親子なのに相性が合わない。子どもとの距離が近づく接し方と対処法
接し方に迷ったらコミュニケーションの基本
表情やしぐさをまねて心の距離を近づける
会話のときなどに相手の表情やしぐさをまねることをミラーリングといいます。例えば、普段の生活において相手が会話の途中に飲み物を口にしたら同じように口にしたり、相手がうなずいたらうなずいたりするといったことが無意識に行われていることがありませんか。
このような相手をまねる行動は、相手に親しみや好意があるように伝わります。似た行動をしている人は味方であると感じるので、これを繰り返すことで心の距離を近づけることができます。
子どもとうまくコミュニケーションを取ることができれば、関係もよくなります。まずはさりげなくミラーリングから始めてみましょう。
ことばを繰り返して深く理解する
ママは子どもの話に対して、アドバイスや意見をすぐに言ってしまいがちですが、まずは子どもの話を受け入れることが大切です。ことばを繰り返すことで、子どもは自分の存在を受けとめてくれる安心感や自己肯定感を得ることができます。
また、子どもの話の内容を間違えて理解していないかの確認にもなります。そしてママにとっても子どもの話の内容を繰り返すことで、一度聴いただけよりも子どもの立場で気持ちを深く理解することができるのです。お互いが落ち着いて話ができるという効果もありますよ。
テンションを合わせて信頼関係をつくる
例えば、子どもが友だちと喧嘩をして帰ってきたときに怒った状態でそのことを話しているとします。その場合、ママは子どもにテンションを合わせ話を聴いたり相づちをうったりします。
子どものペースに合わせることで、ママは自分を理解してくれていると信頼し、ひととおり話して発散したら落ち着くことができるのです。そして落ち着いたら今度はママがゆっくりとした話し方をすると子どももそのペースになります。
やはり楽しいときも悲しいときもお互いが同じテンションであると、分かり合っていると感じますよね。分かり合うことは信頼関係をつくります。
相性が合わないと感じるときの対処法
知る努力を。行動を観察して接し方を変えて
ただなんとなく過ごしていると親子関係も曖昧になってしまいます。まずは理由を知るところから始めてみましょう。
子どもの行動や考えにもっと関心を持って観察すると、今まで子どものことをきちんと理解していなかったことに気付きます。合わないと思うような行動や考えも見方を変えれば、子どもなりに一生懸命で頑張っていることもあります。
またママに気を遣って取っている行動が見えてくる場合もあるのです。それが分かるととても愛おしく感じてきます。
そしてその子に合った接し方を見つけると、関係もよい方向に変わってきますよ。
子どもの性格をポジティブにとらえる
そんなとき自分を正当化するために、子どもの性格を悪く思ってしまいがちです。しかし、それではママの視点だけで子どもを見ていることになります。
人はそれぞれ異なっているのは当たり前で、考え方に正解などありません。ママの考えが必ずよいともいえません。それで、子どもの行動や考えをもっとポジティブにとらえてみる必要があります。
意識的にポジティブに子どもを見ましょう。そうすることで、子どもの可能性を引き出すことができますし、子どもの自信にもなります。また、子どもに優しくできるようになり、ママとしての役割も充実したものになるのではないでしょうか。
ママの気持ちをリセットする時間を
ママは子どもにカッとなってしまう自分を責める必要はありません。なぜならイライラしたり悩んだりするのは、ママが子どもを大切にしたいからこそなのです。
どんなに仲がよくても、いつも一緒にいたら意見は衝突するし疲れます。ママは怒りっぽくなって心が疲れてきたなと感じたら、自分の気持ちをリセットするために子どもから離れる時間を作りましょう。
パパや祖父母にお願いしたり、一時保育に預けてみてはどうでしょうか。ママは自分に優しくすることで、子どもにも優しくなれますよ。
まとめ
ママは子どもの行動をよく観察し、子どもを知ることから始めましょう。またコミュニケーションを取りやすくするために、子どものペースに合わせた会話の工夫をすることも大切です。
子どもにはたくさんの可能性があります。ママは子どもをポジティブに捉えましょう。どうしても優しくなれないときは、ママ自身も休憩を取るなどして心をリセットしてくださいね。