子どもの心は今どんな気持ち?少しでも楽になるイヤイヤ期の対処法
大切なのは理解しようとすること
まだ上手く言葉をしゃべれない1~3歳の子どもでも、親の言うことはほとんど理解しています。なので、子どもの気持ちを推察して、並べてあげればいいんです。 「お腹空いた?」「眠い?」「まだ遊びたい?」「お兄ちゃんと喧嘩したかな?」等々、色んな気持ちを並べていきます。こんなことまで聞く?というような内容まで上げてしまって大丈夫です。
見事、子どもの気持ちを言い当てると、目に見えて子どもの様子が変わります。「分かってもらえた」とホッとして大泣きする子もいれば、スッキリして即座に癇癪が止んで落ち着く子もいます。 また、子どもの気持ちを言い当てられなかったとしても、「ママはぼく/わたしのことを分かろうとしてくれている」というのが分かるだけでも、子どもの心は徐々に落ち着いていきます。
この場合、「分かってあげられなくてごめんね。だけど、本当に知りたいと思っているのよ」と言い、愛情を込めて抱きしめてあげるのも効果的です。
まとめ
また、イヤイヤ期に子どもの心に最大限寄り添おうと努力をすると、子どもは親を自分の味方だと信頼します。ここでできた信頼関係は、この後の子育てを格段に楽にします。
小中学校で出会うことの多いいじめ問題、お友だちとの不仲やトラブル、ちょっと問題のある先生との出会い、そんな時に、「うちの親は、きっと私の話を聞いてくれるはず」と親を信頼していると、子どもはちゃんと相談してくれます。長い目で見て、子どもも自分もハッピーになれる可能性が高い育て方なので、できそうなところだけでも、ぜひ一度試してみて下さいね。
本田千織先生
「子育てがみるみる楽になる赤ちゃんとのおしゃべりBOOK(学研)」「子育ての悩みが一瞬でなくなる本(リベラル社)」などを著し、現在3人の子どもを育てるワーキングママ。よちよち手話やコーチング、心理療法のスキルを活かした子育てコミュニケーションの方法を発信中。