赤ちゃんへの水に湯冷ましを与えよう!湯冷ましのメリットや注意点
赤ちゃんには湯冷ましを飲ませようとしても、普段ママが飲んでないものを赤ちゃんに与えるのは少々不安ですよね。そもそも湯冷ましについて詳しく知っている方は少ないでしょう。どのくらい沸騰させたらよいのか、メリットは何なのかなどを知った上で、赤ちゃんの健康状態に合わせて湯冷ましをうまく使っていきましょう。
赤ちゃんが飲む水や湯冷ましについて知ろう
そもそも湯冷ましってなに?
作り方は水道水を10分以上沸騰させ、人肌程度になるくらいまで冷まします。人肌程度の温度は感覚でいうと肘の内側のあたりに湯冷ましを垂らしてみて、ぬるいと感じる温度です。
保存する場合は水筒などの魔法瓶を使用してください。水道水はあらかじめ塩素で殺菌がしてあります。しかし、沸騰して塩素が抜けたことで菌が繁殖する恐れがあります。やかんなどでそのまま保存することはせず、作ったらその日のうちに使い、余ったものは処分してくださいね。
水道水やミネラルウォーターとの違いは?
水道水は殺菌のために塩素とカルキがあらかじめ入っています。それは水道水の使用にあたり必要なものです。湯冷ましを作る場合には沸騰させますが、その成分が完全に抜けことを確認するのは難しいです。しかし、体内への吸収率はよいため発熱時や水分補給には適しています。
ミネラルウォーターは文字どおりミネラルが含まれています。赤ちゃんの成長に必要な成分ではありますが、母乳やミルクにもミネラルが含まれています。赤ちゃんにとって、ミネラルウォーターはミネラルの摂り過ぎになり腎臓などへの影響が考えられます。
湯冷ましはいつから与えてよいの?
生後5~6カ月までの赤ちゃんは、母乳などを十分に飲んでいれば、栄養と水分は必要量としては摂れている状態です。しかしながら、お風呂上がりは大人も喉が渇くことがありますので、赤ちゃんもそうかもしれませんよね。夏場には汗をたくさんかくこともあります。赤ちゃんは新陳代謝が活発なため、そのような状況のときには水分補給として湯冷ましを飲ませてあげてくださいね。あくまでも、母乳やミルクの摂取量に影響がない量がよいです。
赤ちゃんに湯冷ましを与えるメリットとは
湯冷ましは水分補給にぴったり
体調がすぐれないときには普段より多くの水分を体内から出しています。一度に多くの水分量を与えるのではなく、与える回数を増やし、こまめに水分補給をすることが大切です。
また、離乳食が始まると母乳やミルクを飲む回数が減るため、意識をして水分を与えないと水分不足になります。離乳食の進み具合は、赤ちゃんの成長のスピードが子どもによって違うため、量などで判断に迷うこともあるかもしれません。水分ばかり与え過ぎて、食べられないことがないようにしたいですね。
便秘を解消する手助けをしてくれる
その影響がどこに関係してくるかというと、おしっことうんちの量や回数に変化が表れてきます。赤ちゃんの下腹部が張ってきた、うんちが硬い、量が少ないなどよく観察をしましょう。
便秘になりやすい赤ちゃんでしたら、意識的に水分を摂るようにしましょう。湯冷ましは体内への吸収率がよいため、離乳食の始まりから少しずつ慣れるようにしていきましょう。便秘がひどいときには、腸の活動を促してくれる効果があるオリゴ糖などを、湯冷ましに混ぜて飲ませることをおすすめします。
離乳食をスムーズに開始できる効果がある
赤ちゃんは口に入るものに非常に敏感で、離乳食でも吐き出す子がいます。そのために、なかなかママの思うように離乳食が進まずに悩んでしまうこともあります。湯冷ましには母乳やミルク以外のものに慣れさせるという役割があります。
離乳食の始まりと並んで、湯冷ましで水分補給を行ってみてださいね。違う味に挑戦するとき、お口の中をすっきりさせるために飲ませることもよいでしょう。
湯冷ましを与えるときに気をつけること
母乳やミルクとの兼ね合いを考えて与えよう
栄養と水分摂取のメインは母乳やミルク、離乳食であるため、湯冷ましはのどを潤す程度の量を与えるようにします。1回の量で月齢×10mlがちょうどよいくらいでしょう。ただし、3カ月以降になってから飲ませるようにしてくださいね。
気候や体調に合わせて量を変えることが必要です。飲み過ぎると胃液が薄くなり、消化作用を妨げ、腎臓に負担をかける原因になることも考えられます。一気に飲ませるのではなく、スプーン1杯くらいの少量から飲ませていきましょう。