下の子が上の子の真似をする!真似をする心理や成長との関連性を解説
真似されることで心身ともに成長する
真似をされて嫌だと思うことは普通のこと
大人でも、真似されると嫌な気持ちになることがありますよね。それは、自分の努力や個性を横取りされたり、相手に依存されたりする気持ちになるからだそうです。
上の子がママに一生懸命お願いして買ってもらった服を、下の子が「私も~」と便乗して買ってもらえば、上の子は子どもながらに「努力を横取りされた」と思うかもしれません。上の子が自分で創意工夫して作った粘土細工を下の子が真似れば、自分の個性を壊されたと感じることもあるでしょう。
上の子は自分の努力やアイデアに頼っている下の子にうんざりするかもしれません。
真似されることは「よいこと」だと褒めよう
上の子が「ママは私のよいところをきちんとわかってくれている」と思えると、真似する下の子への怒りが少なくなることがあります。小さな下の子のお世話で大変ですが、なるべく上の子のよいところやがんばったところなどを見つけて褒めましょう。
簡単なお手伝いを上の子に頼むと「あなたがやってくれて助かった。ありがとう」と一つ褒められますね。ママの助けになった上の子は誇らしい気持ちになり、下の子に優しくできることが増えます。それは上の子の精神的な成長といえますよね。
兄弟同士の真似はお互いに成長
芸術家はほかの作品から影響を受けて自分の作品を作ります。職人の弟子も、最初は師匠を徹底的に真似し、そこから自分の作品を生み出すことが多いそうですね。
子どもも真似をしていく中で「自分ならこうする」という考えや工夫が生まれるといいます。すると、単なる真似を脱してその子らしい個性が生まれるのです。
真似される上の子も、下の子の真似を受け入れられると一回り成長します。真似をしてもうまくできず、泣く下の子を励ましたり教えてあげられたりするのです。兄弟が真似をとおしてお互いに成長できるとよいですね。
まとめ
小さな子は真似してよいことと悪いことがわかりません。大変ですが、子どもが物事のよしあしがわかるようになる時期まで、ママが根気強く教えられるとよいですね。
「自分は大きいから」と我慢や遠慮をしがちな上の子に、ママは頼り過ぎず、褒めることを忘れないようにしましょう。上の子のよいところを認め信頼することで、真似する下の子に優しくできるパターンも多いですよ。