幼児期は褒めて伸ばそう。効果的な褒め方とやってはいけない褒め方
幼児期は、子どもの成長に重要な時期だといわれています。幼児期に経験したことが基盤となり、子どもを人格を成形します。叱られた経験よりも、褒められて自信がついたという経験をさせてあげたいなと思いませんか?ただ、褒めればよいという訳ではありません。良い褒め方、悪い褒め方を理解して実践してみてくださいね。
幼児期の褒められるとどんな効果があるの?
自己肯定感が高まり、自信をもてる
自己肯定感が高いと、失敗を恐れずに挑戦する意思が出てきます。また、人を思いやることができ、意欲的に人間関係を築いていけます。
自己肯定感が低いと、自信が持てずに失敗を恐れてしまいます。また、他人からどう見られているかを気にして、周りの言動に不安になります。
自己肯定感は、幼児期の生活環境によって大きく左右されると考えられています。褒めて伸ばすという言葉があるように、幼児期に褒めて自信をもたせることが大事です。子どもを否定的に捉えずに、自己肯定感を高める教育を目指してくださいね。
失敗を恐れずチャレンジする意欲がわく
失敗をしたという結果だけを見て、できたかできないかを評価してしまうと、子どもは周りの目を気にして失敗を恐れるようになってしまうことも。結果だけを見るのではなく、そこまで努力をしたという経過を褒めてあげることで、結果が大事なのではなく頑張ることが大事なのだと失敗を恐れなくなります。
失敗を恐れチャレンジすることを嫌がったときは、やりたくないという気持ちを受け止めてあげましょう。こうしたらうまくいくのではないかとアドバイスをしたり、一緒にチャレンジをしたりします。不安を取り除き、安心感を持たせてやる気を出させることが大事です。
長所を伸ばし、積極性が育まれる
しかし、長所ばかり褒めてしまうと、気が弱く積極的に人と交われない、優柔不断で決められないなど短所の部分に対して否定的な考え方になってしまいますよね。
短所は、見方を変えれば長所になります。気が弱いというのは、優しいや相手のことを思いやれる気持ちがあると考えられませんか?優柔不断なのは、色々なことに対しての魅力を考えられる力があるのでしょう。
短所も長所と同じように伸ばしてあげることで、どんなことに対しても積極的になれる積極性が育まれるでしょう。
効果的な褒め方と子どもに伝わるポイント
すぐに褒める!後で褒めても伝わらない
例えば、1人で着替えができた!と子どもがいってきても、ママが家事で忙しく褒めることを後回しにしてしまうことがあったとします。家事が終わってから着替えたことを褒めたとしても、子どもは着替えを1人でできた!という達成感と褒められていることを結び付けられなくなります。
子どもを褒めるときは、ママが忙しくても一度手を止めて、すぐに褒めてあげてくださいね。
具体的に、努力した過程を褒めよう
結果にこだわらず、まずは努力をした過程を褒めてあげてください。褒めるとき、「頑張って偉いね」などの抽象的な表現は避けましょう。
例えば、人前が苦手な子がお遊戯会で人前には出たけど、踊りや歌はできなかったという状況があるとします。「頑張って偉いね」だけではなく、「緊張したよね。最後まで前に立っていられてかっこよかったよ!次は、踊りもみたいな」と最後まで参加したことを褒めてください。最後にママに希望も添えてみると、次は頑張ろうと思ってくれるかもしれませんよ!
子どもの目を見てスキンシップをプラス
子どもに「話をするときは、目を見てしようね」といったことはありませんか?子どもに目を見るように教えるけれども、意外と大人ができていないことの方が多いと思います。
家事をしながらスマホをいじりならが褒めても、言葉は届きますが気持ちが届きませんよね。話を聞いてもらえていないのだなと、子どもから話してくることも減ってきてしまうでしょう。
ママとのスキンシップは、子どもにとって幸せな時間です。言葉だけでのやり取りにならず、目を見て笑顔で褒めてあげてください。頭を撫でたり、抱きしめてあげたりするのもよいですね。
気をつけたい!やってはいけない褒め方
人と比べて褒めると子どものやる気を奪う
兄弟姉妹や他の友達と比べられてしまうと、子どものやる気を奪うことになります。子どもなりに頑張っているけれども、うまくいかないということが多いのではないでしょうか。子どもができないからやめた!ではなく、できなくても頑張ろうと思ってもらえるようにしたいですよね。
いつかはできるようになると心に余裕を持ち、頑張っている姿を褒めてあげましょう。自然と子どもに努力する力がつくはずです。