生理前はイライラして辛い!そんなときに仕事をうまく乗り越える方法
生理前になるといつもイライラする、気分が落ち込んで仕事も手につかない…などといった経験をしたことはありませんか?女性の体はとってもデリケートだから、自律神経やホルモンの乱れによる影響を受けやすいのです。生理前の体の仕組みを知って、イライラを上手に乗り越えましょう。
生理前のそのイライラはPMSかも!
そもそもPMSって一体なに?
精神的な症状としては、気分が落ち込む、感情の起伏が激しくなる、イライラする、集中力が低下する、などがあげられます。また、身体的な症状としては、眠くなる、だるくなる、肌荒れが起こる、胸が張る、手足がむくむ、などがあげられます。
このような症状のうち、過去の生理でどれか一つでも3回以上繰り返し起こり、会社を休まなければならないなど、日常生活に支障が出るほど酷い状態の場合にPMSと診断されます。しかし、生理がはじまると、これらの症状も嘘のように消えてしまうのです。
PMSになる原因は女性ホルモンだった!
まず、排卵から月経までの期間(黄体期)にこの二つのホルモンが多く分泌され、黄体期の後半になると、これらのホルモンは急激に低下し生理がはじまります。このように、二つのホルモンの増減が体に何らかの影響をおよぼし、さまざまな症状を引き起こしていると考えられます。
また、プロゲステロンは脳の神経伝達物質にも作用するといわれています。そのため、このホルモンの影響を受けやすい体質の人は、プロゲステロンの増減によって神経が過敏になり、精神的な症状が出やすくなるのです。
PMSが重くなる四つの原因
まず、強いストレスを感じたときに症状が出やすいといわれています。例えば、引っ越しなど生活面における大きな環境の変化があったときや、仕事で何らかの緊張状態が長く続いた後などです。
続いて、几帳面、負けず嫌い、自分にストイック、などのタイプの人も症状が出やすいといわれています。また、栄養バランスの偏った食事をしている人、カフェインを多く含む飲み物やお酒などをよく飲む人の場合、症状が重くなる傾向にあるのだとか。
最後に、体力の低下や自律神経の乱れなども原因の一つとしてあげられます。まずは生活習慣を見直し、改善していくことが大切です。
イライラを乗り切って快適に仕事をする方法
温かい飲み物を飲んで体を温める
自律神経とは交感神経と副交感神経の二つを指し、活動時には交感神経が、休息時には副交感神経が活発になります。生理前になると精神的に不安定になる理由、それは交感神経が優位になりやすい状態であることが一つの原因なのです。
イライラを抑えるためには、副交感神経を高めることがポイントです。体を温めると副交感神経が働きやすくなるので、生理前は温かい飲み物を飲んで体を温めるとよいでしょう。
ほかにも、軽い運動や岩盤浴、リフレクソロジーなどによって血行をよくすることも、体を温める方法としておすすめです。
深呼吸をする気分を落ち着ける
そこで、気分を落ち着かせるために深呼吸をしてみましょう。深呼吸をすることで、交感神経と副交感神経のバランスが整い、イライラを抑えることができます。
仕事や家事で疲れたとき、なんだか気分が落ち込むときなどは、一度深呼吸をしてみてください。自律神経のバランスが整うと、冷え性が改善されたり夜も熟睡できたりと、メリットもたくさんです。
夜寝る前や朝起きたときなど、気付いたときに深呼吸する習慣をつけておくとよいですね。
イライラに効く手のツボを押す
そこで、脳に直接指示を出し、素早く働きかけることのできる「ツボ押し」が効果的です。
まず、手のひら中央部分にある「労宮(ろうきゅう)」は、リラックスしたいときにおすすめのツボです。また、爪の生え際にある「井穴(せいけつ)」や、手の甲の指と指のあいだ(水かきの部分)にある「指間穴(しかんけつ)」は、自律神経のバランスを整えるのに有効なツボなのだとか。
このように、手にあるツボなら仕事の合間など、いつでも手軽に押すことができますね。
生理前のイライラを改善する漢方薬
気分の高ぶりを抑える「加味逍遥散」
ここでは、生理前のイライラを改善する漢方薬をご紹介します。まずは、気分の高ぶりを抑えてくれる「加味逍遥散(かみしょうようさん)」です。
これは「多彩な症状にあわせて生薬を加える」という意味を持ち、自律神経に働きかけ、ホルモンバランスを整えて落ち込んだ気分を穏やかにしてくれます。「気」に作用する生薬がたくさん含まれているので、生理前のイライラだけではなく、女性ならではの体調不良を緩和するのに有効な万人向けの漢方薬です。