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子どもの心は今どんな気持ち?少しでも楽になるイヤイヤ期の対処法

子どもの心は今どんな気持ち?少しでも楽になるイヤイヤ期の対処法

イヤイヤ期は子どもの成長の一段階で、とても大切なステップではあるものの、日々一緒に過ごしているとイライラしてしまうことも。今回はそんな子どものイヤイヤ期を少しでも楽に乗り越えるためのポイントを、子育てコーチングの本田千織先生に伺いました。

イヤイヤ期の子どもの2つの心

イヤイヤ期の子どもとは?

イヤイヤ期とは正式名称「第一次反抗期」と言うくらいで、子どもがあれもこれも「イヤイヤ」と反抗するように見えることで、そう呼ばれています。大体、1歳の終わりから2歳頃が中心となります。魔の2歳児なんて言い方もされ、とても大変なイメージがあるかと思います。

ただ、イヤイヤ期は子どもの成長の一段階で、とても大切なステップです。子どもが順調に成長しているからこそ起きる現象なので、あまりナーバスにならずになるべく楽に乗り越えられたら良いですね。

子どもの心がわかると楽になる

イヤイヤ期に、子どもが突然、癇癪を起して泣き叫んだり、何を言っても「イヤ!」と言ったりと、つい腹が立つ場面も多いと思います。これはママを困らせようと思って、「イヤイヤ!」と泣き叫んだり駄々をこねたりしている訳ではないんですよ。実は癇癪を起こしている子どももとても辛い思いをしています。

イヤイヤ期をうまく乗り越えるには、その時期の子どもの心がどうなっているのかを知れば、対処することができます。

大きく分けて、イヤイヤ期には2つの子どもの心が関わってきます。順番に説明していきますので、ぜひ、癇癪を起こしている子どもの心の中を想像しながら読んでみて下さい。そして、子どもの心を知り、イヤイヤ期を少しでも楽に乗り切ってください。

イヤイヤ期の「自分で!」はどう対処する?

あれもこれも自分でやりたい!

イヤイヤ期の子どもは、「あれもこれも自分でやりたい!」という前向きな気持ちを持っています。ずっとママにやってもらってきたことを「自分でやりたい!」「自分にはできるはず!」と思い始める時期なんです。



イヤイヤ期に入る前は、ママが服を着せてあげる、靴を履かせてあげる、食べさせてあげるなどしても、大抵は素直にしてもらっていたと思います。それが、イヤイヤ期に入る頃から、急に、「自分でやる!」「やだ!」などと暴れたり癇癪を起したりして、ママにはやらせてくれなくなります。

だけど、まだ自分では上手くできないため、今度はできなくて癇癪を起したりするので、大変です。

大人は"やりたい気持ち"をサポート

「自分でやりたい気持ち」から起きた癇癪は、「やらせてあげる」で解決します。いつかは子ども自身が自分でできるようにならなくてはいけない着替え、靴を履く、ご飯を食べる、お手伝いをするなど、多くの場合、身の回りのことを自分でやりたがります。



数年後には自分でできるようにならなくてはいけないことなので、子どもがやりたがるタイミングで、どんどんやらせてあげましょう。



上手くできなくて癇癪を起こす場合は、例えば、ズボンを履くときに後ろからそっと引き上げて手伝うなど、子どもの「やりたい気持ち」を妨げない程度に、さりげなくサポートをするとよいですね。

うっかりやってしまい癇癪を起こしたら?

ママがうっかり、少し前と同じように靴を履かせてしまったら癇癪を起こして、さあ大変!

そんな時は、「ごめんごめん」とさっさと謝り、靴を脱がせてしまいましょう。そうして、「自分でやりたかったよね? はい、どうぞ」と自分でやらせてあげればいいんです。

「せっかく履いたんだから、もういいでしょう!?」と子どもの「やりたい」という欲求を押さえつけると、癇癪は更に激しくなり、結局は余計に時間がかかってしまいます。



負けるが勝ち、急がば回れの精神で、子どもにやらせてあげた方が結果的にママも子どもも楽に過ごせますよ。

「分かってよ!」の気持ちにはどう対処する?

気持ちを伝えるのがヘタだから起こる癇癪

イヤイヤ期の子どもは、言葉を離せるようにはなりつつあるけど、おしゃべりはまだまだへたくそです。


「ママ、ちゅき」「じゅーちゅ、ちょうだい」などいくらかは話せるようにはなっていますが、今どうして何をしたいと思っているか、何をどう感じているかなど、細かなことは表現できません。

すると、一生懸命伝えようとするのに上手く伝えられず、分かってもらえなくて憤りを感じます。

その結果「なんで、ぼく/わたしの気持ちを分かってくれないの!?」と癇癪を起こすんです。

赤ちゃんの頃と同じように伝えられない時期

赤ちゃんも実は色んなことを考えていて、それを伝えたいと思っています。ただ、まだ上手くしゃべれないので、泣くことで欲求を伝えます。



赤ちゃんが泣くと、周りの大人は「あらあら、どうしたの?お腹が空いた?おむつが濡れたかな?それとも眠くなっちゃったかなぁ?」など、赤ちゃんが何を伝えたくて泣いているかを一生懸命、考えて、赤ちゃんの欲求をかなえてあげようとします。



イヤイヤ期の頃になると、子どもも随分と言葉を話すことができるようになっています。しかし、話ができるといっても、まだ自分の気持ちをしっかり伝えらえる程ではないのに、多くの大人は子どもが伝えたがっていることが何なのか深く考えなくなってしまいます。
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