シュタイナー教育での子育てとは?知っておきたい基本情報
注目されている教育法の1つにシュタイナー教育があります。シュタイナー教育で使用するおもちゃなどが売られるお店も増えていて、気になっているママやパパもいるのではないでしょうか。独特な世界観があるシュタイナー教育について、ご紹介していきます。
そもそもシュタイナー教育って何?
シュタイナー教育のはじまり
シュタイナーは1919年にドイツで工場労働者の子供たちのための教育施設「自由ウォルドルフ学校」を設立し、独自の思想を基に知性だけではなく子どもの体や心、精神性を含めた全人的な成長を促すための教育を目指しました。
そのために教育は芸術行為であることが大切だと考え、独特な取り組みをしたことが、シュタイナー教育のはじまりです。
その後、シュタイナー思想は世界中に広がっていき、日本では1980年代ころから関心が高まります。今では世界60か国にシュタイナー教育の施設があり、最近では特にアジア全体に広がりを見せています。
0〜21歳まで7年区切りで育てる
【第一・七年期(0~7歳)】
最初の7年は、重要な意味があり、体を作り上げるための時期と言われています。周りを真似して成長し、世の中は善に溢れていることを学びます。
【第二・七年期(7歳~14歳)】
この時期は心を育てていきます。芸術的なものに触れ、世界は美しいと感じることを学びます。周囲の大人の中に尊敬する人が出てくる時期でもあります。
【第三・七年期(14~21歳)】
この時期は頭を鍛えて行きます。抽象概念・思考力によって、世界について広く深い認識が持てるようにします。世の中には正しい事で溢れているという考えのもと、思考力を育てていきます。
この後も7年毎に変化が表れるとされています。
幼児期のシュタイナー教育
シュタイナーの幼稚園では、心と体がバランスよく育つために規則正しいリズムの中で過ごしていきます。一日のリズムだけでなく、一週間、一年間の四季を意識して過ごしていくもの特徴の一つです。
活動のあとには体を休めるために横になって過ごす時間を設け、心、体、頭がゆっくり休まるように先生がキンダーハープを弾いてくれる幼稚園もあります。
また、部屋は静かで淡いピンクを基調にするなど、子どもが安心する環境づくりをします。自然素材にこだわり、体と精神によいものだけを周りに置くよう努めます。
シュタイナー教育を知る子育て本
「おうちでできるシュタイナーの子育て」
綺麗な色合いの写真やイラストは眺めているだけでも癒され、絵本代わりに子どもと一緒に見ても楽しいでしょう。
はじめてシュタイナー教育に触れるママやパパに分かりやすいように、シンプルで簡単にお家で取り入れられることがたくさん紹介されています。
シュタイナー幼稚園に行ったり、「こうしなければならない」と思う必要はなく、自分が共感したことや、興味が沸いたことだけ試してみようと思える本ですので、シュタイナー教育に関する最初の一冊におすすめです。
「シュタイナーの子育て」
シュタイナー学校の紹介のところでは、本場ドイツのシュタイナー学校への訪問記事が載っていて、実際学校ではどのようなことが行われているかが分かります。また、シュタイナー学校を卒業した学生の座談会も載っていますので、シュタイナー幼稚園や学校を視野にいれているママ達には参考になるでしょう。
子どもをのびのび育てるための、シュタイナーの思想から教育、ライフスタイルまで、子育て、自分育てのヒントがたくさん詰まっている、おすすめの本です。
ママのためのシュタイナー教育入門
著者の体験談や体験から得た、心に響く子育てのヒントもたくさんです。著者の温かさが感じられ、子育てを頑張っているママやパパを温かく包んでくれるような感覚になります。
「子どものためにを考えながらわたしのためも考える」が根本にある著者からの心に響くメッセージをぜひ読んで欲しいと思います。このメッセージに共感したり、癒されるママが多く、この本の人気が広がっています。
シュタイナー教育のおもちゃ
優しい色合いのみつろうクレヨン
普通のクレヨンより硬めで、折れにくく、べたつかず、手や画用紙に描いた作品も汚れにくいなどの特徴があります。
透明感がある発色の良さから、クレヨン同士を塗り重ねた場合、下の色が上に透けて見えるため、混ぜ合わせたように自分の好きな色を作り出すことができます。
みつろうクレヨンは紙以外に、布、木、ガラスなど色々なものに描くことができます。同じクレヨンを使って違う素材に絵を描くことによって、様々な表情を表現することができます。