育児にお金がかかって不安!かかるお金と貰えるお金を把握しよう
「子どもを育てるにはお金がかかる」とよくいわれますが、いったいいくらかかるのか、そのお金を自分たちに準備できるのか、不安になっているママも多いと思います。子どもの将来の選択肢をせばめないためにも、できるだけの資金は用意してあげたい。そんなママのために、育児にかかるお金と貰えるお金について解説していきます。
目次
- 妊娠、出産にはどのくらいお金がかかるの?
- 妊婦健診や出産の入院にかかる費用
- 妊婦服、ベビー用品、出産準備費もかかる
- 妊娠、出産で貰えるお金を知っておこう
- 保育園、幼稚園~大学にかかるお金
- 保育料は家庭の年収によって違う
- 幼稚園~大学までの公立、私立の費用
- 制服、学用品、行事にもお金がかかる
- まだある育児中に子どもにかかるお金
- 食費、衣類、携帯代など生活にかかる費用
- 習いごと、塾、学校以外の教育費
- 寮、1人暮らしの仕送り費用
- お金がなくて不安!貰えるお金はないの?
- 児童手当は必ず申請しよう
- シングルマザーを支援する給付、助成金
- 住んでいる自治体の給付、助成金を調べよう
- 「お金が足りない!」と困らない対策が肝心
- 教育資金作りは早いうちから始めよう
- 家庭に合った貯蓄方法を見つけよう
- 祖父母からの教育費の援助は注意も必要
- まとめ
妊娠、出産にはどのくらいお金がかかるの?
妊婦健診や出産の入院にかかる費用
健診費用は平均して5,000円ほど。14回受けるとすると70,000円かかる計算になります。さらに、健診以外に健康状態をチェックするための血液検査などで30,000円前後は必要になるでしょう。
出産のための入院費用は、医療機関によって大きく異なりますが、自然分娩の場合だいたい40~60万円程度かかるようです。入院時に個室にするか大部屋にするかでも、1泊料金が変わるので、事前に確認しておいた方がよいかもしれませんよ。
妊婦服、ベビー用品、出産準備費もかかる
出産前に買っておくべきものもありますが、実際は赤ちゃんが産まれた後、状況に応じて買い足せばよいというものも多いですよ。また、妊婦服も持っているもので代用できる場合があります。着る期間が限られているので、必要最低限に抑えてもよいでしょう。
ベビー用品は、ベビーカー・チャイルドシート・ベビー布団・ベビー服などに特にお金がかかりますね。価格は幅広いので、家計に合った金額のものを調べて購入しましょう。節約したい場合は、おさがりやリサイクル品などもおすすめですよ。
妊娠、出産で貰えるお金を知っておこう
妊娠が確定したら役所に母子手帳を交付してもらいますね。その際「妊婦健康診査受診票」という妊婦健診の補助券も一緒に渡されます。内容や金額は自治体によって少しずつ違いますが、平均して105,000円程度の補助が受けられます。
また、出産にかかる費用は「出産育児一時金」が子ども1人につき42万円(産科医療保障制度未加入の施設で出産した場合は404,000円)支給されるため、実質自分で支払う分は0~20万円ほどになるでしょう。働くママは、「出産手当金」「育児休業給付金」などもあわせて受けることができます。
保育園、幼稚園~大学にかかるお金
保育料は家庭の年収によって違う
【国が定める保育料の例】
世帯年収350万円…月額保育料27,000円
世帯年収800万円…月額保育料58,000円
ただし、これは国の基準で、実際は各自治体にゆだねられているため、住んでいる地域によって多少変わってきます。
また、世帯年収や地域差のほかにも、子どもの年齢、子どもの人数、保育時間などの各条件によって細かく分類され、保育料が変わります。
全国的に見たときの平均額としては、月額2万円程度といわれています。前年の年収を基準にするため、ママが仕事をやめて収入が減ったとき、その一年間は保育料が高いかもしれないので注意が必要です。
幼稚園~大学までの公立、私立の費用
・幼稚園から大学まですべて公立に通った場合…約1,000万円
・幼稚園から大学まですべて私立に通った場合…約2,500万円
※学費以外にも習いごと費用や交通費も含みます。大学に関しては自宅通学を想定しています。
さらに、医科歯科系大学に通いたいという場合、学費は6年間で2,000万円以上かかると覚悟しておく必要があるでしょう。進路を選択するときは、子どもの希望とともに、家計とのバランスも考慮する必要がありそうです。将来を見据えて、計画的に教育資金を貯蓄しておきたいですね。
制服、学用品、行事にもお金がかかる
【保育料・授業料のほかにかかる費用】
・設備費
・給食費
・バス代(交通費)
・制服、体操服、帽子など
・遠足、修学旅行、校外見学費など
・文房具、その他教材費
・保険費用
・PTA会費
・部活動等の費用 など
公立小中学校の授業料は無料ですが、雑費として年間10万円ほど想定しておくと安心かもしれません。また、小学校入学時は、ランドセルや学習机、本棚やベッドなど、大きな買い物をする家庭も多いでしょう。「小学校に上がればお金がかからない」というイメージがあるかもしれませんが、使い過ぎには注意が必要です。
まだある育児中に子どもにかかるお金
食費、衣類、携帯代など生活にかかる費用
【教育費以外に必要な子育て費用】
・食費
・衣類、雑貨類
・医療費
・交通費
・通信費(携帯電話など)
・習いごと費
・お祝い、行事関係費
・保険、貯金
・レジャー、交際費
生活費は年齢を重ねるごとに高くなる傾向にあります。年間に必要な金額は平均して100万円前後。生まれてから、大学を卒業する22歳までにかかる費用は約1,600万円というデータがあるように、教育費のほかにも、子育て費用は多くかかるということがわかりますね。
こちらは日々必要なお金なので、「貯蓄」からというよりは、毎月の家計の中からやりくりするママが多いでしょう。