
3歳の子どもが足を痛がる理由は?泣いている子にママができる対処法
走ったりジャンプしたり、活発に体を動かせるようになる3歳児はケガや事故が増える年齢です。なかでも足はケガをしたり、痛みを感じたりすることが多く、どう対処すればよいかわからないというママも多いのではないでしょうか。今回は子どもが足を痛がる理由と、ママができる対処法を紹介します。
3歳の子どもが足が痛いと泣くのはなぜ?

足をケガしていて痛いから泣いている
3歳になると体のバランス感覚が発達し、2歳頃までの子どもに比べると転びにくくなります。しかし、体に対して頭が大きい体型をしているため、転んでケガをする可能性が高い時期です。
また、幼児は視野が狭く空間認識能力が未熟という特徴があります。遊びに集中しているときは足元が見えていないことも多く、低い位置にあるローテーブルなどに足をぶつけることも少なくありません。
さらに、幼児は足首の筋肉が少ないため、足をひねりやすいのも特徴です。大きなサイズの靴をはいていると転んだりひねったりしやすいので、足に合ったサイズの靴をはかせてあげましょう。
遊びや運動で足に疲労が溜まっている
とくに子どもは大人と比べて体が未熟なため、足に負担がかかりやすいのが特徴です。屋外で長時間遊んだり、運動でたくさん体を動かしたりすると、体に大きな負担がかかり足にも疲れが溜まります。
また、子どもは体力の限界まで遊ぶことも多いため、遊び終わった頃には「一歩も歩けない」というほど疲れていることも珍しくありません。
使える言葉の種類が少ない子どもは、体の感覚を表現することが苦手です。そのため、ふくらはぎが張って足が重い、歩きにくいといった「疲れ」の感覚を「痛い」と表現することがあります。
ストレスなどが原因で痛みがでることも
例えば、土曜日や日曜日は「足が痛い」ということはないのに、平日の朝は「足が痛い」と泣く子どもがいます。「保育園に行きたくない」「パパやママと離れたくない」といった気持ちが原因になっているようです。
また、ママが赤ちゃんのお世話をしていると、上の子が足を痛がるというケースもあります。ママの関心を引きたいときや構ってほしいというサインなのでしょう。
これは一種の仮病ですが、不安や不満のサインでもあります。叱りつけるのではなく、「痛い」と言う原因になっているストレスを突き止め、対処してあげましょう。
子どもが足が痛いと泣くときのママの対処法

足のどこが痛むのかチェックする
まず、痛いといっている部分に傷やあざなどができていないかを確認します。目立った傷などがない場合は手で触れてみて、腫れや熱感がないか、触ると極端に痛がらないかも確かめてくださいね。
また、痛がる直前に「なにをしていたか」「どんなことがあったか」も聞いてみるとよいでしょう。子どもが痛みの場所をはっきり伝えることができない場合は足全体を調べてくださいね。
傷やあざ、腫れなどもないのに痛がっているときは、何らかの病気の疑いがあります。股関節からつま先までのうち、「どこが痛むのか」を知ることで、考えられる病気の特定がある程度可能です。
子どもが安心する声かけをして手当をする
例えば、子どもが転んで足をケガしたときは、「転んじゃったね」「痛かったね」と共感する言葉をかけましょう。子どもは、「痛い」という気持ちを受け入れてもらえたという安心感を得ることができます。
次に、傷の内容に合わせた手当てをしてください。小さなすり傷であれば、傷口を流水で洗ったあと湿潤タイプの絆創膏を貼るだけでよいでしょう。
子どもが泣いているときに「泣かないの!」と叱りつけたり、手当てをするときに「血が出てる」など言ったりすると、子どもの不安が強くなるため避けてくださいね。
ケガがひどい場合や痛みが続くときは病院へ
錆びた釘などは破傷風感染の恐れもあるため危険です。三種混合ワクチンや四種混合ワクチンに破傷風ワクチンも含まれていますが、不衛生な環境でケガをした場合は受診しておきましょう。
また、痛む場所が大きく腫れ、皮膚が紫色に変色しているというときは捻挫や骨折の可能性があります。「タンスの角に小指をぶつけた」だけで骨折することもあるので注意してくださいね。
このほか、目立った傷などはないのに、何日間も昼夜関係なく痛がっているというときや、歩き方が不自然だと感じたときは受診するほうがよいでしょう。
子どもが朝に足を痛がるのも成長痛なの?

成長痛は夕方から夜の痛みが特徴
「成長痛」というと小学校高学年から中学生くらいの子どもに多いイメージがありますが、実際は4~6歳頃の子どもに出ることが多く、3歳の子どもでも成長痛が出ることがあるようです。
痛みの強さは個人差があり、「少し痛い」という程度から「泣くほど痛い」ということもあります。不定期でくり返し痛むため、不安を感じるかもしれませんね。
痛むのが夜だけで、腫れなどもなくレントゲンや超音波、血液検査などでも異常が見られない場合は、「成長痛」だと考えてよいでしょう。