おんぶのメリットと注意点とは?おんぶとおんぶ紐についての基礎知識
おんぶ紐をしっかり装着できているか確認!
パパとママが共同で使っている場合は、パパサイズになった状態でママが使うと緩いこともあるので、しっかりとサイズ調節をしてくださいね。肩紐だけでなく、腰を支えるベルト部分の緩みも大変危険です。緩みがあると、ママの動きに合わせて赤ちゃんがグラグラと揺れてしまうでしょう。
赤ちゃんの位置はできるだけ高めの方が、密着度も高くなり安定します。肩紐、ベルト部分に緩みがなく、赤ちゃんが苦しくない状態で装着できているか確認しましょう。
赤ちゃんの脚の形に注意をする
股関節脱臼は赤ちゃんのその後の成長にも影響するため、ママはおんぶする際、脚の形に十分注意する必要があるのです。一般的なおんぶ紐(抱っこ紐)であれば、脚を開いた状態でおんぶできますが、股関節が開き過ぎてもいけません。
正しくは、和式トイレに座るときのようなM字が理想です。ママの背中で真横に脚が開いた状態では股関節が開き過ぎています。うまくM字の体勢になるように、おんぶ紐の種類を厳選して、背負い方を練習してみてくださいね。
おんぶ紐のタイプ別!用途とメリットとは
高い位置でばってんするタイプは楽ちん
「胸が強調される」というデメリットはありますが、家で家事をするときや、赤ちゃんの寝かしつけをするとき用としては抜群の力を発揮してくれます。基本的に紐でできているため、パパとの共有も簡単ですし、気軽にお洗濯ができるのもメリットです。
また赤ちゃんが寝てしまったときに、そのまま布団に寝かせやすいのも、ママには嬉しい点ですね。高い位置でおんぶできるため、赤ちゃんも視界が開けて楽しいおんぶタイムが過ごせるでしょう。
リュックタイプなら胸が強調されない
一般的な「抱っこ紐」も、ほとんどがリュックタイプのおんぶ紐として使うことが可能ですね。しかし実際は抱っこ紐としては使いやすくても、おんぶ紐としては使い勝手が悪いというものもあります。特に腰ベルトタイプの抱っこ紐は、赤ちゃんの位置が低くなりやすいため、ママの腰への負担が大きくなります。
おんぶすることをメインに選ぶなら、実際におんぶしてみて、装着のしやすさや赤ちゃんの位置、腰や肩への負担などをよく確かめてから購入しましょう。
布一枚でおんぶするタイプもある
長さが4mほどあるので、初めて使うママには少し難しいかもしれません。しかし使い慣れると通気性のよさ、背負ったときの安定感、赤ちゃんとの密着感など、どれをとっても「おんぶ」するには最適といえます。
欧米にも、「ベビーラップ」という幅広の長い布で子どもを背負う習慣があります。日本の兵児帯に似ていますが、布の使い方が少し異なるようです。どのタイプが自分と赤ちゃんに適しているか、色々試してみるとよいかもしれませんね。
おんぶできる月齢や体格の目安とは?
おんぶは首がすわってから
首がすわらないままおんぶすると、赤ちゃんは自分の頭の重さで首や脊椎を痛めてしまう恐れがあります。おんぶの状態ではママから赤ちゃんの様子がよく見えないので、首すわり前のおんぶは避けましょう。
赤ちゃんは一般的に、生後4~5カ月ほどで首がすわります。そのころには視力も上がってくるため、ママの背中から周りの様子を興味深く観察して、首を左右に動かすしぐさが見られるかもしれません。焦らずゆっくりとおんぶの時期を待ちましょう。
おんぶ紐は15kgぐらいまで使える
15kgの子どもといえば、平均的には3歳半~4歳くらいです。これ以上大きくなると、ママとしても体力的にきつくなってきますよね。おんぶ紐が活躍するのは、子どもが一番手のかかる生後半年から2歳すぎくらいまででしょう。
おんぶはママと赤ちゃんの相性もあります。どちらかが「合わない!」と感じたら、無理におんぶにこだわる必要はないでしょう。最初おんぶが大好きだった子どもが、成長とともに一人遊びが上手になって、おんぶを嫌がるようになるというのはよくあることです。
おんぶを嫌がる場合の改善策
おんぶしたときの赤ちゃんの位置が低いと、周りの景色が見えません。もちろん身動きもとれないので、赤ちゃんとしては「つまらない」と感じることもあるでしょう。赤ちゃんの目線がママの肩の上に来るようにおんぶすれば、好奇心を掻き立てられて喜ぶかもしれませんよ。
また、おんぶの体勢がしっくりきていないことも、嫌がる理由かもしれません。脚の位置や、腰や背中の反り具合など、赤ちゃんが窮屈に感じない背負い方になっているか確認してみましょう。