ママも総合芸術の茶道を始めてみよう!特徴や歴史、茶道を楽しむ方法
毎日子育てに追われていると、たまにはゆっくりと静かな時間を味わいたくなりますよね。最近は「わび・さび」の精神を大切にした茶道が人気です。茶道は静かな空間で気持ちを集中してお茶を点てたり、味わったりする総合芸術です。茶道の特徴や歴史、楽しみ方までご紹介していきますね。
初心者必見!茶道の意味や歴史、特徴
茶道は「もてなし」と「しつらえ」
いわゆる茶道は「もてなし」と「来ていただく方への準備」で成り立っているといえます。家の亭主は来ていただいた方にお茶をすすめ、そのお茶を美味しく味わってもらうために食事やお茶菓子を用意します。それが「しつらえ」です。
客人の目的はお茶や食事を楽しむだけではなく、茶室や庭などの鑑賞から始まり、茶器や茶の湯に使われる道具やその組み合わせも楽しみます。亭主からは「もてなし」を受けお茶をいただきます。
このような「もてなし」と「しつらえ」の茶道からは日本の生活文化が学べそうです。
中国から入ってきた茶道の歴史を学ぼう
さらに鎌倉時代から室町時代にかけて、「闘茶の会」と呼ばれる中国から伝えられた遊びで、日本では利き茶のような、飲んで茶の産地を当てる競技が盛んになりました。いわゆる質のよい栂尾産の茶と地方の茶を飲み比べしたようです。
そして安土桃山時代に堺から武野紹鷗(たけの じょうおう)を中心に侘び茶が成立します。有名な千利休は武野紹鷗の弟子で、紹鷗の主唱した茶を継承しつつさらに工夫をし、今に至るといわれています。
茶道の流派「三千家」とは
この三つの流派は宗旦の子どもが作り、「表三家」は三男の江岑宋左が、「裏三家」は四男の仙叟宗室が、「武者小路千家」は次男の一翁宗守が作りました。三人は紀州徳川家、加賀前田家、高松松平家にそれぞれ仕官し、のちに三家の家主となります。
抹茶の泡立て方、正座の仕方、お辞儀の仕方は三家それぞれ特徴があります。この三つの流派は親戚関係にあるので、千利休の法事は持ち回りでやっているようです。最近のお稽古場は「裏三家」がほとんどです。
レッツトライ!ママも茶道をやってみよう
体験教室に参加して雰囲気を味わおう
体験教室であれば特に流派を気にせず、自分に体験したい内容の物を選んでみてはいかがでしょうか。お値段もお茶とお茶菓子のセット内容であれば、2,000~3,000円あたりとお手ごろな物からありますし、所要時間も45分程度の物から4~5時間のものまであります。
ママもたまにはパパに子どもを預けて、お茶の体験教室に参加するのもよいと思います。体験で習ったことをご自宅で子どもやパパとやってみればまた違った楽しみ方ができますよ。
必要な道具をそろえてみよう
「扇子」は主に挨拶に使用します。開いて仰ぐのはマナー違反になりますので気をつけましょう。「帛紗」は拝見する道具をのせるときに使用します。「古帛紗」は自分がお茶会を主催したとき、お客にお茶を出すときに使います。
「懐紙」はお菓子を食べるときにお皿代わりに使用し、「楊枝」はお菓子をいただくときに必要です。その「楊枝」を入れる入れ物が「楊枝入れ」で扇子や帛紗を入れる入れ物は「帛紗ばさみ」になります。
流派によっては使わない物もあるので、確認してから購入するようにしましょう。
お茶会に誘われたら気軽に参加してみよう
またお茶会の服装は和装でないといけないという決まりはありませんが、華美な物は避けて、アクセサリーなども大きなものは道具を傷つけてしまう恐れがあるので控えるようにしましょう。
靴下は外から履いてきた物を清潔な物に履き替えます。心身ともに清潔にして茶道に臨むため、履き替えるのが礼儀です。靴下の色は和装の方が白足袋を履いているため、白色を履く方が多いようです。できれば白色の靴下を用意しておくと無難ですね。
茶道をもっと身近に感じる暮らしのヒント
子どもと一緒に親子で茶道を体験してみよう
親子で体験することで茶道がより身近なものになれば、お正月などの行事にお家でお茶を点てる機会もできるでしょう。体験方法も教室によって様々です。子ども1人1人にあった個人レッスンの教室や、小人数のグループの教室、学校のようなスタイルで行うところもあるようです。
親子茶道教室を開いている裏千家の千玄室大宋匠提唱の「和の学校」は、半年で4回の講座で構成されています。少し体験するだけでなく、ある程度茶道の基本を学ぶのであればこのような教室に参加するのがおすすめです。