しつけのカギは子どもとの信頼関係。よい関係の築き方としつけのコツ
子どもがどのように育つかは、親からどのようなしつけを受けたかによっても変わってきます。ただ、行き過ぎたしつけが大きな問題になっている今、正しいしつけの方法がどのようなものか心配になりますよね。そこで、子どもとのよい関係を築いて、正しいしつけができるようになるポイントをご紹介します。
子どもとの「信頼関係」がしつけの土台に
自立した子を育てる「しつけ」
悲しいことですが、パパとママは子どもに一生寄り添って、手助けしながら生きることはできません。いつかひとり立ちするそのときのために、子どもにはしつけが必要なのです。間違ってはいけないのは、ママがやってほしくないこと、好きではないことを止めるのがしつけではありません。
一人の人間として必要な常識、マナー、協調性などを身につけることが目的です。しつけによって人間関係が円滑になり、将来大人として社会に飛び出すことができるのです。
乳児期から育まれる「基本的信頼感」
生まれたばかりの赤ちゃんは、ママや周りの助けなしには何もすることができません。不快感や空腹もママに泣いて訴えることしかできないのです。
そんな中、ママがいつもそばにいて望みを叶えてくれる存在だと認識すると、赤ちゃんはそこにある感覚を抱きます。これが「基本的信頼感」です。
ママを頼って信じることができれば、ほかの人にも同様に頼り、信じることができるようになります。乳児期に基本的信頼関係が正常に築かれると、以降のしつけが大きく変わってきます。乳児期はしつけの準備段階と考え、赤ちゃんとの触れ合いを大事にしましょう。
信頼関係は子どもの人生においても重要
ママが赤ちゃんのお世話をするときに、ただ機械的に作業をする、無表情で声かけがないなど赤ちゃんが愛情を感じられないと信頼関係は築けず、将来引きこもりや暴力行為、発達の遅れなどにつながることもあります。
赤ちゃんの脳はママの愛情を感じるたびに刺激を受け、驚くようなスピードで発達していきます。ママが赤ちゃんに向ける優しい表情や声、スキンシップは大げさなくらいでもちょうどよいかもしれませんね。
信頼関係を築くためのポイントとは?
ありのままの子どもを認める
しかし、どんなに厳しくしても自分の理想どおりに子どもが育たないこともあります。子どもにも人格があり、苦手や嫌いなものがあるはずです。それを認めて、共感し、どうすればよいか一緒に考えることが信頼関係を築くポイントとなります。
成長によって、できなかったこともできるようになるのが子どもです。幼いうちは愛情をたっぷり注いで、自分が愛されていると感じられるように接するのが大事です。ママが愛してくれる存在だと心から信じられることで、その後のしつけでママが発した言葉を素直に受け入れられるようになります。
日常の小さな成長を褒める
しかし、褒めて伸ばすという言葉もあるように、褒められると誰でも嬉しくなって、もっと頑張ろうと思えるところがありますよね。子どもも叱られるより、褒められた方が気分がよいはずです。
小さなことでも褒められると「ママが自分を見ていてくれる」「見守られている」という安心感につながります。また、自分が認められたと感じ、自信が持てるようになります。そのためにも、褒めるときは感情をこめて具体的に、結果だけではなくその過程も評価するようにしましょう。
愛情を伝えるコミュニケーション
愛情を伝えるには言葉以外の方法もありますが、言葉に出すことが一番ストレートに子どもに伝わります。もちろん、抱きしめたり手をつないだりすることも同時にしたいですね。
愛は信頼の上に成り立ちますので、愛情をたっぷり感じればそれだけ信頼度も高まります。夫婦間も同様に、愛を伝え合い良好な関係を築きましょう。そうすることで、子どもの情緒も安定します。
しつけで心がけたい態度や言葉がけ
一貫した態度で接することが大切
不信感は信頼感の真逆ですので、しつけも難しくなってしまいます。例えば、ママがダメと言ったことをパパが許す、今日よかったことが明日はダメなことになるなど、心当たりがあるママもいるのではないでしょうか。
ママの気分によってルールや規律がコロコロ変わると、子どもは何が正しいことか分からなくなってしまいます。まずはパパとママが子育ての方針を共有し、平常心を忘れず一貫した態度で子どもに接するようにしましょう。