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新生児だって夢を見ている!赤ちゃんの夜泣きと夢の関係について

新生児だって夢を見ている!赤ちゃんの夜泣きと夢の関係について

人は寝ているときに夢を見ますが、生まれたばかりの新生児も夢を見るといわれています。赤ちゃんが寝ているときに笑ったり泣いたりしているのは、夢が関係している場合もあるようですよ。そもそも人はどうして夢を見るのでしょうか?ここでは、新生児も見ている夢の不思議について解説していきます。

どうして寝ているときに夢を見るの?

夢を見るときはレム睡眠のとき

睡眠は「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」に分かれます。この二つの睡眠パターンを、脳は一晩のうちに交互に繰り返しています。

「レム睡眠」は「脳は起きているけれど、体は寝ている」という状態です。体中の筋肉はリラックスしていますが、脳の活動は活発で、情報の整理をしているのです。

「ノンレム睡眠」はこの逆で「脳は寝ているけれど、体は活性化している」状態です。「熟睡した」と感じるのは、このときだそうですよ。

つまり一晩のうちに「脳が寝ている時間帯」と「体が寝ている時間帯」が、交互にやってくるのです。その周期は、大人では約90分といわれます。

夢は主にレム睡眠状態のときに見ます。脳が起きている時間帯ですね。

新生児も夢を見ているの?その理由とは

新生児も夢を見ているそうです。これもレム睡眠、ノンレム睡眠に関係があります。

眠りの周期は、大人が約90分周期であるのに対して、新生児の眠りの周期は40〜60分ほどです。大人よりも短く、早くレム睡眠とノンレム睡眠が訪れるわけです。だから、やっと寝たと思っていても、すぐにレム睡眠の周期に入って、眠りが浅くなるのです。新生児が、夜中頻繁に起きているように感じるのは、そういう理由のようです。

新生児もこのレム睡眠のときに夢を見ます。周期が短いので、一晩のうちに何度もレム睡眠がやってきますね。その分、夢を見る可能性も高くなるということです。

レム睡眠のときは眠りが浅いので、よく夜泣きをします。分かっていれば深夜の夜泣きにも余裕を持って対応できるようになりますね。

夢には大切な役割があった!

レム睡眠で見る夢には、大切な役割があることが分かってきました。もちろん夢占いではなく科学的な話です。

レム睡眠のときには、脳が活発に働いて、一日分の情報の整理を行っているということは、前に触れました。夢は、その情報整理に関係しているようです。

「その日に起きた情報を整理している」というとなんだか不思議な現象のように感じますが、簡単にいうと「必要な情報」と「いらない情報」に仕分けをしています。どう仕分けしていくかは人によって違ってきますが「生きていくために必要な情報」は最優先で保存されるそうです。

そして、その仕分けのようすを頭の中に描き出したものが夢ということです。夢を覚えていたら、今、自分が何を大切に思っているか、ある程度分かりますね。

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寝ながら笑うのは楽しい夢を見てるの?

楽しいから笑うわけではない

新生児の寝顔を見ていると、笑っているように見えることがあります。「何かいい夢見てるのかな?」と、ほっこりしますよね。

ところが、残念ながら、これは必ずしも笑っているわけではないようです。「新生児微笑(生理的微笑)」という、生理的に起こる反射の一つなのです。

でも、そうがっかりすることでもなく、この新生児微笑は、体が満足したときに起こる無意識の反射です。新生児の体が喜んでいるのですね。

どんなときに起こるのかというと、授乳がうまくいって、脳が興奮したときだそうです。「ごちそうさま」とはいえない、新生児からのサインですね。

また「大人に愛されるための本能である」という説もあります。いずれにしても、喜んでよいことのようですね。

夢を見て笑うのは2カ月以降

2カ月を過ぎるあたりから、新生児は、夢を見て本当に笑うようになります。ときには声に出して笑うこともありますよ。パパやママが幸せをかみしめる瞬間ですね。

「でも、本当に笑っているのかなあ?」と疑問に思うかもしれません。笑っているのか、新生児微笑なのか、見分ける方法がありますよ。

「笑ったかな?」と思ったら、そのまま観察してみましょう。すぐに真顔になったり、ほっぺたがピクピクするようなら、それは新生児微笑の可能性が高いです。

逆に、いつまでも笑っているときには、本当の笑いです。きっと、よい夢を見ているのでしょうね。しばらくほっこりとした時間を楽しみましょう。昼間に、パパやママと遊んで楽しかったことを思い出しているのかもしれませんよ。

寝ながら声を出して笑うのは思い出し笑い

夢を見ながら笑うのは新生児に感情表現ができるようになってきた証拠です。心が育ってきたのですね。大きな一歩です。

夢を見るレム睡眠のときは眠りが浅いので、現実と夢の区別がはっきりしていません。時間の感覚も鈍くなっています。

それで、以前のできごとや昼間にあったことを急に思い出して、思い出し笑いすることがあるそうです。「寝ぼけている」ということですが、これは大人でもよくありますので、気持ちは分かりますね。

逆に悲しかったことも思い出してしまいます。突然泣き出して理由が分からなかったら、いやだったことを思い出してうなされているのかもしれませんね。

この時期には、いきなり大きな声を出したり、にやりと笑ってみたり、いろんな寝言をいうようになりますよ。

この泣き方は夜泣き?それとも寝言泣き?

