子どもの離乳食に使える調味料を知りたい!ポイントとレシピも紹介
母乳やミルクから離乳食に移行していく時期は、ママにとっても一つの関門ですね。それまでは授乳だけだったので、調味料などにそこまで気を遣うこともなかったでしょう。しかし、離乳食は素材の味重視、薄味といわれますから、調味料は使ってもよいの?と悩むママも多いです。そこで、月齢に合わせた調味料をご紹介します。
調味料を使う前に知っておきたいポイント
生後7~8カ月に使える調味料
離乳食初期の基本は、だしや野菜スープを使う薄味です。野菜中には自然に塩分や甘みが含まれているため、基本的には塩も砂糖も使う必要はありません。赤ちゃんは素材の味だけでも十分味を感じることができます。
塩・醤油・砂糖などは、赤ちゃんの体に負担をかけるため使えません。7~8カ月で少量だけなら使ってもよいとされるのは、バターです。その中でも、無塩バターを選ぶようにしましょう。バター、牛乳、小麦粉でホワイトソースを作ってもよいですね。
だしは、きちんとママがとるか、ベビー用を使うようにしましょう。
生後9~11カ月に使える調味料
塩・醤油・みそなどの塩分は赤ちゃんの腎臓に、砂糖は胃腸に負担がかかります。これらは9カ月以降から使用してもよいといわれますが、できるだけ使わないようにし、使うならほんの少しだけにしましょう。
醤油は思っている以上に塩分が高いので、塩としょう油やみその併用はやめましょう。また、バターの油脂に慣れてきた赤ちゃんなら、少量のオリーブオイルを使ってみてもよいですね。調味料は、無添加のものだと安心です。
黒砂糖やはちみつはボツリヌス菌が混入していることがありますので、避けるようにしましょう。
生後12カ月以降に使える調味料
生後11カ月までに使っていた少量の塩・醤油・砂糖に加えて使えるようになる調味料は、酢・マヨネーズ・ケチャップ・カレー粉です。だたし、これも風味づけに少量だけ用いるようにしましょう。
カレー粉とマヨネーズは要注意です。カレー粉は香辛料のため、刺激が強いです。使わなくてもよいくらいなので、考えて使うようにしましょう。
マヨネーズの原料は卵、油と酢です。卵にアレルギーがある赤ちゃんには使えませんし、油分も多いので量と回数はきちんと管理しましょう。
月齢別の使える調味料と使用目安
基本は薄味を意識すること
舌には「味蕾(みらい)」と呼ばれる味を感じる器官があります。この味蕾は、生後3カ月ごろの数が一番多く、成長とともに減少していきます。
味蕾の数が多いと味にも敏感になり、だしの旨み、素材の味もきちんと感じることができますね。味に対する感覚が敏感であるこの時期に、濃い味つけのものを食べていると、未発達の身体に負担になり、味にも鈍感になってしまうでしょう。
離乳食は、パパやママなど大人が味見してみると「味がしない」と感じてしまうかもしれませんね。しかし、赤ちゃんにとっては甘みも塩味も感じる料理なのです。
味つけがもたらす影響について
赤ちゃんの体重1kgに対し塩は0.5gで致死量に達し、10kgの赤ちゃんでも小さじ1杯で致死量となります。食塩水は、体への浸透率が高いですからもっと危険です。料理に含まれると、余計に吸収されるのがわかりますね。
砂糖は、ビタミンB1欠乏症、肥満やガンの誘因になります。悪玉菌を増やし、腸内環境が悪化する原因にもなるでしょう。
離乳食期に濃い味に慣れ親しんでいると薄味には戻れなくなり、どんどんエスカレートしてしまう恐れがあります。将来、生活習慣病にかかることもありますので、味つけの濃さや使う調味料、月齢は重要です。
いろんな「だし」でもうひと工夫
(離乳食初期から)
・野菜だし
小さく切った野菜を水と一緒に15~30分野菜がやわらかくなるまで煮て、網でこします。
・昆布だし
昆布の汚れを拭き取り、水と昆布を入れたものを冷蔵庫で一晩置きます。火にかけて沸騰直前に昆布を取り出します。
・干ししいたけだし
しいたけを水につけて半日おきます。
(離乳食中期から)
・かつお昆布だし
昆布だしにかつお節を入れ沸騰直前に火を止め、網でこします。
・ささみだし
ささみ、昆布、野菜と水を鍋に入れ、60分弱火で煮ます。最後に網でこします。
(離乳食後期から)
・煮干しだし
煮干しのはらわたと頭を取り、30分水につけます。火にかけ弱火で10分煮たあと、網でこします。