2歳になったら計画的に卒乳を。その方法と気を付けたい点
2歳も過ぎて、そろそろ次の妊娠を希望したり、職場復帰をしなければいけなかったりというママもいるのではないでしょうか。卒乳をしたいと思っていても、まず何をすればいいのか迷ってしまいますよね。卒乳するにあたって、まず何をすればいいのか、どのように進めて、何に注意すればよいのかを紹介します。
計画的に卒乳するための三つの手順
「おっぱいやめようね」と話しておく
いわれたからとすぐやめられるものではありませんが、言葉にすることが必要です。子どもだからいっても無駄と思わず、いわなければならないのです。大切なのは、毎日続けることです。昨日いったことでも、今日いわなければ忘れてしまうのが2歳児というものです。
カレンダーなどを見せながら、一緒に確認をするのもおすすめです。「2さいの誕生日でバイバイするよ」というような、子どもにもわかりやすい具体的な日にちを決めてみましょう。
少しずつ回数と量を減らしていく
いままでは「いつでも飲める」でしたが、「決まった時間だけ飲める」ということにして少しずつ回数と量を減らしていきましょう。例えば、外では飲ませないと決めたり、眠くなるときだけと決めてみることもいいと思います。おっぱいがなくなると水分が不足しがちではあるので、お茶や白湯を与えましょう。
泣く子を前にしてママも辛いかもしれません。卒乳は、ママと子どもが一緒にがんばって「卒業」するものなのです。
1日の中でおっぱいなしの時間を作る
「今はご飯を食べる時間」「今はお風呂に入る時間」というように、今の時間は何をするのかを教えてあげましょう。おっぱいの時間ではないことをはっきり伝えることが大事です。
気を紛らわすには、好きな遊びや、初めてのことに挑戦したりすることもおすすめです。家でできる遊びとしては、塗り絵やパズルなどをしてみるのもいいと思います。そうして1日のうちでおっぱいなしの時間を作ることができれば、卒乳が近づきますね。
卒乳期間中、気をつけたい三つのポイント
日中は外遊びをたっぷりと
外に出て公園でお友達と遊んだり、ママとかけっこしたりなどたくさん刺激を与えましょう。おっぱいよりも楽しいことがあることを教えてあげます。おっぱいよりも公園の遊具、おっぱいよりも体を動かして走り回った方が楽しいことに気づかせ、夢中にさせてみましょう。
いっぱい疲れさせることがポイントです。少し外に出て家の周辺を散歩するだけでもいいのです。おっぱいのことを思いださせる暇がないくらい充実した時間を過ごし、ほかのことに気を引かせることで、自然とおっぱいのことを思い出す時間が減ります。
お茶などで十分な水分補給を
体内に水分の割合が多い子どもは、大人よりこまめな水分補給が必要なのです。欲しいときいつでもそばにあり、水分補給をしていたおっぱいがなくなるのですから、別のもので補う必要があります。甘いジュースや果汁は糖分などが気になるので、味のない白湯や、赤ちゃん用のお茶などがおすすめです。脱水に気をつけて十分な水分補給を心がけてください。
哺乳瓶で水分を取っている場合は、徐々にマグやストローを使うようにしてゆくとよいでしょう。
夜泣き対策に効果的!入眠儀式
おっぱいがなくてもいいように、毎日決まった入眠儀式をしてみましょう。同じことを毎日繰り返すことで、子どももそれを合図に、眠くなるようなリズムができてきます。
絵本を読み聞かせたり、眠くなる音楽をかけてみたりするのもよいでしょう。指2本を使って、眉間から額の真ん中あたりを軽い力でくるくる撫でてみると眠くなるともいわれています。
夜泣きをした場合は、お腹を軽くトントンと叩いたり、子守唄を歌ったりして安心させましょう。
卒乳後、母と子のケアで気を付けること
乳腺炎の予防に役立つおっぱいケア
卒乳をしてそのままにしていると、3日めごろに張りと痛みが出やすいです。一度搾乳をし、すべてを出し切りましょう。熱がこもっている場合は、濡れたタオルや氷でおっぱいを冷やすとよいです。
3日に一回ペースから、1週間に一回、2週間に一回と、次搾乳する間隔を徐々に伸ばしていきましょう。間隔を開けることで、脳が「もう母乳を作らなくてよくなった」とと判断し、母乳の量を徐々に減らしてくれます。