シュタイナー教育での子育てとは?知っておきたい基本情報
表情が想像できるウォルドルフ人形
子どもになるべくシンプルで未完成なおもちゃを与えると、そこからどんどん想像力が膨らんでいきます。逆に、表情がすでにあり、綺麗で完成されている人形を与えてしまうと、人形の表情に合った物語を作っていき、子どもの自由な想像力が妨げられてしまいます。
人形が着ている洋服もシンプルなもので、流行りや季節に合わせて変える必要はありません。子どもたちは必要であれば、布などを使ってコートにみたてたり、毛糸を巻き付けてセーターにしたりと自由に表現するでしょう。
また、不思議と子どもの心がシンプルな人形に映し出されると言われています。
羊毛を編んだり織ったりする手仕事
羊毛は濡らして触っているだけで硬くなったり、ボールのように丸くなったり色々な表情を見せてくれます。
大人は羊毛を使って編み物をして見せ、子どもたちがそれを模倣します。シュタイナー教育では上手に作ったり、器用になったりするために手仕事をするのではなく、好きなように手仕事をしていくうちに器用になっていくと考えられていますので、子どもが自分で取り組んでいる時は声を掛けたり教えたりしません。
また、完成したものよりその過程を大切に考え、編み物や織物などの手仕事を通して、ものができあがる過程や構造を自然に学ぶことができます。
まとめ
早期教育が溢れている世の中で、子どもの成長するべきペースに合ったシュタイナー教育を取り入れることによって、大事なものを見過ごさずに成長できることが期待できます。
シュタイナー教育は子どもだけのものではありません。ママやパパも子どもと一緒に成長し、お互いを支え合えるような関係を作っていけるとよいですね。