換気扇で家族の健康と家を守ろう!使い方のコツや掃除方法を紹介
家のあちこちに設置されている換気扇は、家族の健康を守ると同時に家が長持ちするためにはなくてはならないものです。そこで、今回はどの家にもついている換気扇の役割と使用方法について解説するとともに、換気扇の掃除方法と清潔に保つコツについてご紹介します。
家についている換気扇の役割を知ろう
結露やカビを予防して家が傷むことを防ぐ
換気扇には部屋の中の空気を動かして、汚れた空気を屋外に出す働きがあります。もし換気扇を使わないと、家の耐久年数が短くなるかもしれません。
家が傷む主な原因は、湿気とほこりです。部屋の中に湿気がこもると壁や天井が結露し、木材などの建築資材を傷めてしまいます。
また、室内には目に見えない多くのほこりが漂っています。これらのほこりの中にはカビが大好きな栄養が含まれているので、いつの間にか部屋のあちこちにカビが繁殖するのです。
換気扇を活用することで家が傷む原因である結露やカビを予防し、快適な住環境が実現します。
空気の流れを作って家族の健康を守る
空気の流れが少ない部屋の中では、空気は汚れていくばかりです。毎日汚れた空気ばかりを吸い続けていると、くしゃみや喉が痛くなってくることがあります。喘息や気管支炎などの呼吸器の病気を発症することだって考えられるでしょう。
風邪やインフルエンザが流行する冬の季節には、換気扇は大活躍します。家族の1人が感染しても空気中に漂っているウィルスを屋外に排出してくれるので、家族内の感染拡大を最小限にとどめてくれるかもしれません。ほかにも花粉症の予防にもなるそうですよ。
こんな活用法も!子育てにも役立つ換気扇
「赤ちゃんは、生まれた後でもママのお腹の中で聞いていた『体内音』を耳にすることで落ち着く」ということは、広く知られていますよね。体内音が流れる赤ちゃんグッズが数多く販売もされています。
赤ちゃんにとって、換気扇の音は体内音に近い音として聞こえるようです。台所などにある換気扇の近くに赤ちゃんを連れていくと、泣いてぐずっていた赤ちゃんが安心して眠りについたということはよくあることのようです。わざわざ新しいものを用意する必要もないので、一度試してみてはいかがでしょうか。
換気扇の機能を十分に生かす使用方法とは
24時間稼働させることが望ましい
古い住宅であれば、隙間から自然に室内の空気は入れ替わります。しかし、現代の建物は高気密の構造になっているので、窓を開けたり換気扇を使ったりしないと室内の空気が外に排出されることはありません。
また、多くの住宅では建築材料などに化学物質が使われているので、部屋を閉め切ったままにしておくとシックハウス症候群を発症することだって考えられます。ですから、換気扇は24時間稼働させることが望ましいようです。電気代は最大でも月に数百円程度しかかかりません。
台所の換気扇は調理開始前にスイッチオン
「我が家は、調理のときに台所の換気扇を回しているので大丈夫!」と安心していませんか?実は、部屋の油汚れを防ぐためには、換気扇をいつ回すかが大切なんですよ。
調理の直前に換気扇を回しているのであれば、まだ空気の流れができていません。その結果、換気扇に吸い込まれずに、煙が部屋中に広がってしまいます。
調理をするときには、5分前にはスイッチを入れた方がよいでしょう。そうすれば油を含んだ煙の多くが換気扇から屋外に排出されていきますよ。
お風呂の換気はドアを閉めて密室にしてから
お風呂場を常に清潔な状態にしておきたいのであれば、換気扇を24時間スイッチオンにしておくことが理想です。電気代がもったいないからといってお風呂に入るときだけ換気扇を回したくなりますが、それでは換気扇の機能を十分に発揮できません。
お風呂場の換気扇を回すときには、ドアを閉めて密室にしておくことも大切です。ドアを開けておくと浴室の湿気が部屋中に広がってしまうからです。
また、浴室ドアの通気口のお掃除も忘れないでくださいね。これらの場所が汚れていると、換気をすることでカビなどが浴室全体についてしまいます。
換気扇の掃除方法と清潔に保つコツ
部屋の換気扇はこまめに掃除機をかけよう
台所と違い、部屋の換気扇は油汚れがそれほどつきません。汚れの多くが、綿ゴミなどのほこりです。こまめに掃除機をかけることで、換気扇の機能を保つことができるでしょう。
できれば、部屋の換気扇は毎月雑巾がけすることをおすすめします。さらに、年に1度はカバーを外して掃除をするとよいでしょう。
カバーを外して掃除をするときには、ほこりを吸い込まないようにマスクをしてくださいね。床に新聞紙などを敷いて掃除機をかけるとともに、細かなところは歯ブラシを使って掃除をするときれいになります。