雨ざらしに強いママチャリを選ぼう!サビを防いで安全に長く使う方法
子どもが小さいうちはママチャリがあると助かりますよね。ベビーカーに比べると行動範囲がぐっと広がり、車よりも小回りがきいて便利です。でも決して安いものではないので、長く安全に乗りたいですよね。今回はそんなママチャリの雨対策についてご紹介します。
ママチャリを雨ざらしにしたらどうなる?
1~3年で寿命を迎えてしまう
子どものころは自転車の寿命がくる前にサイズが合わなくなることが多いですよね。大人になってからはタイヤのパンクを機に安い自転車に買いかえるという人もいます。
自転車の寿命は一般的に10年ほどといわれていますが、使い方や保管場所、メンテナンス次第で大きく変わります。
定期的に部品交換をしながら丁寧に乗っていれば、20年以上安全に乗ることもできるといわれています。でも、いつも雨ざらしになるような場所に自転車を保管していたら、最悪の場合は1年、長くても3年ほどで乗れなくなってしまうこともあるのです。
雨と紫外線でパーツの傷みが早くなる
金属は一部でも錆びるとサビが全体に広がっていきますし、ゴムは濡れている時間が長いとひび割れてしまったり穴が開いてしまったりします。
そして、直射日光による紫外線も自転車を早く劣化させる原因になります。ゴム製のタイヤは劣化を遅らせるために光をさえぎる黒色になっていますが、それでも自転車の保管場所に屋根がなければ、屋根があるところに保管されている自転車に比べると紫外線によるタイヤの傷みは早くなってしまうのです。
また、錆びたり紫外線で色あせたりした自転車は、古びた印象が強くなってしまいますよ。
半年~1年でグリスが流れて異音が発生する
自転車には、チェーンやホイール、車軸などいろいろな箇所にグリスなどの油が塗られています。金属どうしの摩擦を減らして動きを滑らかにするだけではなく、油の膜を作ってサビを防止する効果もあるのです。
このグリスも雨で少しずつ流されてしまうので、雨ざらしの環境で自転車を保管すると、半年~1年ほどで車軸やペダルの付け根のところから異音がするようになってしまいます。
グリスの詰め替えは高額なので、できるだけ長持ちさせたいですね。
雨ざらしに強いママチャリの選び方
ステンレスやアルミパーツを使っているもの
タイヤは残念ながら今のところゴム製のものしかありませんが、フレームなどの金属でできているパーツは錆びにくい素材を選ぶことができます。金属の中でも、ステンレスやアルミは錆びにくいのでおすすめです。
ホームセンターなどで1万円前後で売られているママチャリは、金属の部分がスチールでできているものが多いです。スチール製の自転車は低価格なのが嬉しいのですが、錆びやすくて重たいという特徴もあります。
ママチャリを選ぶときは、ぜひ素材もチェックしてくださいね。
子どもが一緒でも安心!雨に強いブレーキ
◆ドラムブレーキ…一般的なブレーキで低価格ですが、ベルトが劣化すると異音が気になります。
◆Vブレーキ...止まり具合がとてもよく、スポーツ自転車によく使われています。
◆ローラーブレーキ...車軸の動きを内側から止める構造で雨に強く、異音も発生しにくいです。
それぞれのブレーキの特徴を見てみると、子どもと一緒に乗ることが多いママチャリにおすすめなのは、雨に強いローラーブレーキです。
雨の日は道路が滑りやすくなっていて危ないですし、子どもを乗せて全体の重さが重くなるほどブレーキの効きは悪くなるので、しっかり止まれるブレーキを選んで安全運転してくださいね。
サビや汚れが防げるチェーンカバー付き
チェーンをサビや汚れから守るために、ほとんどのママチャリにチェーンカバーがついています。カバーには、チェーン全体を包み込んでいるフルカバーと、チェーンの片面だけを覆っているものがあります。
フルカバーは雨からチェーンを守ってくれるので、自転車の保管場所に屋根がない場合には特におすすめです。しかし電動アシストの自転車は構造の都合で片面だけのカバーになっています。片面だけでもチェーンが濡れると錆びてしまうので、メンテナンスを忘れずに安全に乗ってくださいね。