下の子が上の子の真似をする!真似をする心理や成長との関連性を解説
下の子が上の子の悪いことまで真似するとママは困りますよね。上の子に注意してもすぐに改められるとは限らず、兄弟で悪い言葉を連発するなどということがあります。真似された上の子が腹を立て兄弟げんかになることも。子どもが真似する心理や悪い真似をしたときのママの対応などについてご紹介します。
下の子は真似をすることで成長する
生まれたときから上の子がお手本に
下の子には生まれたときからママと会話したり、スプーンで食べたりしている上の子が近くにいます。下の子は、体を自由に動かせない赤ちゃんの頃から、いろいろなことができる上の子を見て、あんなふうになりたいと思っているのかもしれませんね。
上の子と毎日一緒にいれば下の子は、お手本を見る機会が増えます。お手本を何度も見ながら下の子は、イメージトレーニングのように頭の中でどうやるのかをシュミレーションできるのです。
下の子は手がかからないという声があるのは、ママが教えなくても上の子を見て学び、いつの間にかできるようになっていることが多いからです。
「挑戦したい」という意欲が生まれる
上の子がジャングルジムにすいすい登るのを見て、まだジャングルジムに登るには小さ過ぎる下の子が、上の方に登りたがることもあります。上の子が鉛筆で文字の練習をしている横で、下の子が鉛筆を使って書きたがったりすることもあるでしょう。
お手本やライバルがいない上の子は、おっとりしていることが多いです。けれども下の子は、上の子がいることでより一層、挑戦したい気持ちが燃え上がるのかもしれませんね。
もともと子どもは見て学ぶ力に優れている
子どもは見て学ぶ力が優れています。ママの操作を見て小さいのにスマホを使いこなしたり、窓のロックを解除したりします。生活に必要なことも同じです。下の子に限らず、着替えや食事のしかたをママが一から十まで教えなくても、できるようになっていることが多いのです。
中には、上の子のように上手にできないことが悔しくて、教えてあげようとするママの話を素直に聞けない下の子もいます。けれども意地を張っていても、人知れず一生懸命見て学んでいることがあるのです。
いけないことまで真似をしてしまう幼少期
「よい真似」と「悪い真似」の違いについて
たとえば上の子の真似をして鉛筆を使うのは社会的に認められ、「よい真似」に入るでしょう。しかし悪い言葉を使うのは「悪い真似」になります。ママは「その言葉を使うと、周りの人が嫌な気持ちになるんだよ」と、社会で受け入れられないのだと教えることが大切です。
子どもがなぜ悪い真似をするのかを考えることも必要です。悪い言葉を使った子が怒られるのを見て、自分が真似したら同じように怒られるのかどうかを試していることもあります。悪い言葉を使えば怒られることに気付き、怒られたとしてもママに構ってほしいのかもしれません。
低年齢児はなにがダメか理解しにくい
「痛いから」「危険だから」と、子どもにわかりやすく簡潔に理由を話せるとよいですね。子どもは1度で理解できないことがほとんどです。ママはしてよいことと悪いことが理解できるまで、何度も繰り返し教える必要があります。
男の子は高い音が上手に聞き取れないという意見もあります。ママの怒鳴る声は聞こえても、なにを言ったのかわからず、同じことをくり返してしまうこともあるそうです。
男の子に限らず、注意するときは子どもの近くで目を見ながら静かに言い聞かせた方が、子どもは理解しやすくなります。
実はママの行動を真似ている可能性も
たとえば子どもの集まりの最中、前でだれかが話しているのに、後ろにいるママたちがお喋りしていることがあります。ママは子どもの集まりだから自分たちは参加しなくてよいと考えるかもしれません。けれどもその姿を見た子どもは、だれかが話していても勝手に話す態度を真似する可能性があります。
完璧な人間はいませんし完璧を目指す必要はないと思います。とはいえ「子どもは親の背を見て育つ」ともいいます。子どもが気になる言動があるときは、ママやパパは自分を振り返る必要があるかもしれませんね。