幼児期に芸術的センスを育てる!才能の伸ばし方や行ってみたい美術館
芸術的才能を伸ばすために、幼児期から取り組めることがたくさんあります。幼児期から芸術を鑑賞したり、実際に創作をおこなってみましょう。ここでは、子どもの才能を伸ばすために親ができることや、幼児向けのイベントを開催している美術館などを紹介したいと思います。
幼児期の芸術的センス、メリットについて
芸術の才能は遺伝と環境の影響
遺伝的素質が少なくても、一緒にコンサートに行って音楽を聞いたり、美術館で絵などを見たりすることで、子どもの興味や芸術的センスは育まれます。
また、子どもは親の真似をしたがるものです。普段の生活の中で親が芸術に親しんでいる姿を見て「一緒に絵を描いたり、楽器を弾いたりすることは楽しい」という認識が子どもに生まれれば、自ら進んで芸術的創作活動に取り組むようになり、才能の開花につながることでしょう。
子どもの芸術的センスは育てることができる
ママ、パパは子どもが「楽しい」と思える環境作りをすることが大切ですが、その前に知っておきたい心構えがあります。それは、芸術には失敗はないということです。例えば、画用紙を前にしてクレヨンを持ったまま何も描くことができない子がいたとしても、がっかりせずに「今日は何を描くかたくさん考えることができたね」と前向きな言葉をかけるとよいようです。
楽器の場合も、最初からきちんと演奏することを教えるのではなく、好きに遊ばせて音を出す楽しさや好奇心を満たすことを優先させていきましょう。
絵を描くことは脳を刺激し、心の成長も促す
手は「第二の脳」と呼ばれるくらい神経が集中している場所なので、手を使うお絵描きは脳を発達させる要因となるでしょう。幼児期にただ画用紙にぐちゃぐちゃと描いているだけでも、文字を書く練習になっているようです。また、絵を描くときは描く対象をよく観察しますよね。視覚から取り入れた情報を元に、手を使って描くという動作もお絵描きならではの行動で、脳を活性化させます。
幼児期は言葉の発達が十分ではないために、自分の内面にある思いを言葉で十分伝えられないこともあるでしょう。絵を描くことは、そんな内面にある思いを表現する手段となり、感受性を豊かにしてくれます。
子どもの芸術的センスを伸ばすには?
芸術に答えはない!親子でアートを楽しもう
もしあなたが芸術的センスに自信がなかったとしても、純粋にアートを楽しんでみてください。「絵が下手で、何も描けない」という人もいると思いますが、下手でも子どもと一緒に絵を描いてみましょう。
子どもや画家が描いた絵に対する感想を子どもに求められ、困ってしまったという経験をしたことがある人も多いようです。何か言おうと構えるから困るのであって、正直に思ったままを子どもに話してみましょう。芸術に答えはありません。一緒に悩んだり、感動したりすることで感性は育まれてゆくのです。
子どもの作品のよい所や頑張りを認めよう
「カラフルに描けたね」「細かい所までよく描けたね」など、よい点を見つけてほめましょう。また、芸術に正解はありません。土をピンクに塗っているなど、たとえ「変だな…」と思う点があったとしても指摘するのは避けましょう。子どもの自由な発想を大切にし、育てることが大切です。
練習してもマルが描けない、時間内に作品を仕上げることができなかったというようなときも、頑張ったことをほめるようにしましょう。
汚しても叱らない。汚れない工夫をしよう
そうならないために、お絵描きを始める前に汚れない工夫をしましょう。まずは、お絵描きをするテーブルには新聞紙やビニールシートなどを敷いておきます。子どもには汚れてもよい服を着せたり、服の上からスモックを着せたりするとよいでしょう。
万が一汚れてしまっても掃除のしやすい画材を用意することもポイントです。水で汚れを落とせるクレヨンや、水だけでお絵描きができる専用のシートなども販売されています。