秋に赤ちゃんの手足が冷たい!理由を知って快適環境を作ろう
だんだんと肌寒さを感じるようになる秋、ふと我が子の手足が冷たいことに気がついて、いそいで靴下を履かせた経験のあるママも多いのではないでしょうか。ときには手足が紫色っぽく見えることもあり、心配になることもありますよね。手足が冷たい理由を知り、赤ちゃんにとって快適な環境を作ってあげましょう。
赤ちゃんの手足はどうして冷たいの?
皮下脂肪が少なく体温調整が苦手
しかし赤ちゃんの手足が冷たいのは、実は普通のことで、あまり心配する必要はないといわれています。大人に比べ、皮下脂肪が少なく体の小さい赤ちゃんは、気温の変化に影響されやすいという特徴があります。さらに体温調節機能が未発達のため、外気に合わせて自分で上手に体温を調節することができません。
そこで手足の末端への血流を調節することにより、心臓や臓器のある体を冷やしすぎないよう自然とコントロールしているのです。たとえば、寒いときには手足の血流を最低限にし、その分の血流が心臓や内臓の周りをめぐって深部体温が下がりすぎないように調節しています。
逆に暑いときは、深部体温が上がりすぎないよう、手足の先まで血流を活発にして体全体の温度を調節しているのです。赤ちゃんがその小さな体で、このようにして自分の体の機能を守ろうとしているなんてびっくりですよね。
脳への刺激や成長のため
赤ちゃんが素足ですごすと以下のようなメリットがあります。
・足裏からの刺激が脳の発達を促す
・温度の変化を直接感じることで、自律神経を整え免疫力を高めることができる
・足裏の感覚が養われるので、ハイハイや歩行への成長がスムーズになる
などが挙げられます。ほかにも、素足で過ごすとリラックス効果が高まり、赤ちゃんが気持ちよくすごすことができるといわれます。赤ちゃんの発達を妨げないためにも、寒いからといって、むやみに靴下を履かせないようにしたいですね。
外出先では、屋外ではベビーシューズや靴下を履かせ、暖かい屋内に入ったら脱がせるなど、体温調節をしてあげるように心がけましょう。
自宅にいるときはこまめに室温をチェックして調節するようにし、赤ちゃんが素足でも気持ちよく過ごせる環境を作ってあげたいですね。
寒いときに出すサインに気づいてあげよう!
チアノーゼが出ている
このチアノーゼ、実は新生児の頃には起こりやすい症状で、赤ちゃんが寒いと感じている場合や、大泣きしたとき、または鼻詰まりのときなどにもみられます。チアノーゼを見ると焦ってしまうママが多いかもしれませんが、ほかに目立った症状がなく、元気でいつもと変わらない様子であれば、それほど心配することはありません。
赤ちゃんいる部屋の室温を少し高くしたり、服を着せてあげたりなどして、しばらく様子を見ることをおすすめします。赤ちゃんは、床付近など低いところにいることが多いので、そのことも考慮して室温の調整ができるとよいですね。
顔や唇が青くなっている
手足を触ってみて冷たく感じても、肌の色が普段と変わりないようであれば、赤ちゃんは特に寒さを感じていないことが多いようです。
さきほどお話ししたように、赤ちゃんの手足が冷たくても心配する必要はないのですが、手足の肌の色によって、赤ちゃんが寒いと感じているのかどうかを判断することができます。
赤ちゃんが寒がっているときに、手足を優しくさすって温めてあげたり、ママやパパの温かい息を吹きかけて温めてあげたりするのは、親子のスキンシップにもなりますね。
体を丸く縮めて泣いている
しかし泣いている赤ちゃんの体勢をみると、もう少し判断しやすくなりますよ。寒いとき、人は体をぎゅっと丸めて、体内の熱を外に逃がさないようにします。これは大人も赤ちゃんも同じように持っている本能です。
赤ちゃんの様子を見て、赤ちゃんが体を縮めて泣いているときには、寒さを感じている可能性が高いです。この場合は、赤ちゃんの衣類を増やす、もしくは上にベビー毛布を掛けてあげるなどして温めてあげたいですね。
手足が冷たいときどうしたらいいの?
赤ちゃんの手足が冷たいときの対処方法
秋は日中は暖かいのに、朝夕にぐっと冷え込むなど、温度調整の難しい時期です。いつものベビー服に上着を1枚プラスする、もしくはタオルケットを掛けるなどすると、外出先でも調節しやすいですね。また、夜は寝冷えを防ぐことのできるスリーパーもおすすめです。
室温は20℃を目安に調整します。室温計を用意し、こまめにチェックするようにしましょう。
危険な冷え方の見分け方
低体温とは、赤ちゃんの体温が36℃を下回っている状態をさします。この状態が長く続くと、激しい体力の消耗や免疫力の低下などを起こしてしまう可能性があります。
低体温の症状がみられたら、すぐに赤ちゃんを温めてあげましょう。しばらく様子を見て改善がみられない場合は、一度病院で診てもらうと安心です。