子どものしつけはいつからする?場面ごとのしつけ方や心がけたいこと
子どもを育てる上で大切な「しつけ」ですが、いつから始めたらよいのでしょう?小さいうちから身につけてほしいですが、なかなか幼い子には伝わりづらいですね。何回言っても同じことを繰り返して、ついイライラしがちですね。場面ごとのしつけ方やうまく子どもに伝わる言い回し、接し方のポイントなどをご紹介します。
「しつけ」を始める時期やママの心構え
0歳から「しつけ」は始まっている
赤ちゃんは、自分にとって身近な存在の人との関わりを通して絆を作ります。日々を一緒に過ごすママが赤ちゃんとの絆を形成することは、しつけの第一歩になるのです。
子どもは強い絆で結ばれている人の話をよく聞くので、産まれた瞬間からしつけを効果的に伝える土台を作っておくことが大切です。たとえまだ反応が少ない時期でも、授乳やおむつ替え、入浴などの日常のお世話の中で、声をかけたり目と目を合わせて微笑んだりして、信頼関係を作りたいですね。
スキンシップやコミュニケーションをたくさんとって、親子の絆を深めながら社会のルールを少しずつ伝えていきましょう。
年齢に合わせた伝え方を心がけて
2歳になると意思疎通がだいぶできるようになってきます。「どうして危ないか」「どうしてやってはダメなのか」子どもの気持ちを受け止めてから、やめてということを伝えてみてください。
ただ抑え込むのではなく、気持ちをきちんと表現させることが、子どもの自己肯定感を育む上で大切です。頭ごなしに𠮟るのではなく、子どもの気持ちに共感した上で、何がよくないことなのか、どうしたらよいのかを伝えていくとよいですね。
繰り返し根気よく伝えよう
子どもをしつけるということは、悪いことを叱ることだと思いがちですよね。しかし、できたら褒めることや根気よく伝えることを心がけるだけで、子どもの様子は変化していきますよ。
普段から子どもの意欲やできたことを認めたり、褒めたりしていると、子どもの自尊心が育まれます。親子の信頼関係が構築されていると、子どももしつけを素直に受け入れられるでしょう。
子どもが納得できるような言葉で説明をし、愛情をもって、丁寧に根気よく伝えることが大切ですね。
生活シーンごとのしつけ方をチェック
食事マナーやあいさつなどの生活習慣
1歳までの食事は、食に興味を持つことが必要なステップです。手でつかんだり、ちぎってみたりという行動がありますが、食べ方よりも、椅子にきちんと座るなど、食事マナーを意識したいですね。
スプーンやフォークに興味を持ち始めたら、道具で食べるように促し、遊ばずに食べることや前を向いて食べることを伝えましょう。
あいさつは、親がお手本になることが大切です。ママやパパのやり取りから子どもは日々学んでいます。家庭内であいさつができるようになれば、自然と外でもあいさつができるようになるでしょう。
おもちゃの扱いやお友達との関わり方
そんなとき「どうしてお友達のおもちゃを取るの?」「どうして意地悪するの?」と理由を追求していませんか?理由は単純で欲しいからとっただけで、すべては自分の欲求を満たしたいだけです。
「こら、取っちゃダメ」「やめなさい」と声を荒げて怒るのではなく、「おもちゃをいきなり取ることはよくないよ」「貸してってお口で言おうね」など、どうすることが正しいのか、どういう交渉の仕方があるのかを言葉で表すと伝わりやすいですよ。
子どもは友だちとの関わりを通して人間関係を構築する練習をしています。社会性を育む大切な経験の場なのですね。
公共の場での行動ルールやマナーについて
走ったり騒いだりすると、周りの人に迷惑がかかるということを伝えましょう。とっさに叱ると子どもも感情的になってしまうので、まずは気持ちをくみ取り「~したかったんだよね」「~が嫌だったんだね」と気持ちを受け止めたうえで「危ないよ」「よくないよ」と伝えるとよいでしょう。
「走らない」「静かにしなさい」と叱りたくなる気持ちを抑えて、「一緒に歩こう」「お口にチャックしよう」など、提案する言い方を試してみるのもよいでしょう。子どもが同調してくれるかもしれません。
なぜ走ることや騒ぐことがよくないのか、根気よく真剣に目を見て伝えることが大切ですよ。
しつけや叱り方で意識したいこと
できるだけ肯定的な言葉を使おう
否定的な言葉で言われると、「ママに大切にされていないのかな?」「愛されていないのかも」と感じてしまいます。さらに反発してしまうかもしれません。
できるだけ肯定的な言葉を使い、明るい結果がイメージできる表現を心がけてみましょう。子ども自身もプラス思考になっていくと思いますよ。
子どもは、ママに認められる経験を重ねていくことで、挑戦する意欲を身につけていきます。自立心を尊重しながら、正しい行動の仕方を伝えたいですね。