
着付けの資格を取るのは難しい?検定の種類とママならではの活用方法
お宮参りや七五三など、子どもの行事で着物を着る機会って意外とありますよね。そんなとき、自分で着付けができたら、便利だと思いませんか。難しそうなイメージがありますが、挑戦してみると意外と簡単に感じられるかもしれません。また、仕事につなげることもできますよ。そんな着付けの魅力をまとめてみました。
家族のイベントにママの着付けは大活躍!

まずは、浴衣の着付けをしてみよう
子どもはじっとしていないので、手早く着付けることが一番重要です。そのために、あらかじめ肩上げと腰上げをしておきたいですね。簡単にいうと、子どもの体形に合わせて、肩上げは袖の長さを、腰上げは丈の長さを調整して縫い付けることです。そうしておくと、紐を使って長さの調整をしなくてよいので、素早く着せられますよ。
子どもの着付けに使う兵児帯は、軽くて柔らかく、リボンを結ぶ要領でできるので簡単です。さらに、帯をアレンジしても可愛いので、余裕があれば挑戦してみてはいかがでしょうか。
七五三はママの着付けで子どもも安心
さらに、元気いっぱいの子どもは着崩れが心配ですが、すぐに直してあげられるので安心です。特に3歳の女の子なら、上に被布を着せてしまえば、中の着物が綺麗に着られてなくても、わからないので気楽です。
また、プロに着付けをお願いする場合の相場は5,000円程度なので、子どもとママの二人ともお願いすると10,000円程度になります。ママが着付けをすれば、費用の面でも安心ですね。
お正月は家族で着物で過ごしてみよう
普段はなかなか着る機会がない着物ですが、お正月の特別感を盛り上げるのにピッタリですよね。子どもにとっても特別な体験になりますし、日本の伝統を伝えるのにも、よい機会となるでしょう。また、着物を着て初詣に行くのもよいですね。神聖な気持ちで、一年の始まりを迎えられそうです。
子どもに着付けをするときのポイントは、子どもが飽きて動き出す前に、手早く済ませてしまうことです。そのためには、必要なものを確認したり、道具を並べておいたりと、できる準備は事前にしっかりしておきましょう。
着付けについてもっと知りたくなったら

着付けの資格は身につけたら一生もの
しかし、しばらく着付けの仕事から離れて何年間かブランクができたとしても、自分のタイミングで再開することが十分できる仕事です。また、年齢に関係なく、長く続けることができます。
自分や家族の状況に合わせて、「どこかに就職してフルタイムで働く」「自分で着付け教室を開く」「成人式や七五三など繁忙期のみ着付けスタッフとして働く」など自分でペースを調整しながら、働くことも可能です。
もし、着付け師として働くことに興味があれば、資格取得を目指してみるのもよいですね。
民間で実施している資格の種類と特徴
【着物免許】
ハクビ総合学院で取得できる免許で、5級(準師範)~1級(教授)まであります。3級(上級師範)からは自宅で教室を開くことができます。
【着付け師】
長沼きもの学院で取得できる資格で、1~3級まであります。1年間のレッスンに通えば、「きものスペシャリスト認定」資格も取得できます。
【着物コンサルタント】
彩華文化学院でプロ養成コース終了後に受験できる資格です。また、「彩華流きもの着付け教授」の資格も取得できます。
そのほかにも教室や団体がたくさんあります。何を学びたいかに応じて、自分に合った教室を見つけることが重要ですね。
国家資格の着付け技能検定
この資格は、社団法人全国着付け技能センターが実施する試験に合格すると取得できます。試験は、着付けに関する知識と技能が問われ、学科試験と実技試験が行われます。1級・2級と二つのレベルに分かれ、受験には、1級は5年、2級は2年の実務経験が必要です。そして、この試験の合格者が、等級に応じて「1級(または2級)着付け技能士」となり、資格名称の使用が認められます。
また、民間で実施している資格によっては、特例講習を受講後、修了試験に合格すると、学科試験が免除されます。
ママでも資格を持って仕事にできる

着付け師として働くのに資格は必須ではない
趣味の延長で、自宅や依頼先に出向いて着付けを行って、謝礼を受け取る程度から、繁忙期に美容院や写真館で着付けスタッフとして、アルバイトをしたりすることもあります。成人式や七五三はどうしても着付けの依頼が集中するので、人手が必要になりますからね。また、資格がなくても着付けの技術があるのなら、写真館や結婚式場などに就職することもできるでしょう。
しかし、自分の教室を開いたり、着付け教室の講師として働いたりする場合には、国家資格である「着付け技能士」の資格を取得することが必要となってきます。