共働きでも生活が苦しいのはなぜ?家計管理や貯金方法を見直そう
夫婦で収入がある共働き家庭は生活が楽というイメージがありますが、実際にはママが働いても貯蓄に回すほど余裕がない家庭もあるようです。一生懸命働いているのに、月末にはいつも苦しい家計を目の当たりにしているママは、家計管理の方法や貯金方法を見直して、ゆとりある生活を目指しましょう。
共働き世帯の収入や貯金状況を知ろう
共働き世帯数と年代別平均収入について
気になる共働き夫婦の世代別世帯年収は29歳までが432万4,272円で、1カ月当たりの収入が夫婦合わせて36万256円になります。30代ではこれが559万8,024円となり、月収も46万6,502円とアップします。
世代が上がることに年収も上がっていきますが、このデータに照らし合わせて納得するママもいれば、現実と違うとがっかりするママもいるかもしれませんね。
年代別、年収別にみる貯金ゼロ世帯
共働き世帯に限ったデータではありませんが、貯金ゼロの世帯は20代では45.3%もあり、約半分の世帯で貯蓄ができていないことが分かります。30代では31%、40代では35%と徐々に少なくなりますが、50代以降でも29%前後の貯金ゼロ世帯が存在します。
年収別にみると、年収300万円以下では貯金ゼロ世帯は40.5%に上り、年収が上がるほど貯金がある世帯も増えます。共働き世帯の平均年収である500万円以上の収入がある世帯では、貯金ゼロ世帯は23.7%となっています。
年代別にみる共働き平均貯金額を知ろう
29歳までの共働き世帯:307万879円
30代の共働き世帯:397万31円
40代の共働き世帯:436万505円
いかがでしょうか。20代でも300万円以上の貯蓄額がありますが、多いと感じるか少ないと感じるかは個人差があります。ただ、30代になれば子育て世代の真っただ中になりますので、ある程度の教育資金は準備しておいた方が安心です。
あくまでも世代別貯金額の平均ではありますが、これを目安にこれからの貯金額を設定してみてはいかがでしょうか。
生活が苦しい共働き夫婦の特徴は?
家計管理のやり方が合っていない
たとえば、結婚前から働いていたママは、パパと家計を合わせずにそれぞれの収入でなんとなく暮らしている場合があります。お互いに貯金があるだろうという錯覚で自分の収入を使い切ってしまうので、なかなか貯金ができません。
また、夫婦の収入が高くなるほど税金や保育料も高くなるのも悩ましいところです。
ついつい無駄な出費が多くなりがち
仕事に着ていく服、靴や鞄、メイク道具にヘアケア代など、必要経費といいながらも結局は無駄に購入していることはないでしょうか。ママの中にも「働いているんだから」という気持ちがあるため、少しぐらいの出費は許容してしまうところがあります。
働くことは収入につながりますが、同時に新たな出費を生み出すことになりやすいですね。たとえまとまった金額の浪費をしていなくても、日々の細かな散財が家計を圧迫していることも十分考えられますので注意してみましょう。
時間のゆとりがなく食費や外食費が増える
しかし、こうした積み重ねが家計の中の食費を大幅アップさせている原因になっていることがあります。確かに、仕事をしていると時間的な余裕がないため、日々節約料理を作ることも安い食材を求めて買い物に行くことも難しいですね。
職場の付き合いで飲み会やランチが習慣になってしまうことも、外食費がかさむ原因です。食べることは大事なことですが、節約するのもここが要になります。
共働きをしながらどうやって貯金するの?
パパママの収入を一つにまとめて管理しよう
合算した中から貯金や生活費を割り出していき、パパとママが自由に使えるおこづかいも無理のない範囲で捻出しましょう。それぞれの収入の中からパパは家賃、ママは食費、など分けて支払っている場合でも、家計全体を把握することができないので結果的にパパもママもおこづかいとしてかなりの金額を使っていたなどということもあります。
家計は明瞭、簡潔に管理するのがポイントです。へそくりはしにくくなりますが、将来に備えて貯金ができる家計を作りましょう。