ホラー好きな子どもの心理とは?親子で楽しめる作品や観光地を紹介
小さなころには自然や美しいものに触れてほしいというママの思いとは反対に、怖いものが好きでお化けや妖怪などおどろおどろしいものが出てくる本やアニメばかり見たがる子もいます。ママは心配になるかもしれませんね。ここではホラー好きな子の心理などを考え、親子一緒に楽しめる作品や観光地をご紹介します。
ホラー好きな子どもの心理と対応方法とは
赤ちゃんや子どもは怖いものが大好き
アメリカの大学の研究によれば、11~40カ月の子どもは大人が怖がるクモやヘビを好む傾向がありました。すべての恐怖心が後天的かどうかは不明ですが、この研究では生き物への恐怖心は後天的で、パパママから学習する部分が大きいという結論が出たのです。
さすがに「なまはげ」などの恐ろしい姿のものに迫られれば子どもは怖がりますが、絵本や映画の中のお化けは大好きで繰り返し見たがる子もいます。兄弟が怖がったりママが話して聞かせたりすることにより、だんだんと怖いものだと学習していくケースが多いのかもしれませんね。
自分の意志でホラーを見ると気分がよくなる
心理学の観点からも、恐怖を克服すると満足感を得られるとされています。たとえばお化け屋敷から出た後は「怖かった!」と言いながらも、すっきりした気分になりませんか?
子どものころは自分の限界を克服することに意欲的なために、大人よりも恐怖心に挑戦したい傾向が強いのかもしれませんね。
ただしこれは自分の意志でホラーを見た場合の話で、怖がる子が無理に見るとよくない影響を受ける可能性がありますよ。
心配しすぎずに子どもと一緒に楽しもう
約1,800人へのアンケートから分析した結果によると、暴力的ゲームと攻撃性の高さなどの反社会的行動との関連性は弱かったそうです。とはいえ、ゲームのしすぎは心身の発達にマイナスになる可能性もあるので、時間を決めて遊んだ方がよいですね。
グロテスクなものを好むのには、子どもなりの理由があります。ママが一緒に見てその理由を理解すると、子どもは罪悪感や寂しさを感じずにすみますよ。むやみに禁止すると、よけいに執着する場合が多いので注意しましょうね。
子どもでも安心して見られるホラー作品
家族で楽しめる名作映画「キャスパー」
1939年に絵本が出版され、後にテレビアニメにもなった息の長い作品です。映画では幽霊にCGを用いた実写となっています。キャスパーは無邪気でやさしい幽霊なので小さな子が見ても安心ですし、心温まるシーンもあり家族で楽しめますよ。
映画やDVDの年齢制限表記の中で「G」というのは、暴力的な表現が最小限に抑えられ誰でも見られる内容の作品です。作品を選ぶときは、この表示も参考にしましょうね。
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心優しいゴーストのキャスパーと、ゴースト・カウンセラーの心霊学者ハーヴェイ博士と一人娘キャットとの交流を描いたファンタジー作品。製作総指揮: スティーヴン・スピルバーグ 製作: コリン・ウィルソン 監督: ブラッド・シルバーリング 脚本: シェリー・ストナー/ディーナ・オリヴァー 撮影: ディーン・カンディ 出演: クリスティーナ・リッチ/ビル・プルマン/キャシー・モリアーティ/エリック・アイドル
直木賞作家のホラー絵本「かがみのなか」
絵が怖いという声も多いですよ。作品に出てくる女の子やモンシロチョウも独特な雰囲気で、大人でもゾッとしてしまうかもしれません。
ただ、この絵本の対象年齢は小学校高学年からです。幼い子には意味が分からない場合がありますし、意味が分かると恐怖感が強すぎて鏡に近寄れなくなる可能性もあります。かわいいお化けや小さな子ども向けの内容では満足しない子に、様子を見ながら読み聞かせを行うとよいでしょう。
怪談えほん (6) かがみのなか | 恩田 陸, 東 雅夫, 樋口 佳絵 | Amazon
怪談えほんシリーズ〈第2期〉、恩田陸と樋口佳絵が描く身近にひそむ恐怖の世界。 いえでもまちでも、見ない日はないかがみ。かがみのなかはいつもあべこべ。少女とかがみをめぐるふしぎなお話。かがみを見るたびにふしぎな気持ちとこわさがよみがえる。
紙芝居テイストのアニメ「闇芝居」
話の中に出てくるお化けや妖怪は、魂の重さを量るシーソー(死相)や頭が餅になっていて怒ると膨らむ餅頭など、都市伝説に出てきそうなキャラクターです。語り手にあたる紙芝居屋のおじさんの声はやさしいのにどこか不気味で、これから始まる怖い話にドキドキさせられますよ。
闇芝居はDVDで購入できるほか、テレビ東京の公式チャンネルにもアップされています。大人向けのアニメですがホラー好きの子が好みそうな話も多いので、刺激が強すぎない話を選べば親子で一緒に楽しめるでしょう。