夜中に1時間ごとに泣くのは寝言泣きかも!

レム睡眠のとき寝ぼけて泣き出すことを「寝言泣き」と呼ぶことがあります。「寝言泣き」は、夢にうなされているだけなので、パパ・ママには、なぜ泣いているのか理由は分かりませんよね。

新生児の睡眠周期は40〜60分ほどですから、ほぼ1時間おきにレム睡眠に入ることになります。1時間おきに泣くようでしたら、それはただの寝言泣きなのかもしれません。

新生児もいろんな夢を見ますが、まだうまくしゃべれないので、泣くことで寝言を表現しているのですね。紛らわしいですがしかたありません。寝言ぐらいは自由にいわせてあげたいですよね。

寝言泣きの中には昼間に嫌なことがあって、それを夢に見て泣いていることもあります。しかし相手が夢なので、確かめる方法はありませんね。

寝言泣きのお世話はリズムを崩してしまう

寝言泣きには、パパ、ママは何もできません。寝ぼけているだけなのですから、おむつを替えても、授乳しても、泣き止むことはないのです。

泣いていればなんとかして泣きやませたいものですよね。しかし、色々手を出してしまうとかえってよくないこともあるようです。

寝言泣きのときに、あれやこれやお世話すると、新生児が起きてしまうことがあります。夢を見ている途中でいきなり起こされたのですから、機嫌も悪くなりますよね。ますます大泣きすることになるかもしれませんね。

睡眠のリズムが狂ってしまうかもしれません。リズムが狂うと、レム睡眠の浅い眠りのとき、急に目が覚めるようになってしまうかもしれませんね。狂ったリズムを元に戻すのは難しいようです。

寝言泣きは何もせず見守ってあげよう!

寝言泣きは、何もせず見守ってあげるのが一番です。ほとんどの場合、しばらく見ていると、そのまま寝ついてしまいます。

しかし、寝言泣きが続くこともあります。怖い夢や嫌な夢を見ているのかもしれませんね。そんなときには背中をトントンしたり、手を握ったりしてあげましょう。安心したら寝ついてくれますよ。

声をかけてあげるのも効果的ですね。聞き慣れたパパ・ママの声が聞こえてくると、それだけで安心できますよ。

3〜4分泣き続けるようなら、何かを伝えたいのかもしれませんね。抱っこしたり、授乳したり、おむつをかえたりすると、落ち着くことがありますよ。まだウトウトしていますので、部屋の明かりはつけず、いつでも寝られるようにしておきましょう。

寝ながらうなされているのは怖い夢のせい?

うなることを楽しんでいるのかも!

大人には何でもないことですが、人が言葉を発するようになるためには、いくつもの段階があります。「話す」という活動は、人間だけにしかできないとても高度なことなのです。

新生児もその準備を始めています。言葉を話すにはまず、口・舌・喉を自由に動かせるようになることが必要です。

そこで新生児は、うなりながら音を出す練習をしているといわれています。新生児がうなっているのは、自ら成長しようとしている証なのですね。

ですから、新生児がうなっているからといって、深刻になる必要はないようです。「こんな音も出せるんだ」「別の音を出してみよう」「おもしろいなあ」と、うなることを楽しんでいるだけなのかもしれませんね。

お腹の不快感を感じてうなっているのかも

うなされているのは、おなかの不快感を訴えている可能性もあります。新生児のうなりは、腸の働きに関係している場合があります。

新生児の腸はまだ未発達なので、便意をうまく感じることができないそうです。うんちが出るタイミングが分からないのですね。

だから、いつの間にか、おなかの中にうんちやガスがたまっていることがあります。その不快感を訴えたくて、うなっていることがあるのです。新生児は便秘になりやすいのですね。

また、ミルクや母乳の飲み過ぎでうなることもあるそうですよ。新生児は満腹中枢がまだ完成していないので、もらっただけ全部飲んでしまいます。それに気づかずに飲ませ続けていると、お腹いっぱいでうなっていることがあります。

不快感を取り除くための方法

お腹の不快感でうなっているときには、ミルクのあげ方に注意するとうまくいくことがあります。それで新生児がぐっすり眠れるようになるのなら、試す価値はありますね。

まずは、ミルクやほ乳瓶が赤ちゃんに合っているか、確かめてみましょう。ミルクを変えたり、ほ乳瓶を空気が入りにくいものに変えてみたりすると、うんちやガスが溜まりにくくなることがあります。

ミルクを飲ませるときには、だらだら飲みは避け、飲んだ量を確認しながら飲ませましょう。飲ませすぎもうなりの原因になることがあります。

お腹にうんちやガスがたまっているようなら、おへそを中心にして、「の」の字を書くようにマッサージしてあげましょう。腸のぜん動を助けるので、気持ちよくて、赤ちゃんも喜びます。
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