新生児からの英才教育ってどんなもの?五感の発達や効果的に促す方法
新生児期からの英才教育を行うにはどうすればよいのでしょうか?反応が少ない、泣いてばかりに見える赤ちゃんですが大人顔負けな脳の機能を備えています。赤ちゃんの脳のしくみやさまざまな機能を知ることは大切です。さらに、教育につながる効果のある方法をご紹介します。
賢い脳をつくる前に知っておきたいこと
赤ちゃんの脳について
赤ちゃんの脳は受精後2カ月ですでに人の脳の形ができあがります。20週ころには少しずつ大きくなりながらシワも入り始めます。そして、出産のころには大きさはまだ小さいですが、形やシワなど大人の脳と変わらないくらいになっているのです。見た目だけではなくて、前頭葉、側頭葉、後頭葉など脳の役割もさらには伝達を行うためのネットワークのようなものまでもできあがっているそうですよ。
形や機能、シワも赤ちゃんの脳には備わっているんです。
大人との大きな違いは「シナプス」
シナプスとは、脳の神経細胞と神経細胞を結びつけている接続部分のことをいいます。脳内には140億という膨大な数のニューロンという神経細胞が存在しています。これは出生前までに確立され、それ以降は増えません。ニューロンは独立している組織のためつながりがありません。
脳を刺激することによりシナプスが形成され神経細胞同士がつながり、情報伝達の機能が作られていくのです。脳の刺激により1つの神経細胞から3,000ものシナプスが作られるといわれています。そして、刺激により神経細胞から神経細胞へと、どんどんつながれていくのです。しかし、刺激を与えないとシナプスは減少してしまいます。
「シナプス」を育てるには
脳をどれだけ刺激したかでシナプスの数が大きく変わってくるそうです。赤ちゃん期は一番シナプスの網が張りめぐらされシナプスもフル回転しています。ところが、2歳頃になるとシナプスの刈りこみが行われ、不要なシナプスは消滅してしまうそうです。
新生児期には絵本を読み聞かせたり、音楽を聞かせたり、昼は明るく夜は暗くなどのメリハリのある生活を行うことがで脳への刺激となります。脳に刺激を与えることこそがシナプスを育てる要因となります。
赤ちゃんの五感の発達について知ろう
もう見えている!視覚について
新生児期には、景色よりも人など動くものを認識しやすく、人の顔も区別することができるのです。顔が分かるといっても目や鼻、口といったパーツではなく輪郭や髪型で認識するようです。そのため、髪型を変えたりするだけで誰だか見分けられなくなってしまうことも。1メートル離れると人と認識できなくなるので、できるだけ近くでスキンシップを図りましょう。
色も原色の赤や黄色などのはっきりとした色しか認識できません。おもちゃも色の濃いおもちゃを選んであげて下さい。
新生児時の反射の原因!聴覚、触覚について
パパやママが赤ちゃんに話しかけても触っても反応がないと思ってしまいますが、ほかの機能が未発達のためどう反応してよいのか分からないだけなのです。
犬の泣き声や携帯電話の音など高音域帯の音や急激な温度変化、赤ちゃんの体に伝わる衝撃や振動などで急にビクッとなることがあります。これは、モロー反射という原始反応です。
自己防衛のためとパパやママに外部の刺激から守ってもらおうとしているのです。ビクッとなり、両手をゆっくり上げる姿はかわいいですよね。反応ができない赤ちゃんはこうした反射や泣くことで表現しています。
とても敏感!味覚、臭覚について
人には舌の上側にある小さな器官、味蕾(みらい)が約10,000個ほどあります。味蕾の数は生後3カ月頃が一番多く、12,000個ほどもあるそうです。その後徐々に減っていき、大人になると7,000個ほどになってしまうそうです。
赤ちゃんは甘味・酸味・苦味に対して敏感です。これは、毒や腐った食べものから身を守るため発達しているのです。旨味・塩味においては成長につれ徐々に感じるようになります。
同じように臭覚がよいことで、母乳を嗅ぎ分けたり母乳の匂いでママを認識したりすることができます。ママの匂いを好むのは生後日数を追うごとに増していきます。