おんぶのメリットと注意点とは?おんぶとおんぶ紐についての基礎知識
最近では「抱っこ紐」という言い方が主流で、「おんぶ紐」と呼ぶことは少なくなりましたよね。赤ちゃんとの密着度が高いといわれる「おんぶ」ですが、おんぶすることでどのようなメリットがあるのでしょうか。そこで今回は、おんぶとおんぶ紐の基礎知識について解説していきます。
目次
- 昔の育児では当たり前だった「おんぶ」とは
- 意外と子どもの記憶に残る「おんぶ」
- 昭和までのママの主流はおんぶだった
- おんぶより抱っこを選ぶママが急増した理由
- おんぶのメリットを見直してみよう!
- 赤ちゃんの好奇心と安心感を育む
- ママの両手と前面が空いて作業しやすい
- 赤ちゃんのぐずりや思わぬ危険を減らせる
- 初めてのおんぶで気をつけたいこと
- まずは2人で協力してチャレンジしてみよう
- おんぶ紐をしっかり装着できているか確認!
- 赤ちゃんの脚の形に注意をする
- おんぶ紐のタイプ別!用途とメリットとは
- 高い位置でばってんするタイプは楽ちん
- リュックタイプなら胸が強調されない
- 布一枚でおんぶするタイプもある
- おんぶできる月齢や体格の目安とは?
- おんぶは首がすわってから
- おんぶ紐は15kgぐらいまで使える
- おんぶを嫌がる場合の改善策
- まとめ
昔の育児では当たり前だった「おんぶ」とは
意外と子どもの記憶に残る「おんぶ」
今でこそ抱っこが主流になりつつありますが、子どもにとっておんぶをしてもらったという体験は、抱っこよりも記憶に残りやすいといわれています。ある調査によると、子どものころ両親にしてもらった「抱っこ・おんぶ・肩車」の三つの中で、一番好きだったのは「おんぶ」という結果が出ています。
おんぶの方が抱っこよりも長時間にわたって親と接していることが多いため、密着感や安心感が子どもの心の奥底に、心地よい記憶として残るのかもしれませんね。
昭和までのママの主流はおんぶだった
時代が平成に変わるころまでは、子守りの主流はおんぶでした。子どもが多かった時代には、両親だけでなく兄や姉たちが弟や妹をおんぶすることも珍しくありませんでした。抱っこよりも密着感や安定感があるため、老若男女問わず子どもの世話をする手段として定着していったようです。
また、昔は掃除・洗濯・炊事をはじめ、ママの家事はすべてアナログで、前かがみになりながらやることがほとんどでした。抱っこしていては作業がはかどらないため、どうしてもおんぶスタイルにならざるを得なかったのでしょう。
おんぶより抱っこを選ぶママが急増した理由
また、軽くて便利なベビーカーが増え、長時間おんぶしなくても移動が可能になったことも一因といわれています。ベビーカーだけでなく、家事を助ける家電も進化して、赤ちゃんを長時間おんぶする必要がなくなってきたことも大きな要因といえるでしょう。
おんぶよりも抱っこを選ぶ意見として「おんぶすると胸が強調される」「子どもの顔が見えなくて不安」というママも多いようです。
おんぶのメリットを見直してみよう!
赤ちゃんの好奇心と安心感を育む
通常、抱っこ紐を使って抱っこした場合、赤ちゃんからママの顔はよく見えますが、周りはあまり見えません。一方おんぶでは、ママとほぼ同じ目線で周りを見ることができるため、子どもの好奇心を刺激することができるでしょう。
また、おんぶによって背中から伝わるママのぬくもりが、赤ちゃんに大きな安心感を与えます。着物の時代には、ママは素肌に赤ちゃんを背負って、その上から着物を着ることもあったようです。親子のスキンシップは、子どもの精神を安定させるのにも効果があるため、おんぶが見直されているのです。
ママの両手と前面が空いて作業しやすい
そんなときおんぶで赤ちゃんを固定すれば、ぐずりも収まり、ママも作業がはかどるという一石二鳥です。掃除や洗濯も楽にできますし、何と言っても台所仕事にはおんぶが最適です。包丁や油跳ねの心配がないため、夕方ぐずりだしたときにはおんぶが役立ちますよ。
抱っこではなかなかできない作業も、おんぶなら簡単にできてしまいます。しかも赤ちゃんの好奇心や安心感まで満たされれば、言うことなしです。また、夜の寝かしつけにおんぶを活用するのもおすすめですよ。夕飯の洗い物をしている間に寝てくれたら楽ちんですよね。
赤ちゃんのぐずりや思わぬ危険を減らせる
外出先でぐずられたときも、抱っこからおんぶに変えるだけで機嫌がよくなることもありますよ。ぐずぐずが止まらないと、ママのストレスも溜まってしまいます。おんぶをうまく活用してみてくださいね。
また赤ちゃんが、寝返り、ハイハイ、伝い歩き、よちよち歩きと動けるようになると、思わぬ危険に遭うこともあるでしょう。目が離せない赤ちゃんと過ごすには、おんぶが便利です。
初めてのおんぶで気をつけたいこと
まずは2人で協力してチャレンジしてみよう
まずは赤ちゃんをママの背中に乗せることから始めてみてください。ママは前傾姿勢になり、赤ちゃんの頭はママの肩よりも少し高い位置がよいでしょう。もう1人に赤ちゃんを支えてもらって背中に乗せたら、ママが赤ちゃんのお尻の下を両手で支えてみます。
赤ちゃんの月齢によっては、小さ過ぎてママの手がお尻にうまく届かないかもしれません。背中の広いパパはなおさら難しいでしょう。そのときは先に赤ちゃんにおんぶ紐(抱っこ紐)を装着しておいてから背中に乗せると簡単ですよ。