子どもが泣くと飼っている犬が吠える!理由や犬が持つすごい能力とは
子どもが泣くと、飼っている犬が吠えることはありませんか?犬によっては、遠吠えや「クーン」といった甘え泣きをすることも。また、子どもが泣くたびに毎回犬が吠えてしまい、頭を抱えているというママもいると思います。今回は、子どもが泣くと犬が吠える理由や対処法、犬が持つすごい能力などを紹介します。
子どもが泣くと犬が吠えるのはどうして?
悲しい気持ちを察知している
あるロンドン大学の研究者が、犬に「話をする」「鼻歌を歌う」「泣き真似をする」を順番に行ったとき、「泣き真似にもっとも多く犬が寄ってきた」という実験結果が出ました。さらに、寄ってきた犬には「尻尾を丸める、頭を下げる」姿も同時に見られたそうです。
この研究では、人の感情に対する犬の「共感能力」に関してはっきりとは証明することができなかったものの、「犬は人間の悲しみを見抜く力がある」ということは明らかになったそうです。
子どもの泣き声が遠吠えの周波数に似ている
犬の遠吠えは、もともと仲間を呼んだり、危険や縄張りを知らせたり、コミュニケーションの一つとして行われます。そのため、群れの1匹が遠吠えすると、あちらこちらから答えるように遠吠えが始まるのです。
このことから、周波数の似た子どもの泣き声に、犬は本能的に反応して遠吠えをしていると考えることができます。また、子どもの泣き声だけでなく、同じく遠吠えの周波数に似ている救急車や消防車、パトカーなどのサイレン、夕方の時報を知らせるチャイムに遠吠えをする犬もいます。
子どもにやきもちを妬いていることも
犬は、縦社会の順位を気にする生き物です。基本的に飼い主であるリーダーから、注目されたいと思っています。そのため犬は自分への注目が少ないと、やきもちを妬いたり嫉妬したりすることがあるのです。
やきもちや嫉妬の表れ方は、わざとトイレを失敗してみたり、自分のおもちゃやクッションなどに八つ当たりしてみたりなど、色々あります。そして、その中の一つに「泣いている子どもに対して吠える」ということがあると考えることができるのです。
知能の高い犬が持つ「すごい能力」とは
単語を覚えて話す言葉を理解できる
愛犬に話しかけたとき、犬の様子から「言葉が通じている」と感じたことはありませんか?実は、犬は約250個の単語を覚えることができるといわれています。そのため、飼い主さんの会話を聞いて、話す言葉をある程度理解することができるのです。
覚えられる単語数は、トレーニング方法や犬の能力にもよりますが、中には1,000語覚えたという犬もいるそうですよ。我が家の愛犬が、どれくらいの単語を理解しているか確認してみるのも、おもしろいかもしれませんね。
表情から気持ちを読み取ることができる
しかし、オーストラリアで行われた実験により、犬は「怒った顔」「喜ぶ顔」をしっかり認識し、視覚を使って「表情からも気持ちを読み取ることができる」ということが証明されました。
さらにおもしろいことに、喜ぶ顔に比べて怒った顔の人に対しては、犬は近づくことにためらいを見せることもわかりました。このことから、犬も人と同じく笑顔を好むことがわかりますね。
犬は子どもと同様に、表情や声のトーン、仕草など微妙な変化を敏感に察知して、相手の気持ちを読み取っているといえるでしょう。
家族を守ろうとする使命感がある
犬が子どもを守ろうとする理由は、色々と考えることができます。たとえば、母性本能が関係していたり、赤ちゃんを「守るべき存在」と感じていたりするのかもしれません。
また、犬の祖先といわれるオオカミは、オスもメスも関係なく群れ全員で子育てをします。このなごりから、小さな子どもも家族の一員と認識し、守ろうとしているということも考えられるのです。
さらに、パパやママの子どもに対する感情を読み取り、犬も同じように子どもを守ったり、優しく接したりしようとしていることもあるのでしょう。