夫婦で美容室を開業するには?必要な手続きや経営のコツを紹介
夫婦で美容室を開業したいと考えているママもいますよね。ただ、どのような手続きが必要なのかイメージできていないママもいるでしょう。そこで今回は、夫婦で美容室を開業するということに焦点をあてて詳しく解説していきます。メリットや長く経営を続けるためのコツなどもご紹介しますので参考にしてくださいね。
夫婦での美容室の開業が増えている理由
人間関係に悩むことが少ない
そうはいっても、夫婦で一緒にいる時間が長くなる分、喧嘩することが増えるのではないかと心配するママもいるでしょう。たしかに、喧嘩をすることもあるかと思いますが、他人との人間関係に比べれば、たいした辛さではありませんよ。また、同じ空間にはいますが、接客業なので基本的にはお客様と接している時間のほうが長く、家で一緒にいる感じとはまた違います。
体調が悪いときには素直に相手に伝えて少し休んでも、夫婦なのでお互いに頼り合い、支え合うことができるというのがよいですね。
仕事をしながら子育てもできる
幼稚園だと、子どもを預けられる時間が少なくてほとんど仕事ができないですし、保育園でも子どもが熱を出したり体調不良になったりするとお迎えに行かなければいけなくなるので、職場に迷惑をかけることが多いです。
夫婦で美容室をしていれば、子どもを保育園に預けていて急にお迎えに行くことになっても、どちらかがフォローしているあいだに行くことができますよ。また、仕事を少し早めに切り上げて保育園のお迎えに行くことが可能になるかもしれませんね。
子どもが成長してひとりでも遊べるようになると、美容室のなかで一緒に過ごすこともできますね。
お互いの空き時間を有効活用しやすい
自宅の1階部分をお店にしていたり、自宅の近所にお店がある場合は、空き時間を利用して洗濯物を取り込みに行ったり、昼ごはんや夕ごはんの準備をしに行ったりすることもできます。
また、パパとママのどちらかが仕事をしていても、1人に空き時間があれば休憩する時間を確保することも可能です。
夫婦で家事や育児を分担していても、仕事をしているとどうしても家事をする時間が足りないと思いませんか。夫婦でお店をやって空き時間も無駄なく使うことができれば、お互いの負担を減らすことができますね。
美容室を開業するために必要な資格と手続き
美容室の開業に必要な資格を知っておこう
管理美容師の修了証書は、美容室で3年以上働いたあとに講習を受けることで取得することができます。講習は3日間と時間のかかるものではないので、持っていない場合は早めに取得するとよいですよ。
また、美容の業務自体は美容師免許を持っていればできますが、持っていないとシャンプーしたりブローしたりなどでお客様に触れることはできません。しかし、受付や経理などでサポートすることはできますよ。
各機関への届出を忘れないようにしよう
・保健所
営業の1週間前までに開設届けを提出します。そのほか、お店の地図や店内の構造、従業者の名前、結核・皮膚疾患の有無がわかる医師の診断書などが必要です。(法人の場合は、登記簿謄本も)また、提出時に美容師免許証と管理美容師の修了証書を持参します。
・税務署
個人事業の開廃業届出書、青色申告承認申請書(任意)、青色事業専従者給与に関する届出書(任意)
保健所からは立ち入り検査が行われてから、確認証が発行されます。すぐに営業の許可が下りるわけではないので早めに手続きをしましょう。
法人か個人事業主どっちを選ぶかも重要
まず、「法人にしたほうが信用が得られるのでは?」と考えられる方もいますが、一般のお客様相手の美容室ではあまり重要ではありません。
法人にすることのメリットといえば、売上によっては税金が少なくなるということです。個人事業主に課せられる所得税は、法人の場合、法人税にあたります。この税率が所得税に比べて低めです。ほかにも、税金面でお得になることがありますが、手続きの手間や初期費用を考えると、夫婦で開業するなら個人事業主のほうがよいかもしれません。
いずれは、従業員を雇って規模を拡大したいと考える場合は法人を選んでもよいですね。
夫婦で美容室を経営していくためのコツ
夫婦で役割分担を決めておこう
方向性が決まったら、どちらが責任者のような立場になるのかを決めたほうがよいでしょう。仕事を進めているうちに、疑問が生じたり、なにかトラブルが起こったりすることもありますよね。そのたびに話し合うのもよいかもしれませんが、早い判断が必要な場面もあるでしょう。そんなときに責任者がいたほうが判断しやすいです。
ほかにも、家事と一緒で掃除や経理などの細かい作業も役割分担を決めたほうが、「ほとんどやってくれない」「もっと手伝ってよ」などの不満が少なくなりますよ。