子どもが大人用便器を使うには?トイレトレーニングを成功させるコツ
子どもが大きくなってきて、トイレトレーニングを始めたいと思っているパパやママもいるかと思います。おまるや子ども用便座を使うという方法もありますが、最初から大人用便器を使うという選択肢もあります。子どもが大人用便器を使うときのトレーニング方法や、トイレトレーニングを成功させるコツについてまとめます。
子どもが大人用便器を嫌がる理由
足がつかなくて不安定で怖い
その恐怖を理解するためには、深い海を波に揺られながら1人で泳いでいる自分の姿を想像してみると、なんとなく分かります。どんなに足を伸ばしても、底に足がつかないとなると、不安が隠せなくなりますよね。足がつかない大人用便器を子どもが怖がるのも、無理はないのかもしれません。
いつもは高いところが平気な子どもでも、トイレでは怖がるということもあります。トイレという狭い空間の中では、壁や天井が身近に迫ってきていますので、いつもより高く感じてしまうのかもしれません。
便座が大きくて落ちちゃいそう
そして、その巨大な穴の上にお尻を乗せるのですから、まだお尻の小さい子どもが怖がるのは理解できます。たとえ、子ども用便座を上に載せていたとしても、お尻の下にそのブラックホールが広がっていることに変わりはありません。
便器の中に落ちたことがきっかけで、子どもが便座に座れなくなってしまったという話を聞くこともあります。確かにそれは、とてつもなく怖い体験だったに違いありません。
そもそもトイレの空間が怖い
また、トイレの中や廊下が暗いのも原因のひとつです。特にトイレは、リビングなどから離れた場所にあることが多いので、「トイレは1人っきりになる怖い場所」と感じるようになります。中には、幼稚園や保育園のトイレは大丈夫なのに、「家のトイレはどうしても怖い」という子どももいるようです。
怖い絵本やテレビを見なければよいのでしょうが、どうしても耳を傾けてしまいますよね。
子どもの「トイレが怖い」を払拭するには
座り方を工夫して安定させる
大人用の便器でトレーニングをすることで、お出かけのときに子ども用便座を持ち運ぶ必要がなく、どんな場所のトイレも使えるようになります。トレーニンググッズの収納にも困りません。
やり方は、「大人の座り方とは逆向きに座らせる」「大きく足を開いて便座の上に開脚するようにまたがる」「手は便座の前の方について身体を支える」など、座り方を工夫して、子どもの体を安定させるようにします。何回か座る練習をすることで、上手にバランスがとれるようになりますよ。
踏み台効果は大人にもアリ
トイレ用踏み台を、大人用便器の前に置くことで、両足がしっかり床につくようになり、安心感が得られます。これで、子どもの恐怖心がなくなり、トイレに集中できるようになります。便座への上り下りも安全です。
踏み台は、大人にも効果があります。これで、便秘の解消ができるのです。洋式トイレは、イスのように腰かける姿勢のため、便の通り道である直腸と肛門に角度がついてお通じがしにくくなってしまいますが、トイレ用踏み台を使うと、和式トイレのようにしゃがんだ姿勢になりますので、直腸と肛門がストレートになり、便が通りやすくなるのです。
とにかくトイレ空間は楽しく!
例えば、トイレの入り口や便座のふたなどに、大好きなキャラクターを貼ったり、ぬいぐるみを置いたりしてみましょう。まるで、キャラクターやぬいぐるみと一緒に、トイレをしているような感覚になれます。
壁紙にシールを貼る「ウォールステッカー」もおすすめです。トイレの壁一面に、海の生き物のウォールステッカーを貼っておくと、トイレの中が海になりますし、動物のシールを貼って、ジャングルにすることもできます。貼り直しが簡単にできますので、子どもと一緒に、トイレをワクワクする空間にモデルチェンジしましょう。