兄弟仲が悪くて心配なパパ・ママへ!赤ちゃん返りと兄弟げんかの対処法
兄弟仲の問題には、下の子が生まれた時期に起こる「赤ちゃん返り」、もう少し大きくなってからの兄弟喧嘩などの「仲の悪さ」という2つの側面があります。今回は、赤ちゃん返りと兄弟喧嘩の両方のケースについてケーススタディの形で対処方法を、子育てコーチングの本田先生にお伺いしました。
上の子の赤ちゃん返り対処法
なぜ赤ちゃん返りするの?
下の子が生まれる前までは100%自分の方に向いていたママやパパの関心は、まだ幼い赤ちゃんの方を向いてしまいがちです。赤ちゃん返りは、上の子がこの現状を寂しい・悲しいと感じる事で起こります。
赤ちゃん返りは「自分だって、まだ赤ちゃんだよ。だからかまって。大事にして」という、上の子の「ママ、こっち見て!」という無意識な想いから来ているというのを覚えておいて下さい。
おねしょしちゃった上の子に、どう話しかける?
上の子は、ママを困らせようとわざとおねしょをしている訳ではありません。なので、責めないであげてくださいね。多くの場合、本人が一番ショックを受けています。「ママのことが大好きなんだね」くらいプラスに受け止め、責めたり、からかったりせずにサクッと対処してしまいましょう。
そして片付け終わったら、上の子をぎゅっと抱きしめてキスをするなど、いつもより多めのスキンシップを。「○○ちゃん、大好きだよ」のような言葉も付けてあげると、自分も愛されているのだと安心して、上の子の心も落ち着きます。
「お兄ちゃん/お姉ちゃんなのに」はNG
赤ちゃん返りの原因は、下の子が生まれたことでママやパパの愛情が減ってしまったと感じているからでしたよね?そんな時に「お兄ちゃん」や「お姉ちゃん」という言葉は子どもの心に響くどころか逆効果になってしまいます。
「ぼく、お兄ちゃんになんて、なりたくなかったもん!」「赤ちゃんなんて、欲しくなかったし!」と思う子もいれば、「わたしは、なんてダメな子なんだ」というように自分を責め始める子もいます。
兄弟仲が悪くなってしまうと、その後の生活は心の安まる時間がないくらい大変になってしまうかも知れません。ぜひ、NGワードを避けながら、上の子に、ママの愛情を伝えてあげてください。
兄弟げんかの理由とけんか後の対応
こうして兄弟仲は悪くなる
やがて可愛がらないどころか、親が見ていない時にこっそり叩いたり、物を取ったり隠したり、いじめたりする子も出てくる訳です。
意地悪なお兄ちゃん/お姉ちゃんを好きになる子はあまりいません。上の子が下の子をいじめ、下の子も上の子を嫌う。兄弟仲の悪さの多くは、このように生まれています。
もちろん、同じ家に住む子ども同士なので、たまには仲良く遊ぶ姿も見られたりします。そのため、逆に親は不仲の原因になかなか気づくことができないのです。
いじめる原因は上の子への愛情不足?
もしその原因が上の子の愛情不足にあるのなら、上の子の心のケアを行います。普段、親の目はいじめられた下の子に向きがちです。「ひどいお兄ちゃんだね。大丈夫?」こんな感じで、下の子を心配する言葉だけをかけていると、上の子は「どうせ自分が悪いんだろ」などと拗ねた気持ちになったり、疎外感を感じたりします。
下の子をいじめたのだから、責められて当然だと思うかも知れませんが、「ママ、こっちを見て!」という長年の愛情不足から来た行動であれば、上の子も可哀想ですよね。