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【第4回】子どもとの時間を濃密にするコミュニケーションの取り方

【第4回】子どもとの時間を濃密にするコミュニケーションの取り方

「働きたいけど、子どもとの時間が減るかも」「働いているけど、子どもとの時間が取れてなくて不安」など、子どもとのコミュニケーションについて不安に感じている方は多くいます。今回は親子のコミュニケーションについて、様々な人間関係に応用されている訓練法「親業(PET)」インストラクター岡田聡子先生にお話を伺いました。

働き出したら子どもとの時間はどうなる?

働きたいママの心配事は子どものこと

現在働いているママをはじめ、これから働こうかなと考えているママの中には、子どもと過ごす時間が少なくなり、コミュニケーションが不足するのではと不安に思う方も多くいると思います。
ママが働き始めると、家事など限られた時間内でこなす必要が出てくる上、仕事のことでの不安や悩み、疲れも出てきます。時間的にも、精神的にも余裕が失われてしまい、子どもとゆっくり過ごす余裕を持てなくなってしまうケースもあります。

コミュニケーションの取り方を変えてみよう

「コミュニケーション不足」とはいっても、そもそも質の良いコミュニケーションが、どういうものなのか知っている人は意外に少ないです。なんとなく、会話しているから、一緒に過ごしているからコミュニケーションがとれていると漠然と思っていることはありませんか?

「良いコミュニケーション」は双方向に”思ったこと”や“感じたこと”を聞き、話し、お互いを分かり合おうとする会話や行動だと考えるといいかもしれません。

一方的な指示連絡だったり、会話の中で無意識に子どもを傷つけていたり、コントロールをしていたり、ダメだしが多いと、親の要求は伝わるかもしれませんが、子どもは安心して自分の気持ちを打ち明けられず、自分で考える力や自己肯定感が育ちません。
お互いの気持ちを理解することは、家族や夫婦、友達などお互いの関係を深め、絆を強めていくことができ、理想のコミュニケーションに繋がります。親子だから、身内だからわかってくれるはずと関係に甘えてしまうのではなく、言葉をしっかり交換する会話が関係性を深めるためには必要です。

「親業」を子育てのヒントに

ほとんどの人は、コミュニケーションの方法を勉強のように教えてもらったことはなく、子どもの頃から見てきた親や周りの対応を真似して、体験して身につけてきています。そのため、子どもにコミュニケーションの力を育むには、一番身近にいる大人、親が方法を身につけて実践することが一番です。
そうして、親に向けたコミュニケーションの訓練法「親業」を提唱したのがアメリカの臨床心理学者トマス・ゴードン。会話を通じたコミュニケーションにより、より円滑な人間関係を作る訓練メソッドは、親子だけでなく、夫婦、友人関係、会社など様々な人間関係に応用ができ、今や教育分野、医療分野などにも広まっています。

「親業」はコミュニケーションの取り方を見直し、再構築するメソッドです。仕事や家事で忙しい毎日だからこそ、会話の量より質を高めることで、今だけでなくこれから先の親子の良い関係作りにも繋がっていきます。

どのように会話をしていくといいの?

大事なことは気持ちを「聞くこと」

「親業」では、相手の気持ちを「聞くこと」、自分の本音を素直に「話すこと」、そして「対立を解く」という3つについて訓練をします。
一番はじめにすることは「聞くこと」。子どもが心を開いて話してくれる環境を整え、子どもが自分で解決できるように促す「能動的な聞き方」のことです。
【case1】子どもが怒りながら帰ってきた。
1、「もう〇〇くんむかつく!」と怒っている様子の子ども
2、大人「〇〇くんにむかつくんだね」と子どもが言った言葉をそのまま繰り返したり、「怒ってるのね」「イライラしてるよね」など、子どもの状況や気持ちをフィードバックする。
3、「そうだよ!だって〇〇くんがさ~~」と、気持ちや状況を自分から話しやすくなる。
「何があったの?」「どうしたの?」と根掘り葉掘り質問したくなるところですが、一旦子どもの言葉や様子を受け止めて、「怒っているね」などの言葉を伝えて、子どもの話を待ちます。この対応が子どもにとっては、自分を客観的に見る一瞬になったり、感情を落ち着かせる効果になります。
子どもを見ていて、悲しい、怒っているなど、「おや?様子が違うな」とあなたが思った時に、このように聞くことが効果的です。

聞くことができたら次は「話すこと」

寝る前に子どもの絵本の読み聞かせすることがあると思います。そんな時、子どもは同じ本を何回も読んでと言って、なかなか寝ないことよくありますよね。心の中では、もう何回も読んだし、いい加減寝てほしいと思いながらも、口では「はいはい、わかった」と言って、また読んであげてしまう。よくある寝かしつけのシーンだと思います。

実は、この状態は「偽りの受容」といって、ママが本心を隠してやっていることなので、子どもは言葉を聞きながらも、本心は違うんだと感じてしまいます。ママだっって1人の人間、いろいろな気持ちがあることを、子どもに伝えても良いのです。
【case2】寝る前、絵本の読み聞かせが終わったところで…
1、子ども「ママ、もう一回読んで」
2、ママ「もう眠くなっちゃったから、また全部読むのつらいな」と今の気持ちを伝える。
3、「……じゃあ〇〇が出てくるところだけ」と、子どもが読んでほしいところを伝えてくれた。


ママが「もう寝なさい」と子どもの行動を決め、指示しなくても、ママの気持ちを伝えることで、子どもは大好きなママのために、「どうしたらいいだろう?」と自ら考え始めます。こうして「思いやりの心」が育ちます。何よりママが感情を抱え込まなくてもいいため、気持ち的にも楽になります。
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