育児に大切な家族コミュニケーション。体と言葉できちんと伝えよう
ママになったからといって、誰もが子どもとうまくコミュニケーションが取れるかというと、そうではありませんよね。子どもとの触れ合い方が分からず「どのように子どもに愛情を注いだらいいのか」と悩みを抱えているママも少なくありません。今回は子どもやパパ、家族のコミュニケーションの大切さなどもご紹介します。
コミュニケーション不足で陥りがちなこと
子どもの表現に偏りができてしまう
例えば、ママの気を引きたいために、わがままばかりいうようになること子どももいます。「お腹が痛いから学校に行かない」などとママを困らせる行動ばかり取り、自分の存在を必死にアピールしているのです。
また、コミュニケーション不足の子どもは、絵にも不安が現れます。ほとんどの子どもは、様々な色を使った元気いっぱいの絵を描くことが多いですよね。しかし、コミュニケーション不足の子どもは、黒色を使った絵を描くことが多い傾向があります。これは、親からの愛情不足による不安の現れです。
すれ違い夫婦になってしまう
共働きだとお互い仕事が忙しく、家に帰ると育児や家事に追われるため、ゆっくり家族で話をする時間を取るのが難しいでしょう。また、お互い疲れていて、子どものことを話す時間がまったく無い家庭もあるかもしれません。
しかし、「忙しいから」といって夫婦間でコミュニケーションが取れないままだと、いつしか気持ちがすれ違ってしまうこともあります。一度気持ちがすれ違うと修復するのは時間がかかりますし、子どもの心にも影響をおよぼします。
すべてをママひとりで抱えてしまう
子どものしつけの仕方や、学校、家庭でのことなど、育児をしていると悩むこともありますよね。悩んだときに一番相談に乗って欲しいのは、やはりパパの存在でしょう。しかし、相談しようとしてもパパが「疲れているから」と話を聞いてくれないと、ママは悩みを打ち明けられずひとりで解決しなければなりません。
このような状態が長く続くとママのストレスや不安が溜まっていき、うつ状態になる方もいるので注意が必要でしょう。
家族とのコミュニケーションに必要なこと
子どもとのスキンシップは少し大げさに
忙しい中でも、子どもとスキンシップを取る時間を作るのは大切です。「少し大げさかな」と感じる位ギュッと抱きしめたり、「大好きだよ」と伝えたりすることで、子どもはパパやママから愛されていると実感できるでしょう。
子どもと日頃からたくさん触れ合っていると、子どもの精神状態は安定します。子どもが抱っこなどで愛情を感じるのには8秒くらい時間がかかるといわれているので、ゆったりした気持ちで触れ合ってくださいね。
子どもへかける言葉は短く分かりやすく
また、叱るときは言葉以外に怖い顔をするなどして、表情でも伝わるように意識してくださいね。声をいつもよりも低くして、注意するのも効果的ですよ。
褒めるときも同様で、「すごいね」「上手だね」と短い言葉をかけると、子どもは嬉しい気持ちになります。たくさん褒めて子どものよいところを伸ばしましょう。
夫婦2人の時間を作って会話する
特に共働きだとパパとママ、両方が忙しいので夫婦の会話が減ってしまいがちです。毎日は夫婦の時間を作れなくても、週末は子どもを寝かしつけてから会話をする時間を取るなど、夫婦で過ごす時間を意識的に作るとよいですよ。
子どもの教育についての話も夫婦で相談しながら決めていくと、教育方針について揉めることも少なく済みます。子どもの成長を一緒に見守っていけるように、ささいなことや重要な話など、色々な会話を夫婦で交わして信頼関係を築いていきましょう。
コミュニケーションを上手にするコツ
家事をしながらコミュニケーション
例えば、料理を作っているときも「今日は幼稚園で何があった?」と聞いてみたり「今日の夜ご飯のメニューは◯◯だよ」と他愛のない話をしたりするだけでもよいですね。家事をしながらたくさん会話をしてコミュニケーションを取ることで、子どもが幼稚園でどのような生活をしているのか、今何に興味があるのかなど、子どものことを知るきっかけになりますよ。
また、ご飯の配膳を手伝ってもらう、洗濯物を一緒に畳むなど、協力して家事をこなすのもよいですね。子どもだけではなくパパも参加すれば、家族でコミュニケーションが取れます。