐火性に優れているとも言われています。

桐箱なら、子どもが大きくなるまで大切なへその緒を保管するのにぴったりですよ。名前や出産日などを入れてくれるサービスもあるので、ママの気に入るデザインのものを探してみましょう。

世界に一つしかない、素敵な記念品になることでしょう。

神棚や仏壇に供えることも

結婚したときに、親から自分のへその緒を渡されたというママもいるかもしれません。しかし地域によっては、赤ちゃんが生まれるとへその緒を神社でお清めしてもらってから、命名書と並べて神棚、もしくは仏壇に供える習慣もあるようですよ。

子どもの健やかな成長を神様に願うという気持ちから生まれた風習のようです。これも日本らしい素敵な風習ですよね。

ママとパパの出身地が違う場合、お互いにどのようにしてへその緒を保管していたのかを話してみるとよいでしょう。自宅に神棚や仏壇はないけれど、どちらかの実家に神棚や仏壇がある場合は、そちらに持参して供えてみるのも一案です。

ママとパパの気持ちが納得する方法でへその緒を保管したいですね。

カビの発生に注意しよう

へその緒を保管するときは、カビが発生しないように注意したいですね。保管する前にしっかりと乾燥させるように心掛けましょう。湿気が残ったままの状態で袋や箱に入れると、カビの原因にもなります。

へその緒はガーゼや布の上に置いて、自然乾燥させてください。しっかりと乾燥させたら、そのまま専用ケースに入れてもよいのですが、念のため、粉タイプの乾燥剤をふりかけてガーゼで包んでおくのもよいかもしれません。

もしくは小さな乾燥剤をへその緒と一緒にケースに入れるのも名案です。乾燥剤は必須ではありませんが、湿度が高い季節でも安心して保管することができるので、入れておくと安心ですよ。

長い間保管するものなので、保管方法には注意しましょう。
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