幼児教育としてことわざで遊ぼう!ママの味方となることわざも紹介
「頭かくして尻かくさず」「縁の下の力持ち」など、ことわざは一言で真髄をつく言葉で、好きな子も多いですよね。昔からのことざわで楽しく遊んで、子どもの能力がアップできたらいいですね。 ことわざ遊びで子どものどんな能力が高まるのか、効果的な遊び方、また、親にとってもためになることわざもご紹介します。
ことわざ遊びで育つ子どもの能力"
ことわざ遊びで記憶力をアップ!
難しい熟語でも、テレビで見たことがあると覚えるように、自分や身近なものと関連付けると覚えやすいです。ことわざに当てはめると、早起きできた子に「早起きは三文の徳だね」と声をかければ、ほめると同時にことわざを一つ覚えられます。
二つ目は、覚えたことを自分で考え表現することです。ママが料理に失敗したら「猿も木から落ちるだね!」というのは、物事の様子に合うことわざを自分で考えて、応用し表しているのです。
三つ目は記憶したことを何度も人に話すことです。ことわざを日常生活でよく使いこなすようになると、単に覚えることを超えて、生きた知恵となります。
ことわざ遊びで言葉の発達をアップ!
興味を持って何度も遊ぶようになると、初めは文字が読めず、絵札のイラストだけを頼りに札を探していた子も、自然と文字がわかるようになり、やがてすらすらとことわざを暗唱したり、親の代わりに読み札を読むようになる子もいます。
言葉は思考の道具ともいわれますが、言葉がたくさんインプットされると思考力も高まることが多いのです。
ことわざ遊びで瞬発力をアップ!
このように、競争の中で熱中することは、瞬発力を養います。ことわざかるたで多く札を取るには、よく聞いていちはやく正しい札を予想しつつ目を動かし、札を見つけたらすばやく手を動かさなければならず、自然に頭をフル回転させることになります。
このような遊びは、瞬発力のほかにも集中力や適度な競争心、勝ち負けで味わう気持ちや会話の中で、コミュニケーション力などを培います。まだじっとしていられない幼い子でも、ことわざが好きになれば、集中して遊ぶことができます。
幼児教育の一環!ことわざを使って遊ぼう
ことわざカードで遊ぶ方法
また、子どもと一緒に、厚紙に文字やイラストを書きこみながら、オリジナルのカードを作るのも楽しいですね。初めは絵本のように読み聞かせをしたり、イラストを見て、親子であれこれ会話をすると興味の入口になります。
慣れてきたら親が上の句を言って、下の句をクイズにしたり、かるたのように数枚並べて、親が言ったことわざを当てる遊び方もできます。けれど、クイズや当てっこは子どもの様子をみながらにしましょう。
当てられず自信をなくすと嫌になることがあるからです。
ことわざかるたで遊ぶ方法
また、キャラクターのものは、笑ってしまう身近な例をイラストにしてあり、ことわざがぐっと近くに感じられます。楽しく遊び、文字が分かってきたら、読み札を取り札にして遊んでもいいですね。
まだ気持ちを抑えられない子どもは、負けそうになるとずるをしたり、絵札をぐちゃぐちゃにすることもあります。そんなときは責めるよりも、みんなが楽しく遊べないよと声をかけ、勝ち負け以上に楽しく過ごすことに意識を向けるようにしましょう。
人気のあることわざ絵本の紹介
「ことわざ絵本」 作、絵 五味太郎
1986年に発売されたロングセラーです。右ページにことわざと一般的な意味、左ページには、親子で、うんうんとうなづける身近な例が書いてあり、作者のアレンジしたことわざで締めくくられています。
たとえば「出る杭は打たれる」は「美人はつらいよ」という具合です。絵もシンプルで大人も十分楽しめます。
「ことわざショウ」 作 中川ひろたか 絵 村上康成
表紙のすました顔のおじ様が案内人です。ことわざ解説に、ちょっとした一言や、ときには突っ込みをいれたユニークな文章と絵がマッチした、おもしろい絵本です。
気軽にことわざに親しめます。
子育てに悩んだ時にことわざはママの味方
「十人十色」ということわざの意味
それなので、ほかの子と我が子を比較して落ち込むことはなく、その子に合った道や方法があると捉えることができます。親も同じで、ほかの親のやり方を、無理して真似たり、できなくて劣等感を感じることはないといえます。
みんな違ってみんないいという言葉もあるように、それぞれの個性の違いを楽しみ、尊重しあうことも大切ですよね。このようなことわざは、昔の人も、内容は違うかもしれませんが、今と同じように子育てに悩んだのではないかと、改めて感じさせてくれますよね。