歌のうまい子どもになってほしい!環境の影響や上手になるコツを紹介
今、国内外の色々な番組で歌のうまい子どもが話題になっています。彼らのパフォーマンスを見て、「自分の子どもも歌がうまくなってほしいな」「音楽好きになってほしいな」と思うママもいらっしゃるかと思います。ここでは、歌のうまい子どもになるための環境作りや、自宅でできる練習方法について紹介します。
歌がうまくなるためには環境作りが大切
心配しないで!音痴は遺伝しません
しかし、音痴は先天的なものであるという考えには、科学的な根拠が存在するわけではありません。音痴になる理由はいくつか考えられますが、その一つに、耳が発達する0〜6歳の時期に、音痴な歌を日常的に聞いていることによって、それに耳が影響されてしまうからということがあげられます。
つまり、子どもの歌の能力は、必ずしも親の遺伝によるものではなく、子どもを取りまく環境によって変化していく後天的なものだといえます。
どれだけ音楽に触れられるかが重要
しかし、それは逆にいえば、うまい歌を聞くと耳はよい意味で影響されるということです。耳の機能がぐんぐん育つこの時期に、音楽にどれだけ触れられるかが大切です。
こうした「音の教育」、略して「音育」は近年世間でも注目され、親子向けの演奏会やワークショップが多く開かれるようになってきました。また、乳幼児向けのクラスを開いている音楽教室もあります。
こうした場所に行く時間が取れなくても、現在は、音育のためのおもちゃや絵本、CDも数多く販売されています。家庭の中でできることもたくさんありますよ。
ママやパパの話しかけ方も影響する
そのため、普段話しかけるときも、なるべく高めの声で、ゆっくりと優しくいいきかせるように話しかけると、子どももそれに影響されて自然とよい声を出すようになる、といわれています。パパも、なるべく高い声でおだやかな口調を意識して話しかけてみると、子どももより安心感を覚えるそうです。
子どもの声がどう形づいていくかは、どれだけ音楽に触れられるかだけでなく、普段から耳にするママやパパの声も同じくらい大事になってきます。
耳を鍛えることが歌のうまい子への近道
まずは正しい音を覚えよう
しかし、音を覚えるトレーニングは、家の中でも行うことができます。必要なものは、音が正確に鳴らせる楽器のみ。ピアノやキーボードだと、弾き歌いができ、また音域も広いのでおすすめです。
音の覚え方は、ママがドレミファソラシドの音階名を声に出して歌いながら、その音の鍵盤を弾くというものです。いきなりドレミファソラシドを全部覚えさせる必要はなく、子どもの理解度に合わせて、ゆっくりと確認しながら教えていくことが大切です。
この訓練を積み重ねていくことによって、音階名と音が一致するようになってきます。
音を聞き分けるトレーニングをしよう
ここでも、ピアノなどの正確な音の出る楽器を使います。さらに、市販の音階名カードがあると、ゲーム感覚で取り組みやすくなります。
まずはママが音を1音弾き、どの音を弾いたかを子どもが答えます。最初は3音くらいに限定して出題し、徐々に出す音の範囲を増やしていきます。
ただ音を当てるだけでなく、実際にその音を弾いてもらい、それを耳でしっかりと聞きながら同じ音程になるように調整しながら歌ってもらうことで、音感がより確実に身につきます。
1音の聞き分けに慣れてきたら、同時に鳴らす音の数を2音、3音と増やしていきます。子どもに合わせてゆっくりと確実に、褒めながら行っていきましょう。
曲をドレミで歌ってみよう
歌うときは、ママがピアノでメロディーを弾いて、子どもはそれを自分の耳で聞きながら、同じ音程になるように声の高さを調整して歌います。正確な音程で歌えることが目的なので、歌詞ではなく「ドレミ」で歌ってもらうことがポイントです。
音程が正確にとれないときは、テンポを遅くして1音ずつ確認するように歌っていきましょう。このとき、ママも一緒に声を出して歌ってあげると、子どももそれにつられてうまく歌えることがあります。親子でコミュニケーションをとりながら、楽しんで行うことが大事です。
歌がうまい子どもの歌声を聞いてみよう
日本の歌うまキッズ「宇都宮聖くん」
全国の「歌うま」さんを探している中、その場に現れた宇都宮くんは、大人顔負けの歌唱力で中島美嘉さんの「一番綺麗な私を」を歌い上げました。小3とは思えない表現力と透明感のある美しい歌声にスタジオは衝撃を受けました。
彼は、テレビに出る前からカラオケ喫茶で歌っている動画をYouTubeやInstagramに投稿しており、歌うまキッズとして有名だったようです。高齢者施設や病院での慰問演奏も積極的に行っています。