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コミュニケーションに不安がある4歳児。発達の様子と親ができること

コミュニケーションに不安がある4歳児。発達の様子と親ができること

保育園や幼稚園に通い始めるようになると、我が子の成長の様子が気になるというママの声をよく耳にします。そこで、4歳児がうまくコミュニケーションが取れない理由や、発達の様子について解説します。合わせて、子どものコミュニケーション力を育てるために親ができることについても見ていきましょう。

うまくコミュニケーションが取れない理由

友だちとうまく遊べない子が増えている

子どもが4歳児になって、保育園や幼稚園での集団生活にも慣れてきたころなのに「友だちとうまくコミュニケーションが取れていない」と心配しているママも多いですよね。現代において、友だちとうまく遊べない子が増えているようです。

原因として考えられるのは、友だちと過ごす時間が減っていることが挙げられます。昔の子どもは神社や公園、空き地に集まって、缶蹴りや鬼ごっこなどをして遊んだものです。小さな子どもでもお兄ちゃんやお姉ちゃんに連れられて、大勢の子どもと遊んでいました。

しかし現代では、少子化で子どもの数が減り、ひとりっ子家庭が多くなってきています。防犯上の理由で外遊びが減ったのも、友だちとうまく遊べない子が増えた原因の一つなのかもしれません。

4歳は友だちとの関わり方の勉強中

赤ちゃんのころはママと一緒に過ごしていた我が子も、成長すればひとり遊びができるようになっていきます。友だちと遊べるようになるのは、3歳を過ぎたころが一般的です。

4歳ごろになると、保育園や幼稚園での集団生活もあってか、少しずつ友だちと遊べるようになっていくでしょう。友だちと一緒に遊ぶ楽しさを知った子どもは、人との関わりにも積極的になりますよ。

元気な子どもであれば、順番を守らない友だちを叩いて泣かせたり、鬼ごっこで友だちを押して転ばせてしまったりするときもあるでしょう。意地悪をされて泣いて帰ってくることだって考えられます。

これらの遊びの中での経験を通して、子どもは少しずつコミュニケーション力を高めていくのです。

ひとりで遊ぶ時間も好き

子どもの中には、4歳を過ぎても友だちとの遊びに参加せずに、ひとりでおもちゃ遊びやお絵描きをしている子がいます。ママやパパとしては、友だちができないのではないかと心配になりますよね。

しかし、あまり心配する必要はありません。4歳児にとっては、ひとり遊びも大切な時間です。楽しそうに遊んでいるようであれば、そっと見守りましょう。

子どもの遊び方はそれぞれで、友だちと一緒に遊ぶことよりもひとり遊びの方が好きな子がいます。これは決して悪いことではなく、ひとり遊びは子どもの思考力の発達にもつながるといわれていますよ。ひとり遊びが好きな子どもでも、ママや園の先生、友だちの声かけで遊びに加われるのであれば問題ないでしょう。

4歳児は社会性や協調性が育ってくる

相手の気持ちを汲み取って行動できる

友だちとコミュニケーションを取るには、相手の気持ちを汲み取って行動する力が必要です。では、何歳ぐらいから相手の気持ちを汲み取れるようになるのでしょうか。

子どもの発達を見ると、自我が芽生えてくるのは6カ月ごろで、自己主張が始まる2歳ごろのイヤイヤ期を経て「自分」を確立していきます。その後、ママやパパ、友だちとの遊びなどを通して、自分と他人は違うということを認識できるようになるのが4歳ごろです。

4歳ごろになると友だちとルールを決めて遊べるようになるなど、周りの友だちに合わせながら行動する様子が増えていきます。ときには喧嘩にもなりますが、これらの経験の中で相手の気持ちを汲み取る力を伸ばしていくのです。

言葉と友だちは成長の素

4歳前後の子どもにとって、言葉と友だちは成長する上でなくてはならないものです。言葉を使って自分の気持ちを表現し、友だちと関わることで社会性や協調性を育てていきます。

自分が経験したことを言葉で伝えるのが楽しくて、おしゃべりな子が多いのも4歳児ごろの特徴です。「どうして?」「何故なの?」の質問攻めも増えていきます。

また、喜怒哀楽を言葉で伝えられるようになってくるので、遊びの中でも自分の考えを主張したり、友だちの考えに合わせたりできるようになります。始めは友だちとうまく関わることができない子もいますが、友だちとの触れ合いを重ねて人との関わり方を少しずつ学んでいくので、優しく見守るようにしましょう。

感情の揺れ動きが発達を刺激する

自分の好き嫌いを言葉で伝えられるようになる4歳児ごろは、友だちとのトラブルが増えてくることがあります。このようなトラブルの中での感情の揺れ動きこそが、子どもの発達を刺激していくのです。

鬼ごっこやかくれんぼ、かけっこなどの遊びは、勝ち負けがともないます。勝ったときの喜びや負けたときの悔しさは、4歳前後から芽生え始めるようです。また、友だちが困っていると励ます様子も見られるようになります。

遊びの中では自分がやりたいことと友だちの希望が食い違うと、ぶつかり合うときもあるでしょう。このようなぶつかり合いで、自分の考えを周りにも分かるように説明する力や譲ることの大切さを学び、社会性や協調性を身につけていくのです。
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