1歳児の好き嫌いに悩むママ。原因と苦手な食べ物を克服する方法
1歳になるとぐっと食べる量や、食べられる物が増えます。ママも献立を考えるのが楽しくなる時期ですよね。しかしある日突然、食べ物の「好き嫌い」はやってきます。「せっかく作ったのに全然食べてくれない」なんてことも。今回は多くのママを悩ます「1歳児の好き嫌い」について、原因と克服方法をお伝えします。
1歳児の好き嫌いが始まる理由とは?
成長の証!好き嫌いが始まるのは当たり前
特に子どもの味覚は、酸味と苦みを強く感じるようになっているそうです。苦み酸味は毒や腐った物など、体に悪いものが持つ味の特徴でもあるため、本能的に避けようとする傾向があります。そのため、味の経験が少ない子どもは、苦み酸味の強い食べ物を警戒するのです。
子どもは大人より2倍も味に敏感といわれていて、レタスなどでも苦みを感じる子どももいるとか。そう考えると、ピーマンが嫌いな子どもが多いのも納得ですね。
また1歳頃は「これが食べたい」や「自分でやりたい」など自我がめばえる時期でもあります。「今食べたいのはこれじゃない」など自分の意思を示すことができ、それが「食べ物の好き嫌い」となって表れているのです。1歳頃の好き嫌いは「成長の証」であり、自然なことともいえるでしょう。
好き嫌いが始まるきっかけとその原因
「食べたらお腹がいたくなった」場合などに、その食べ物に対して不快なイメージがついてしまうことを「味覚嫌悪学習」といいます。そして嫌いな食べ物として認識されるのです。また逆に「食べたことで体調がよくなった」などは「味覚嗜好学習」といい、その食べ物を好きになるきっかけになります。
そのほかには、旅行先で楽しく食べたものを好きになったり、食べなくて怒られたものは嫌いになったりなど「味覚連想学習」というものも好き嫌いを決める原因となるのです。
また子どもは初めて食べるものには大抵、怪訝そうな表情をするものです。だからといって嫌いと決めつけないようにしましょうね。初めての感覚で戸惑っているだけかもしれないのですから。
好き嫌いを克服するにはどんな工夫が必要?
絵本などで食べ物について教えてあげよう
例えば、絵本などで食べ物について色々教えます。苦手な食べ物が出てくる絵本などを読んでみるのもよいでしょう。嫌いな野菜が主人公のお話や、同じように好き嫌いをしている子どもが主役の絵本などもありますよ。絵本を通して「食べ物」を身近に感じることができることでしょう。
子どもは好きな絵本に嫌いな食べ物がでることで、その食べ物に興味を持つかもしれません。興味を持つことは、克服への一歩です。食卓に嫌いな食べ物が出たときも、「絵本で出てきたね」など話してみると、食べてくれるかもしれませんよ。
盛り付けや調理方法をひと工夫してみよう
大人でも調理法を変えるだけで、嫌いな物でもおいしく食べられることがありますよね。子どもの好みに合わせて、工夫してみましょう。また可愛く野菜を型抜きしたり、好きなキャラクターのお皿に盛り付けたりすると、苦手なものも食べてくれることがありますよ。
食事は味覚だけでなく視覚や嗅覚、触覚など色々な感覚を使います。様々な方向から嫌い意識をなくすアプローチしてみましょう。
家庭菜園など、食材に触れる経験をさせよう
多くの野菜が、プランターなどでも育てることができます。自分で種をまき水をあげ、日々の成長を観察することは、野菜に興味を持つきっかけになるのです。収穫するときには、きっと思い入れがある野菜になっていることでしょう。
自分で育てたという思いが苦手意識を上回り、おいしく食べられるかもしれません。トマトやキュウリは成長が早く、実もつきやすいのでおすすめですよ。