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育児休業って連続で取得できるの?取得できる条件から注意点まで

育児休業って連続で取得できるの?取得できる条件から注意点まで

子どもを年子で産む場合や子どもが保育園に入所できなかった場合など、育休中に妊娠すると育休期間が終わる前に次の産休や育休期間が重なることがあります。育休中に妊娠した場合、連続して育休を取得することはできるのでしょうか。今回は連続で育休を取得できる条件や取得するときの注意点を紹介します。

育休中の妊娠!気になる育児休業のしくみ

育休には育児休暇と育児休業がある

育児を目的に取得できる育休には「育児休暇」と「育児休業」の二つがあります。このうち、育児休業は「介護・育児休業法」に基づいて定められた休業制度です。

育児休業は一定の条件を満たしていれば取得できる労働者の権利で、育休を理由に解雇や降格などを行ってはいけないとされています。雇用が保証されているので安心して休むことができますね。

また、育児休業期間中は給付金を受け取ることができますので、収入は減るものの経済的な不安を軽減できそうです。

育児休暇という場合、育児休業のことを指している場合と会社の独自制度をさしている場合があります。会社の独自制度をさしている場合、休める期間や収入の有無といった保障内容に注意する必要があります。

育児休業は連続して取得できる

育児休業は法律で認められた労働者の権利ですので、1人目の育休中に2人目の育休を申請されたとしても会社は拒否できません。

ただし、育休を2人分重複して取ったり、育休と産休を同時に取ることはできません。そのため、2人目の産休や育休を取るためには1人目の育休をいったん終了させる必要があります。

例えば、1人目の子どもが1歳8カ月になるころに2人目が生まれる場合、1人目の育休を1歳半で終了し、有休などで2人目の産休までの期間を繋いでもよいでしょう。育休の延長申請を行う手間を省くことができます。

また、産休が取れるようになるまでは育休を延長し、産休が取れるようになったら切り替えるという方法もあります。

産休や育児休業の延長を職場へ連絡する時期

育休中に妊娠していることがわかった場合、2人目の産休を取得する時期や育休の延長を行う必要があるかなどを会社と相談しておくことをおすすめします。

育休の延長は、延長しなければならない理由ができたらできるだけ早く連絡したほうがよいでしょう。復帰予定ギリギリになって延長手続きを行うと周囲に迷惑をかける可能性があります。

産休を取得する時期の連絡や相談は、2人目の妊娠を報告するときに行うとよいですね。ただし、初期流産のリスクが高い時期は避け、流産のリスクが低くなる心音が確認できる時期まで待ったほうがよいでしょう。

連絡や相談をするときは直接職場に行くことができるとよいのですが、行くことが難しい場合は書面や電話でもかまいません。

育児休業を連続して取得する場合の注意点

周囲への配慮を忘れずに

妊娠や出産はめでたいことですし、産休や育休は労働者の権利の一つですので、取得することで批判されるいわれはありません。

しかし、誰かが仕事を休むということは休んだ分を誰かがカバーするということです。当然の権利であることを理解していても、気分的に納得できなかったり不満を感じたりする人がいるかもしれません。

特に、連続して育休を取得する場合は休業期間が長期になるため、周りの人にかける負担が大きくなります。育休を連続して取得することになったときは同僚などに感謝の気持ちを伝えておきましょう。

きちんと挨拶をしておくことで育休明けの復帰がしやすくなります。お互いに気持ちよく働けるようお互いに配慮できるとよいですね。

育児休業給付金をもらえる期間を要チェック

法的に定められた育児休業中は収入保障として「育児休業給付金」を受け取ることができます。

ただし、給付金の受け取りには「育休に入る前2年間に、11日以上出勤した月が12回以上あること」という条件が定められています。育休を連続して取得する場合は2年間のほとんどが1人目の育休となるため、条件を満たすことができない可能性があります。

実は、この条件には「産休・育休・負傷・疾病などで30日以上働けない日があれば、その期間分を最長2年加算することができる」という特例があります。

つまり、1人目の育休を2年取得していた場合は2人目育休開始から4年前までが審査の対象です。なお、3人目でも4年以上には伸びないので、3人目は対象外になる可能性が高くなります。

復帰後はキャリア転換も覚悟しよう

育休を連続で取得すると仕事から離れる期間が長くなります。

例えば、1人目2人目の両方で2年ずつ育休を取得したとするとブランクが4年分できるため、仕事の感覚が取り戻せず復帰が難しいと感じるかもしれません。知っている人が減って職場にいづらいと感じることもあるでしょう。

また、子どもを2人育てながら働くのは時間や体力面の負担が大きく、1人目を妊娠する前と同じように働くことができない可能性があります。フルタイムから時短勤務やパートに変更することになるかもしれません。

無理に両立させようとすると体を壊してしまうこともあります。復帰後は体力やライフスタイルに合わせてキャリア転換する必要があるかもしれないと覚悟しておくとよいでしょう。

スムーズな職場復帰のためにできること

復帰後のことをパパや会社に相談しておく

長いブランクのあと、子どもを2人育てながら働くことはママにとって大きな負担となります。復帰後は家事や育児と仕事をどのように両立させるかを具体的にイメージし、復帰計画を立てておきましょう。

例えば、フルタイムではなく時短勤務で復帰するほか、在宅ワークに切り替えられるかを相談してみてもよいでしょう。

また、育休中は月80時間までなら働いても育児休業給付金の受給が可能です。本格的に復帰する前に働きながら育休を取る「慣らしワーク」で復帰の準備を進めるとよいかもしれませんね。

ママがスムーズに職場復帰するためにはパパの協力が必要不可欠です。家事や育児の分担などを取り決めておくなど、復帰の前に話し合っておくとよいでしょう。
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