新生児からの教育は何をする?教育の意味とママが気をつけたいこと
おなかに近い位置から話しかける
おなかの中で胎児が聞いている音はプールの中のようにこもった音ですが、ママの声は体内に反響して聞こえてくるため、より覚えやすいと考えられています。それでも、ママが誰もいないからと言葉を発しないでいると、声を聞く機会が減ってしまいますよね。
妊娠中は赤ちゃんといつでも2人と考えて、積極的におなかに向かって語りかけてみましょう。そのとき、おなかに近い位置から声をかけると赤ちゃんに届きやすいですよ。
妊娠中にできるエクササイズをする
しかし、妊娠中の運動には細心の注意を払い、体調を考えて無理のない範囲で行う必要があります。体調が悪いときは安静にして、妊娠を継続させることを第一に考えましょう。
脳の発達を促進するためのエクササイズは、1回20分、週に3回程度でも効果があるようなので、ストレス発散できる程度のストレッチやウォーキング、マタニティスイミングなどを取り入れてみてはいかがでしょうか。
簡単に始められる新生児への教育方法
言葉かけが教育のスタート
ママが赤ちゃんに語りかけるとき、優しくゆっくり、普段よりも高い声で話すことがありますが、この声を「マザリーズ」と呼び、赤ちゃんが好む音だそうです。赤ちゃんが心地よいと感じる声でママがたくさん話しかけることで育脳効果もアップします。
とにかく赤ちゃんに話しかけることが教育になっていると考えて、恥ずかしがらずに色々なことを話してみましょう。何を話したらよいか分からないというママは、絵本の読み聞かせや子守唄を歌ってみてもよいかもしれませんね。
知育おもちゃを使って遊びながら育脳
知育玩具といっても月齢に合っていることが重要なので、メリーやガラガラ、布絵本などでOKです。手に触れたものを握る、口に入れる、振り回すなどの行動も出てくるので、安全面に配慮して口に入れても安全、体に当たっても痛くない素材のおもちゃを選ぶようにしたいですね。
知育おもちゃはただ赤ちゃんに手渡すのではなく、声かけをしながら一緒に遊ぶようにすると効果的です。新生児はまだ長い時間遊べませんので、その分楽しい時間になるよう工夫しましょう。
絵本と音楽で脳に刺激を
まだ言葉が分からないと思っても、将来の語彙力を伸ばすのに絵本を読み聞かせる習慣は効果があるようです。また、音楽に合わせてママが歌を歌うのも語彙力の向上、想像力の育成に効果があります。
絵本の読み聞かせや歌を聞くことによって発語が早くなることもあるそうです。ママとのコミュニケーションなくしては言葉の発達も見込めませんので、新生児ののうちから積極的に行ってみましょう。
新生児教育をする上で気をつけたいこと
ほかの赤ちゃんと比較しない
新生児期はほんの短い時期ですが、この間にも大きく成長する子、そうでない子など比べてしまうかもしれません。しかし、ほかの子がどう成長するかではなく、大事なのは我が子がどのように成長していくかです。
焦る気持ちはせっかくの赤ちゃんとの時間をつまらないものにしてしまいかねません。ママが幸せを感じていないと赤ちゃんも不安になってしまいます。なるべくゆったりと穏やかな気持ちで赤ちゃんを見守るようにしましょう。
無理せずに赤ちゃんの様子を楽しもう
一日の大半を寝て過ごす新生児に、あれもしなくちゃこれもしなくちゃと無理に教育の時間をつくる必要はありません。また、首すわり前の新生児は長い時間遊ぶということで疲れる原因にもなってしまいます。
ママの方も産褥期ですので、無理をしてストレスを抱えることは避けた方がよいでしょう。新生児期はママも赤ちゃんも新しい環境、新しい生活の中で体を整える大事な時期です。生まれたばかりの赤ちゃんには見ているだけで幸せな気持ちにさせる何かがあります。今はそれを存分に楽しみましょう。
大切なのはママの笑顔とコミュニケーション
新生児はママの声がたとえ一瞬であっても、その声がママのものであると聞き分けることができるといわれます。そのとき、脳の中では聴覚部分だけでなく、感情、喜び、コミュニケーションといった部分に関わる領域まで大きく反応するのだそうですよ。
ママの声は単に聞こえるというだけでなく、脳の発達にも大きな影響を与えるんですね。新生児期の赤ちゃんにとってママは世界そのものです。この世界が楽しく素晴らしいものになるよう、ママの言葉で伝えていきましょう。