義両親と同居するという選択肢。子育てが楽になる一方デメリットも
義両親に同居を迫られた、義実家の建て替えなどをきっかけに、同居を考えるママもいるでしょう。同居をすれば子育てを助けてもらえるなどのメリットもありますが、デメリットについてもよく考えたいポイントです。そこで今回は、義両親と同居のメリットやデメリット、トラブルの回避法などをまとめてみました。
義両親との同居は現実的にどうなの?
将来を考えて同居を避ける割合は高い
確かに義両親との同居はトラブルが起きやすく、同居前は良好だった義両親との関係に溝ができてしまう可能性があります。さらに、将来の義両親の介護が現実的になることも躊躇する原因になっています。
近ごろはそのような将来的な問題を考えて、同居を避ける割合は高くなっています。ただし、義両親と相談し、同居はしないけれど必要なときに行き来しやすいよう近くに住む場合もあります。
また、近ごろは仕事を優先して働くママも多く、子どもの面倒を見てもらうために義両親より実親と同居するケースが増えています。
義理の母とも馬が合って「同居は楽」派
とくに義理の母との相性は、同居がうまく行くかどうかを左右するほど大切です。義理の母と馬が合い仲良くできると、ママは気を遣い過ぎずに済みます。忙しいときに子どもを見てもらうことや、家事の手伝いも気軽に頼め、同居で助かることが多いと感じることができます。
しかし、義母は大ざっぱだけれどママは細かいことが気になる、義母は思ったことを口に出すけれどママは言えないタイプなど、合わない部分が多いと同居を前向きに捉えるのは難しいでしょう。
ストレスが溜まって「同居は大変」派
郷に入っては郷に従えでママが合わせることが多くなり、今までのように自分のペースで生活できなくなります。義両親もママのことを気にかけ妥協する姿勢がないと、同居が長くなるにつれママの不満も大きくなる恐れがあります。
また、義両親が夫婦の部屋に勝手に入る、子どもたちを叱っているときに口を挟むなど、どうしても譲れない部分で悩むママもいます。
同居をしていると嫌でも毎日顔を合わせなくてはいけません。ストレスが溜まるので「同居は大変」派のママは少なくありません。
義両親との同居のメリットとデメリット
育児や家事に経済的な面で援助を期待できる
また、家事の負担が減ることも期待できます。玄関やリビングなどの共有部分の掃除をしてくれたり、洗濯物を取り込んでくれたりと、小さなことでもしてもらえるとありがたいですよね。
さらに、二つの家庭の公共料金が一つにまとまることで、各家庭の負担が減ります。住宅ローンを抱える場合は、義両親から援助を受けることや、共同で支払うことになるかもしれません。
また、孫と一緒に住む祖父母は、七五三や小学校入学などの大きな節目以外にも普段から援助してくれることが多いようです。
プライベート空間が少なくて気が休まらない
完全同居の場合はリビングやキッチンが共同になり、プライベートな空間は夫婦の部屋だけということもあり得ます。義両親と同じ空間にいることが多くなると、薄着でウロウロしたり、ダラダラしたりすることもできなくなります。
また、子どもが泣きやまないときや、パパと喧嘩したしたときなども義両親が気になります。義両親がほとんど家にいる環境の場合はママの気が休まるときがありません。
たまにはパパが義両親を連れて出かけたり、家族だけで外食をしたりするなど、義両親から離れて気が休まる時間を作りましょう。
日常的な子育てへの干渉
ママが子どもにしつけをしているときに「かわいそう」「厳しすぎる」と口を出してくる義両親もいます。「ママに怒られるからやめようね」「怖いママだね」と言われ、傷つくママもいるようです。
義両親から子育てや教育方針を押しつけられ我慢できずに言い返してしまい、義両親との間に溝ができてしまう場合もあります。また、手を洗わずに赤ちゃんに触ったり、子どもに言われるがままにおもちゃやお菓子を与えたりする義両親にストレスを感じるママもいます。
同居生活でトラブルを回避する秘訣
お互いに譲れない点についてルールを作る
義両親とケンカになり、もう同居は無理ということになる前に、勇気を出して素直な気持ちを伝えましょう。もしかすると義両親側にも我慢していたことがあるかもしれません。パパにも同席してもらい、しっかり4人で話し合いましょう。
どうしても譲れない点については感情的にならず相手に伝えます。無理に自分の意見を押しつたりせず、分かってもらえるように説明しルールを作りましょう。
どちらかだけが努力や我慢をするのではなく、妥協できるところは妥協し相手を理解することが大切ですよ