子どもが笑うのはいつから?発達への影響や笑顔が増える接し方
生まれたばかりの赤ちゃんはまだ1日中眠っていることが多く、目を覚ましても泣いてしまうことが多いですね。ママは赤ちゃんの笑顔を今か今かと待っているかもしれませんが、いつぐらいから笑うようになるのでしょうか。笑うことが発達に与える影響や笑顔が増える接し方についてまとめました。
子どもの笑顔の種類や笑いだす時期について
産まれたときから見られる「生理的微笑」
眠っているときにニヤッと笑うこともあり、赤ちゃんの気持ちとは関係なく現れる微笑みです。生まれたての赤ちゃんがなぜ微笑むのか詳しくは分かっていませんが、こうすることによって親は赤ちゃんに愛情を注ぎ、かいがいしく世話を焼いてもらうための本能だという説が有力です。
授乳やお世話のときにタイミングよく赤ちゃんが笑ってくれるとママも嬉しくなります。実はこれが、愛してもらうための計算だとは驚きですね。
自分の意思で笑うようになる「社会的微笑」
まだこの笑顔に面白い、楽しいといった感情があるわけではなく、ただ大人の表情の真似をして笑顔を作っていると考えられています。ママが笑顔でお世話をすると赤ちゃんが笑顔を学び、さらにママが笑顔を返す、といった繰り返しの中で徐々に「笑顔になると嬉しい」「笑うと楽しい」と認識するようになってきます。
お世話をしてくれるママの顔を真似ることで、赤ちゃんは一生懸命ママとコミュニケーションを取ろうとしているんですね。
声を出して笑うまでには多くの発達が必要
さらに声を出して笑うために必要なスペースにまで咽頭が拡張するのは生後4カ月ごろで、このころになると「あはー」といった一息での笑い方をします。断続的に呼気を吐き出し、喉を開けたり締めたりしながら「はっはっは」「あははは」と笑うことができるようになるのは生後7カ月ごろ。
このように「笑う」ことは身体の発達、そして喉や呼吸の仕方を学ぶことから言葉の発達にも大きく関わっています。
笑うことで得られる素敵な効果を知ろう
シナプスが作られ脳が発達する
6歳までは「睡眠」と「運動」を心がけること、さらに「笑う」ことでよりたくさんのシナプスを作ることができます。これは赤ちゃんであっても同じことで、たくさん笑うことで脳へたくさんの刺激を与えることができるそうです。
笑うと脳は快い状態になり、限界を突破してより高い知能を取得することができるようになると考えられています。赤ちゃんのお世話は大変なことも多く、つい笑顔も忘れがちですが赤ちゃんの発達のためにも、たくさん赤ちゃんに笑いかけて笑顔の絶えない育児を目指したいですね。
免疫力がアップして体が強くなる
たくさん笑った方が免疫力が上がり病気にかかりにくくなることは医学的にも証明されており、子どもだけでなく、お年寄りの健康管理にも活用されています。気持ちが落ち込んでいたり、ストレスが溜まっていたりすると病気にかかりやすくなるのは免疫力低下が原因ということもありますが、笑うことでその反対のことが体の中で起こっているのですね。
楽しい、嬉しいという感情がともなわなくても笑いの効果は発揮されるといわれています。笑うことで前向きな気持ちになりますので、ママも意識して笑ってみてはいかがでしょうか。
やる気や幸福感がアップする
「ドーパミン」は前向きな気持ちややる気をアップさせるのに効果的なホルモンです。また、幸福ホルモンとも呼ばれる「セロトニン」が分泌されることでストレスも解消されすっきりした気持ちが取り戻せます。
赤ちゃんのうちはストレス過多ややる気がないという状態にはならないかもしれませんが、よく笑う子どもは健康で賢く、前向きでやる気も出るなどよいことずくめです。ぜひ、赤ちゃんのうちから家族でたくさん笑う習慣を作り、笑いの効果を十分に発揮させたいですね。
笑顔が多い子に育てるためのヒントとは
月齢に合ったコミュニケーションを取ろう
赤ちゃんの笑いを増やしたいと考えるなら、月齢に合ったコミュニケーションを心がけることがポイントです。赤ちゃんのお世話をするとき、ママは笑顔を忘れず赤ちゃんに笑顔を覚えてもらうようにしましょう。
徐々にママの声や笑顔に反応して、赤ちゃんが自発的に笑顔を浮かべるようになります。生後4カ月ごろになるとお気に入りの遊びやおもちゃができて、声をともなう笑いが出てくる時期です。
赤ちゃんの笑いのツボをみつけて、ママも楽しみながら一緒に笑えるとよいですね。