生理で仕事がつらい!休むためのいい方を工夫して身体を大切に
毎月やってくる生理、憂鬱ですよね。生理痛がつらいのに、なかなか会社を休めず頑張っているというママも多いのではないでしょうか。しかし、生理痛は法律で決められている正当な欠勤理由なのです。会社を休むための伝え方を工夫して、無理をせず生理と付き合っていきましょう。
女性にしかわからない生理中の症状
腹痛に頭痛、腰痛と人によってさまざま
主な症状としては、腹痛、頭痛、腰痛、吐き気などですが、それらの症状が一つだけという人もいれば、複数の症状が現れるという人もいます。
症状だけでなく、症状が出る時期も異なります。多くの場合は、生理が始まった日から3日目くらいの間に起こるようですが、生理痛ではなく生理前に起こる月経前症候群(PMS)のほうがつらいという人も珍しくありません。
しかし、生理痛や月経前症候群は、実際に体験した人でなければつらさを理解することが難しいため、症状が軽い人や男性などには、どんなに説明してもなかなかわかってもらえないことも多いようです。
貧血になると集中力も落ちる
貧血になると体内が酸素不足になり、めまいや息切れ、耳鳴りといった症状が現れる原因になります。集中力、持久力、記憶力なども落ちるので、とくに生理痛の自覚症状がないという人でも、普段より失敗することが増えてしまったり、仕事がはかどらなかったりすることもあるのです。
生理中は憂鬱になることも多いですが、家事や仕事まで思うようにいかなくなることで、さらに気分が落ち込んでしまうという人も多いのではないでしょうか。
生理中のイライラは家族にも心配をかける
生理痛がつらいと感じても、仕事も家事も育児も休むわけにはいかず、頑張ってしまうママもたくさんいます。しかし、頑張りすぎるとイライラも増します。
イライラを抑えて普段どおりに過ごそうと思っても、難しいこともありますよね。そんなママへの接し方がわからず、悩んだり心配したりしてしまう家族も少なくないようです。
つらいときには仕事も家事も休めるものは休み、無理をしないことが1番です。パパにも積極的にお手伝いをお願いしましょう。
生理で仕事を休んでもよいの?
約半数の女性は生理で休んだことがある
多くの女性たちがそのような経験をしていることがわかると、生理痛がひどいときには仕事を休む、という判断もやむを得ないものだと考えられるようになるかもしれません。
風邪であっても、生理痛であっても、体調が悪いことに変わりはありません。市販の薬を飲んでも、症状が治まらない場合もあるでしょう。
なかなか「休みたい」といい出せず、休みたくても休めずにこれまで頑張ってきたという人も、つらいときには罪悪感など抱かずに仕事を休むという選択をしてみてはいかがでしょうか。
労働基準法で定められている「生理休暇」
労働基準法第68条には、「使用者は、生理日の就業が著しく困難な女性が休暇を請求したときは、その者を生理日に就業させてはならない」と記載されており、労働者であれば雇用形態を問わずに取得することができる、女性のための制度が定められています。診断書など証明書類の提出も基本的には必要ありません。
生理休暇に日数の上限はありませんが、生理休暇で休んだ日に対して、給与を支給するかしないかは、会社ごとに決めることができます。有給になるか無給なのか、または有給となる日数の上限が定められていないかどうか、就業規則などで事前に確認しておくとよいかもしれませんね。
生理中は免疫力が落ちるので無理をしない
生理中に、よく熱っぽくなるという人はいませんか?これは、免疫力が落ちて風邪をひいている状態と考えられます。
生理前に血液循環が悪くなることで内臓などの器官が弱ったり、出血によって鉄分が不足したりすることで免疫力が低下し、風邪をひきやすくなるのです。
風邪だけではありません。そのほかの感染症にかかる危険性も高まります。
普段なら少しくらい無理をしても、なんということはないと感じている人でも、風邪などの症状が長引いたり、重症化してしまったりすることもあるので、体調管理にはいつも以上に気をつける必要があります。
生理で休みたいときはどうやって伝える?
正直に生理痛がひどいことを伝えてみよう
可能であれば、正直に生理痛がひどいことを伝えてみましょう。その際、「腹痛がひどい」「吐き気がひどい」など、詳しい症状も一緒に伝えるとよいかもしれませんね。
正直に欠勤理由が生理痛だと伝えることができれば、生理休暇を申請できますし、たとえ毎月のように休むことになったとしても、理解してもらいやすいのではないでしょうか。
最近では、男性であっても「生理痛の症状が重い人がいる」という認知が進んできています。きちんと労働基準法にも定められている、正当な欠勤理由になるので、伝える相手が女性、男性どちらであっても曖昧にせず伝えてみましょう。